『風』『潮回り』『潮位』。
いつもこの3つは特に意識して釣り物と釣り場を選んでいます。
そんな中、休日の前夜に選んだのは『ナイトヒラ』。
あまり夜にヒラスズキを狙って行ったことはないんですが、新しい釣りにチャレンジするのは楽しいので、今回は大先輩に連絡して同行してもらいました。
夜のヒラスズキゲーム
夜のヒラスズキゲームってどうやって狙うのか?
今まで狙って釣っていた人に聞いていた話だと、狙う場所は昼間と同じと言っていた。
そうするとつまり“サラシ場”?。
でも昼間でさえサラシ場のピンを狙うのが難しいのに、夜やるなんて無謀じゃない?と思っていたので、今まではあまりやらなかったんですよね。
でも大先輩に聞くと今回の釣りはそうではない。小磯で狙うライトタックルゲームだと言う。
ライトタックルでヒラスズキを狙う
ライトタックルで狙うヒラスズキゲーム?小磯で?それってもし掛かったとしても獲れんの?と不安だらけです(笑)。
でも小磯でメバリングしててシーバスが掛かることもあるし、そういうイメージで良いんだろう。
ということで僕はメバリングタックルを用意しました。
タックルはこれからの三浦半島メバリングの主力であり、過去には三浦半島ライトタックルウェーディングでシーバス連発、さらに伊豆ゴロタ場で巨大ヒラスズキを連発させてもしっかりキャッチさせてくれた相棒。
もう何年ぶりでしょうか。伊豆半島のゴロタ場に本気で尺メバルを狙いに行ったのは…。 3月頭にも一度行こうとしたのですが、ものすごい大荒れの海で急遽Uターン。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://[…]
これならロッドなら安心。
ヒラスズキ、釣ったるぞ!
ポイントは三浦半島西部
ポイントは三浦半島西部の小磯。
これまで日中にヒラスズキを狙いにきたことは数回あるものの、ナイトはカサゴ狙いで1回来たぐらい。
まぁ小磯なんで、マッタリできるかと思いきや、全然…。
爆風です(笑)。
やっぱりヒラスズキですからね、そういうトコですか、、、。
でも磯際とかじゃなくて、意外にもオープンエリアでも釣れるみたいですから、とりあえず僕はやれるトコを突っついていきますかね。
激闘!暴れ回るランカーシーバスと激熱バトル!
大先輩は決まったポジションがあるみたいなので先行してもらって、僕は自分なりに魚が着きそうなところを狙って行くことにしました。
▶︎ランディング位置の確認
まず最初に確認するのはランディング位置です。
磯で釣りをする時は、いつも釣りを始める前に必ず確認します。
これ、やらないと釣れてしまった時にあたふたしちゃいますよね(笑)。
「上げるとこがない、タモない、どうしよう、どうしよう」と、なっているうちにバラす。
なんてことしたら勿体ないですよね?
もしかしたらそれが自分にとって奇跡のメモリアルフィッシュかもしれないし。
そんな最悪な思いをしたくないので、僕は最初にそれを確認します。
で、パッと見で最初立ちたかったところはランディング位置が見当たらず断念。
仕方なくもっと奥まった位置からスタートしました。
▶︎シャロー帯を探る
沖は強風の影響で荒れ気味な雰囲気なので、もしかしたら手前のワンド風シャローエリアに入ってきているかもしれないと、メバル用シャロー系ミノーで攻めていきます。
扇状に大きく投げたり、磯際を通したり、広く探ってみて反応を見ていきます。
▶︎沖を探る
手前のシャローエリアに反応がなければ、沖を狙える位置で投げてみる。
ルアーも軽いミノーから重たいシンペンへとチェンジしてローテーションしていきます。
…が、こちらは横風がキツくてなかなか厳しい。
そんなこんなで、常にランディング位置を気にしながらランガンしていきました。
▶︎気になるストラクチャー
その内、沖に頭を出しているストラクチャーを発見。
経験上、風の強い日のこういったストラクチャーには魚が付いていることが多い。
ただ、初めての場所だと周辺の地形がわからないため、根掛かりのリスクが非常に高いのが難点です。
特にNightはヤバイ(笑)。
でもそこは経験と勘に頼り、己を信じてミノーをキャスト。
しかし、やはり風が強すぎて横へ飛ばされるわ、流されるわで何が何だか状態、、、。
なので今度はシンペン。
で、これは多少いいコースに飛んだけど、それでも横へあっさり流されるほどの爆風。
これは困った、、、と、そんな時にふと閃きました。
“あのルアー”はどうだ?
▶︎巨大魚との激熱バトル開始!
思いついたルアーは、とあるシンキングペンシル。
たぶんコレなら上手く通せるはず。
心配なのは根掛かりだけ…。
そう思いながら頭の中で水中をイメージし、ゆっくりリトリーブしてくる…。
すると…!?
ヌンッ…。
なんだ!?何か海藻にでも引っ掛かかったか?
あれ?外れた?
じゃあ回収、、、。
ズドン!!!
おおおぉぉっ!???
なんかキタ!キタキタキターーー!!!
ジジジジジィーーー!!!
うわーっ!
ドラグ出まくりーーー!!!
やべー!コレやべぇえええ!!!
何だかわかんないけど、とにかく“やべえ奴”だということはすぐに理解した。
そしてすんげえ重いし、こっちはライトタックルなので無理ができない。
だからスプールを軽く抑えつつ、ゆっくりロッドを起こしながら徐々に寄せていく。
なるべく気づかれないようにというか、暴れさせないように意識してとにかくゆっくりゆっくり…。
ギュギュギューーーン!!!
ダメだ。
コレはダメなやつだ。
全然寄ってこねーし。。。
それでもとにかくじっくり、ゆっくりと寄せてくる。
そしてついに、、、。
姿が見えた。
「ノーマルだ。ノーマルシーバスだ。」
なんだそれ(笑)。
後から思えば何を言っているんだと思いましたが、その時はかなりテンパッていて、「マルスズキ」という言葉を忘れていた(笑)。
そして、せっかく寄ってきたのにまたもや急なダッシュで走られる。
それが根の方向に向かったので、ヤバイ!と思った瞬間…!?
ドボンッ!
ヤバイと言っていたのは自分のほうでした(笑)。
何とスリットに足が沈み、思いっきりひっくり返るようにズッコケてしまったのだ。
右手にロッドは持ったままなので、慌てて左手を海底に着いて起き上がる。
でも、魚が掛かっていたはずのラインのテンションが一気に緩んでしまっていた…。
「あぁあああ~あ、バレた!バレた!!!」
慌ててラインを巻きとるも、魚なんて付いていな、、、、、。
付いてる!?
なんとまだ魚は付いていた!
奇跡的にまだ魚と繋がっていたので、もう絶対にバラシたくないという一心で、とにかく集中して慎重にやりとりを続けました。
その後も何度もラインを出され走られ、寄せては出されを繰り返しました。
そして再び魚の姿を捉えて、いよいよ足元へ…。
シーバスもよく俺と戦ってくれた。
体力を使い果たし、精魂尽き果てた姿にある意味感動する。
そしてそのまま今度は一気に岩の隙間へ連れ込んで、足でホールドし、何とか無事にキャッチ!
フィッシュキャッチャーを忘れていたので、尻尾と口を持って安全地帯へ移動して、これでやっと一安心。
やった。
デカイ!これはデカイ!
確実に80cmは超えているとわかる堂々のランカーシーバスでした。
ありがとう!!!
計測
その後しばらくすると大先輩が戻ってきたので、しれっとタイドプールを見てもらうと「またやられた」と苦笑い(笑)。
さーせん!
僕は付いてきただけなんですけどね!
とか何とか言いながら計測してもらい、82cm認定いただきました!
ランカー確定!
夜ヒラスズキは…
ランカーシーバスの余韻に浸りながらも、続けて夜ヒラスズキを狙っていきます。
先ほど釣ったルアーを見直すと…。
当然でしょうね。
フックはひん曲がっていました。
替えフックは持ってきていないので、ルアー交換。
そして一休みさせておいた先ほどのスポットをやってみましたが、こちらは反応なし。
同じパターンで釣れないかと、似たようなところを攻めてみましたがダメ。
その後、戻りながらルアーローテーションさせて探ってみましたが、結局あの1発のみで、その後はバイトもありませんでした。
大先輩もバイトのみだったようで、ヒラスズキは今回は釣ることができませんでした。
釣果
釣果はシーバス×1匹。
結局本命のヒラスズキは釣れませんでした。
ですが、代わりに思わぬランカーシーバスが釣れてしまいました(笑)。
これはこれでメチャクチャ良い経験ができたので嬉しかったです!
本命ではなかったけど、自分の信じたスポットで、信じたルアーで結果を出すことができたのが、マジで最高です。
ランカーのシーバスが釣れた時は逃がすつもりだったのですが、今回は致命傷があったのでお持ち帰り。
う~ん。。。
デカイね(笑)。
ライトタックルでランカー磯マルもOKなタックル
それではライトタックルで磯ヒラを狙うおすすめのタックル、そしてランカー磯マルが掛かってもOKなタックルをご紹介します。
タックルデータ
■リール:≪ダイワ≫18フリームス LT1000S
■ライン:≪バークレイ≫スーパーファイヤーライン/0.5号
■リーダー:≪TICT≫ライトゲームコンパクトショックリーダー /7lb
■スナップ:≪Maria≫ファイターズスナップ/#0
■ルアー:≪パームス≫ビットアーツ ミニチュアギグ
ロッド&リール
ロッド ≪アブ≫ソルティースタイルSTMS-802LT-KR
過去に三浦半島ではサーフの砂メバルの他、磯でのデカメバル、そしてスモールプラッギングゲームでサーフシーバスを2本釣り上げ、伊豆のゴロタ場では巨大ヒラスズキを釣り上げたメバリングロッド。今回もランカーシーバスをやってくれちゃいました!感度良く、そしてとにかく強い。磯、サーフ、ゴロタで飛距離が必要な時、そしてデカメバル&尺メバル、さらには不意の大物が来ても安心してやり取りできるロッドを求めている方。オススメです!!!
リール ≪ダイワ≫フリームス LT1000S
最初から尺メバルやヒラスズキを想定するなら、もう1サイズ上げても良いかもしれませんが、ライトゲーム主体で考えるならこちらで十分です。メバリングやカマスゲームなどに良いですね!
アイテム&用品
ライン ≪バークレイ≫スーパーファイヤーライン/0.5号
PEラインとは異なる次世代のスーパーライン。スーパーファイヤーラインはダイニーマ素材をマイクロフューズド製法により熱をかけて延伸、通常のPEラインと全く異なり、ダイニーマ素材を直線方向に揃える事により、ダイニーマの特性である低伸度特性を最大限に生かした構造です。潮流の変化やルアーへの前アタリを感知出来る超高感度ライン。ライトゲームで小さいアタリを捉えるのに最適です!
LINE ≪TICT≫ライトゲームコンパクトショックリーダー/7lb
TICTのショックリーダーは何と言ってもその強度。通常1.5号は6lbですが、TICTの場合7lbとなっており、“細くても強い”ショックリーダーです。ラインは細ければ魚から見えにくく、よりナチュラルにルアーを動かせる上に高感度になります。まさにライトゲームに最適なショックリーダー!
LURE ≪パームス≫ビットアーツ ミニチュアギグ
48mmのスリムボディでありながら、そのウエイトは圧巻の6.5g。爆風コンディション下でも細ラインで攻めればカッ飛んでいきます。自重があるので波の中でもしっかり泳ぐことができるので、今回のような荒れている状況向きかもしれません。しかしコレ、、、もしかしたら廃盤!?もう全然売っていないです。入手はお早めに!!!
まとめ
振り返ればまさに激闘。
磯場という場所がそうさせたのでしょうが、今回ほどシーバスとの戦いで時間を掛けて、精神力と体力勝負になったのは初めてでした。
だからこそ、この1匹の感動は大きい。
タックルはメバリングタックル。
ラインはPE0.5号。
でも僕のロッドは尺メバル狙い向けなので少し強めのロッドになってます。
それもキャッチに繋がった理由だと思います。
そしてこの体験を踏まえて色々と妄想すると、僕はこのライトタックルな釣りに結構ハマってしまう予感がします。
先述したように、過去には三浦半島ウェーディングでシーバス連発、さらに伊豆ゴロタ場で巨大ヒラスズキを連発、そして今回は小磯でランカーシーバス。
なぜか普通に釣るよりライトタックルの方がメチャクチャ良い思いをさせてもらってない(笑)?なんて疑惑もありますが、何よりやっぱり興奮度が違いますよね。
いつもよりラインブレイクの可能性は格段に上がりますので、その分スリルが増してファイトをより楽しませてくれるのでしょう。
ということで、今回はライトタックルを使用したナイトヒラスズキ狙いでのランカーシーバスGETのお話でした。
皆さんもよかったらライトタックルでのヒラスズキ&シーバスゲーム、楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ご質問はお気軽に『お問い合わせ or Twitter』までお寄せください。
Follow @TActionzTwitterフォローからご質問コメントお待ちしてます!