2022年初冬。
いよいよ三浦半島のシーバスハイシーズンがやってきた。
この時期の三浦半島は、産卵に向けて東京湾から南下してきた大型のシーバスが狙いやすいことで有名。
僕も1年の中でこのシーズンだけは眠気と戦いながら夜も朝も釣り場に向かう。
ステージはサーフか小磯がメインですが、夜は小磯の磯マルゲームを楽しむことが多いです。
そんなこんなの釣行で、まさかの窃盗被害に合ってしまいました。
釣り場での盗難事件って最近たまに耳にするけど、普段から気を付けている僕にも、そんな被害があるとは思ってもいませんでした。
今回はそんな事件を含めての釣行のお話です。
三浦半島の初冬の磯マルゲーム
磯マル。
聞きなれない方にはなんのことやらだと思いますが、磯マルとは磯で釣れるマルスズキのことで、マルスズキとは所謂シーバスのこと。
要するに磯マルゲームとは、磯でのシーバス釣りをちょっとカッコ良く言っているだけです。
初冬の三浦半島は、そんな磯マルゲームが激アツなシーズン。
産卵のために東京湾から南下してくる大型シーバスを狙い撃つことができるからです。
大きな群れが入って来た時は1時間程度爆釣の入れ食いが続くことも…。
そんな三浦半島初冬の磯マルゲームを今年も本格スタートさせました。
釣り場は三浦半島
※釣り場はあくまで三浦半島ですが、ポイントが地図と同じ場所とは限りません
磯マル狙いの大型ルアーにまさかの巨大魚がヒット!
磯マルゲームは今シーズン2度目の挑戦。
一度目は少し早いかと思いましたが、居ても立っても居られずに様子を見に行って、でもあの時はコツン!のみで何も釣ることができなかったんですよね。
今回は釣果情報も続々と入ってくるシーズン真っ只中での釣行なので、かなり気合いが入っていました。
▶ベストな潮回り、ベストな潮位、ベストポジションに近づく時合い
平日の真夜中。
釣り場に到着すると運良く誰もいない。
しかし、ハイシーズンなのでロコアングラーさん達がいつ来るかもわからないので、そそくさとタックルを準備して磯に向かう(笑)。
そして実績と思い出が蘇る小磯に到着した。
この時期の夜のシーバスを釣るにはシャローエリアへ入ってくる、やる気のあるシーバスを狙うのが定石。
潮回り、潮位、立ち位置と、完璧なシチュエーションに俄然やる気がみなぎってくる。
そんな状況を見て選んでいたのはシャロー系ルアー。
まずは実績のある既存ルアーから投入し、その後、今年釣ってみたい新ルアーを投入していく。
1投1投に集中しながらも、刻々と近づく時合いまで緊張が続いていた。
▶大型ルアーにまさかの巨大魚がヒット!
もうすぐ来る、もう来ると、思いながらもなかなか来ないシーバスからのバイト。
でもこんな完璧なシチュエーションで来ないわけがないと、信じ続けていたその時。
スローリトリーブしてたルアーに突然、衝撃のアタリが、、、。
ゴンッ!
と、思いっきり押さえつけられるような強いアタリ!
すかさず合わせを入れると見事にフッキング!
そしてエラ洗いをかわしていく、、、、と思いきや、エラ洗いはしないで強い抵抗力を見せる。
これは大物か!?
と思ったら今度はスイスイと寄ってくる。
なんか変、、、。
そして水面から見えてきたのは…。

銀ピカの磯マルシーバス、、、。
いや、嘘です。
まさかのタチウオでした(笑)。

いやー、いるいるとは聞いていたけど、ここで釣ったのは初めてだったのでビックリでした。
しかも釣れたルアーが新作のNEWルアーだったってのも最高!
僕、シーバス釣りに結構でっかいミノー使うんですけど、意外といい思いするんですよね。
サイズはF4サイズでお土産としては十分だし、めっちゃ嬉しい(笑)。

タチウオラッキー!
盗難事件勃発!振り返った後ろに凶悪犯を目撃!
釣れたのはシーバスではなかったけど、まさかのゲストに満足満足(笑)。
後は本命が釣れれば言うことはない。
とりあえずタチウオ君はキープだから、どこかタイドプールにでも…。
と、思ったんだけど近くになくて、とりあえずここでいいやと、すぐ後ろのちょっとだけ水溜まりになってるところに置いておきました。
今の時間帯なら潮も入ってこないから逃げられないだろうと思っていたんです。
そして釣りを再開。
30分ほどやったところで、先ほど釣ったタチウオが水溜まりから飛び出してないか気になったので、後ろを見てみたんです。
そうしたら衝撃の光景が!!!!
▶暗闇に映る凶悪犯の正体はまさかのアイツだった!
先ほど入れた水溜まりにタチウオがいない…。
あれ!?
潮が来てないから逃げられるはずないんだけど!
しかもあんな大きいタチウオを鳥が持って行ったってこともないだろうし、満潮で水没するこのエリアに猫が入ってくるわけもないし!?
と、一瞬頭の中で考えたのも束の間、目線をもっと後ろに向けると俺の釣ったタチウオを咥えている凶悪犯の姿が…!!!
そう。
俺のタチウオを盗んだ窃盗犯の正体は‟ネズミ”でした。
まさかのネズミ。
こんなところで見るのは初めてでした。
そうか、ネズミなら小磯ぐらい泳いで渡って来れるもんな。
たまたま来てしまって戻れなくなったまま居ただけなのか、それとも、同じような被害に合った方がいて、味を占めて居座るようになったのかはわかりませんが、、、。
足を一歩踏み出すと奴は岩陰へと逃げていきました。
▶宝物を取り返すも危険な状態に…
わずかに息をするタチウオを救出した僕。
見るとハラワタ付近を中心に食われた跡が、、、。
他、傷を負っているものの、まだ1/3ぐらいは無傷で残っているので、とりあえずさきほどの水溜まりに戻しておいた。
奴ももう戻ってこないだろう、、、。
と、思ったのは間違いでした。
その10分後、気になったので振り返ってみると、またしてもタチウオがいない。
まさかまた!?
すると、だいぶ離れたところにタチウオの姿が。
そして黒い影がダダダッ!っと走って逃げた後、もう一度タチウオを見てみると、もはやお持ち帰りできる状態ではなくなっていました。。。
いや、さっきの少し無傷のある状態であってもダメだった。
ネズミがかじった後ということであれば、その時点で感染症とかの恐れがあっただろうから、すでにお持ち帰りできる状態じゃなかったんだ…。
これはもうしょうがない。
いいサイズの美味しそうなタチウオだったけど…。
まさかの凶悪犯にやられた一幕でした。