釣具を安く買いたい。
釣りを始めたいけど、続けるかわからないからとりあえず中古でいいや。
そう思っている方、特に初心者の方に注意していただきたいお話。
今回はリサイクルショップにある中古釣具のお話です。
※ここで言うリサイクルショップとは、中古を扱う釣具店ではなく、大型家電や家具、日用品など、何でも扱うリサイクルショップのことです。
僕はそんなリサイクルショップにある釣具を、見たことはありますが買ったことはありません。
何故なら単純に‟高い”から。
その商品価値に対する価格が高いと思うから購入には至っていません。
皆さんはどうですか？
一見、掘り出し物もありそうなリサイクルショップですが、素人が釣具を買い物するには、ちょっとどうかと思うんです。
初心者にも魅力的な中古釣具
釣具の値段って大体いくらぐらいするか知ってますか？
釣りを知らない方からすると少しビックリするかもしれませんが、実は釣具って50円ぐらいのものから50万円ぐらいするものまであるんです。
なかなか50万円の釣具を買う人は少ないかもしれませんが、10万円前後のリールなんかは割と買っている人は多いんですよ（笑）。
そんな高額な釣具も多いことから、中古の釣具というのは比較的需要が高いです。
初心者の方の場合も「続けるかどうかわからないから…」という理由で、とりあえず最初に中古品を求める方も多いでしょう。
そんな中古釣具を扱うお店には、釣具専門店の他に、家電全般をはじめ、あらゆる中古品を扱うリサイクルショップがあります。
今回はそんなリサイクルショップの釣具に注目していったお話です。
中古釣具を扱うリサイクルショップは穴場
みなさんのお住まいの近くにもきっとあるリサイクルショップ。
テレビや洗濯機や掃除機などの大型家電をはじめ、ゲーム機やおもちゃ、置きもの、小物、アパレル品など、様々な中古品を扱っており、掘り出し物を探すのに覗きにいったこともあるのではないでしょうか？
そんなリサイクルショップにも、中古釣具がひっそり置かれている場合があります。
釣り人だったら何かお得な掘り出し物がないか気になってしまうでしょう。
そして運が良ければ、極稀にお買い得なオールド品やプレミア品が手に入ることも、ないわけではありません。
また、中古釣具専門店よりも安く手に入るなんてこともあるかもしれません。
そういった意味では、リサイクルショップは穴場と言えるのは間違いありません。
リサイクルショップの中古釣具は安いのか？高いのか？
しかし、そんなことは本当に稀の稀です。
よく見かけるのは、古くてグレードの低いノーブランド品。
珍しく最近のやつを見かけたと思ったら、値段は「相場価格」というのが現状です。
気を付けたいのは中途半端に古い商品とノーブランド品です。
所謂‟オールド”と呼ばれるようなもの、もしくは現行品などの釣具は、ある程度ネットで相場を調べることが可能なので、相場からあまりズレが起きにくいです。
しかし、調べても出てこないような年代の商品だったり、ノーブランド品は相場が調べにくく、明らかに高すぎるといった値付けが見られます。
また、本体の傷の多さや細かな機能面での状態に対する売価設定も高めと感じることが多いです。
大手リサイクルショップの場合は、ある程度マニュアル化されていると思いますが、やはり、‟釣り”を知っていないと細かい所は見逃してしまう恐れがあります。
こうなると、釣りが好きな店員がいるショップは相応、いないショップはズレが大きくなってしまう可能性があるのではないでしょうか？
専門店ではないので当然と言えば当然なんですが、機種名が優先されて高額になっていないか、大事な機能面の状態を考慮した売価になっているかというのは、よく見た方が良いでしょう。
リサイクルショップで中古釣具を買うのは危険！？
リサイクルショップの釣具の値段が高めと言うのには、もう一つ理由があります。
それは不良品の存在です。
これももちろん、一概に言えるものではありませんが、リサイクルショップにある中古釣具には高確率で不良品が紛れています。
竿の場合は折れている、ガイドがない、曲がっている、ずれている、ガイドリングがない、割れている…etc。
リールの場合、ハンドルが逆転する、ラインローラーが回らない…etc。
初心者の方には、何を言っているのやらという話だと思いますが、少し知識がある方からすると、こういった状態の物が通常価格で販売されていたら買わない商品です。
こういった商品が平然と並んでいるとしたら、ちょっと怖くなりますよね。
▶不良の磯竿が高額！？
実際の写真で見てもらったほうがわかりやすいかもしれません。
以前訪れた某リサイクルショップにあった釣具です。
釣具の品数を見て、絶対あるなーとは思ってましたが、やっぱりありました。
これは大手メーカーシマノ社製の磯竿です。
リサイクルショップには珍しく現行品が置いてあるなと思ったら、、、。
ブランクの先がありませんでした。
＃1だけか＃1と＃2かもしれませんが、竿の先っちょがなかったんです。
リサイクルショップってこういう系の不良が多い。
商品説明には「商品ランクB/ガイド錆びあり」ぐらいしか記載されていません。
そんでもってお値段が、、、。
まさかの、、、。
税込4,048円！？
いやいや、先っちょがない磯竿って何に使えるの？
細くて柔らかいから物干し竿にすらなりませんよ！
あっ！
てゆーか、品名が投竿になってますね！
磯竿なのに（笑）。
▶昭和の不良投げ竿は新品投げ竿を買える値段
さらにもう一つありました。
これはおそらく昭和時代の投げ竿でしょう。
ノーブランドなので、中古釣具店なら程度が酷くなければ300円～500円ぐらい、高くても800円ぐらいじゃないかと思うんですが、、、。
リサイクルショップではよく見かけますよね。
これがですよ…。
ガイドリングがない！
3個もガイドリングが抜けてるし、よく見たらフレームも割れてるの。
もはや釣り竿として機能しないので、ゴミです。
壊れやすいガイドなのでパーツ取りする価値もない。
あ、いや、物干し竿としては使えるかもしれません（笑）。
そんなもののお値段が、、、。
税込3,058円！！！
いやいや、どーゆー値付けよ！？
3,000円出すなら安い新品の竿買えますって。
昭和じゃなくて令和の、2022年の現行品が！
▶目利きのできない初心者の方が購入するのは危険
こういった不良品を「知っていて販売」しているのか、それとも不良品だと「気付かずに販売」しているのかは定かではありません。
※今回ご紹介したお店では気付いてない可能性も感じましたが、、、
しかし、不良品だと知っていて販売するには明らかに高すぎる値段設定になっていることがほとんどです。
こういったことは、中古釣具を扱う釣具屋さんではそうそうあることではないと思います。
しかし、専門性の低いリサイクルショップの場合は、こういった不良品が紛れている可能性が高いんです。
もちろん単純に査定が悪いとは言い切れませんよ。
買取時は正常だったけど、陳列中に盗難にあった可能性もありますからね。
ただ、それなら管理がずさんすぎると言えるし、僕がこれまでに見てきた目撃確率からすると、やはりそもそもの値付けが高すぎると思います。
要するに理由はどうあれなんです。
こういった観点から、総合的に見てリサイクルショップの釣具の値段は高めと言えるでしょう。
また、言い方を変えれば、目利きのできない初心者の方がはじめて釣りをやるからという意味で購入するのには危険だとも言えます。
それでも、どうしてもリサイクルショップで買うと言うなら、しっかり見定めてからにしましょうね。
リサイクルショップで中古釣具を売るのはお得？
しかし、よく考えてみましょう。
こういった不良品が普通に置いてあるということは、壊れていても何でも買ってくれる可能性があるのではないでしょうか？
実は中古品を扱う釣具店では、不良品は買い取ってくれない場合があるんです。
いらないものなら引き取ってくれればいいんですが、引き取りをしてもらえない場合は自分で処分しなくてはいけません。
自治体によって大きい物は粗大ゴミ扱いになり、処分にお金が掛かることもあります。
そう考えると、自分で処分するよりは、少しでもお金にしてくれるリサイクルショップに頼るのはアリだと思います。
最悪、0円で引き取ってくれてもいいわけですからね！
リサイクルショップの上手な活用術！
ということで、リサイクルショップの上手な活用術。
『残りものを売りに行くのはリサイクルショップ、買うのは慎重に』ってこと。
専門知識のある中古を扱う釣具店で高く売って、そこで買い取ってくれなかったものはリサイクルショップで売る、もしくは引き取ってもらう。
リサイクルショップでも断られるなら、さすがに自分で処分するしかないでしょうね。
買う時はしっかり見定めてから購入することです。
これが上手い活用方法だと思います。
中古釣具を買うなら専門店がおすすめ
やっぱり買う時に安心なのは専門店。
つまり釣具店で購入すること。
釣り経験者で釣具のことをある程度わかっている方なら、目利きで程度を見分けられると思いますが、初心者の方は無理ですもんね。
釣具店であれば知識があるので、通常品に紛れて不良品が相場価格で売っているなんて可能性は低い。
不良品が売っているとしても、状態がわかるように説明が付いていたり、値段が激安になっているはずです。
不安であれば聞けば丁寧に説明してくれるでしょうから。
まとめ
ということで今回は、リサイクルショップで中古釣具を買うのは危険？お得？上手な活用術をお話させていただきました。
プレミア品が見つかる可能性もあるリサイクルショップ。
だけど釣具に関しては、プレミア品よりも不良品のほうが見つかる可能性が高いです。
だとしても、「それを含めてこの値段です」と言われればそれまでなので、購入に際してはしっかり見定めてから購入しましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました！
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