2020年秋の三浦半島のサーフは、週末ともなると一発超大物を求めるアングラーで大混雑していた。
その原因は“大事件レベル”と言えるほどに巨大魚が乱舞する『ランカー祭り』が開催されてしまったからです。
三浦半島の物静かな浅い砂浜で、、、。
まさかあんな巨大魚が超爆釣する祭りが開催されるとは、皆さん想像できたでしょうか。
巨大魚と言っても、スーパーでも市場でもなかなか手に入らないような、本物の大型魚ですよ!?
今回はあの爆釣事件で起きていた模様をこっそりお伝えしたいと思います。。。
三浦半島サーフ秋のコノシロ付きパターン
僕がそれをまともに知ったのは去年。
「三浦半島のサーフでワラサが乱舞している」という話を聞きました。
ベイトフィッシュはコノシロ。
20cmぐらいのでっかいコノシロの群れに、ワラサが付いて荒食いしているという。
青物好きな僕としては気になって仕方なかったんですが、この祭り会場が広いサーフのどの辺りなのかがイマイチわからず、情報も少なかったため、行くのを躊躇っていました。
しかし、そんなこんなしているうちに、2019年のコノシロ付きランカー祭りは終了してしまっていたんです…。
2019年は祭り明けにランカーシーバス連打
ただその後でした。
コノシロ付きランカー祭りが終了した頃、まだ時々釣れていると聞いた僕は昼間のサーフに向かいました。
こんな真っ昼間に、、、と思いながらも信じて投げ続けると、突然の衝撃バイト。
暴力的な引きに圧倒され、あまりの巨体に寄せ切れず、波打ち際で痛恨のバラシ。。。
だけどその後再び訪れたチャンスをモノにし、今度は無事にランカーシーバスをキャッチすることに成功しました。
実はあの時、目に見えるコノシロの群れはいなかったけど、もしかしたらチラチラとコノシロが入っていたのかもしれません。
魚はリリースしたので何を食っていたのか真相はわかりませんが、ランカーの群れが入ってきていたことを考えると、コノシロを捕食していた可能性は高いと思います。
あの時、周りには誰もいなくて、バラした時も釣った時も、興奮して震えながら大先輩に電話してたのを思い出します(笑)。
コノシロ大祭りが終わった後の密かな小祭りチャンス。
うん、今年もあるかもしれないですね。
大型魚を寄せるコノシロのパワー
そもそも三浦半島のサーフって西湘とは違って浅い。
何でそんな浅い所でワラサが!?ランカー鱸が!?と思いませんか?
だって普通、『サーフの青物』って言ったら西湘や沼津みたいな急深サーフを想像するじゃないですか。
岸から近くても、急深であればそこに沿って大型魚が回遊してくるという理由があります。
これは理解できますが、三浦半島のサーフは基本的に浅いので、それには当てはまりません。
浅いと空からの敵に襲われる可能性も高いので、普通はそんな大型魚はあまり寄ってこないはずなんです。
いくらベイトを追っていると言っても、そんな大型魚が大挙して浅瀬に入ってくるというイメージがイマイチ想像できなかったんですが、、、。
コノシロの群れというのは、それほど集魚力は凄いってことなんでしょうね。
2020年三浦半島コノシロ付き巨大魚乱舞祭開幕!?
そしてそんな話をすっかり忘れていた2020年秋。
今年も三浦半島のサーフにコノシロの群れが回ってきて、またしてもワラサやランカーシーバスが爆裂しているという噂が舞い込んできました。
わ、わ、わ、、、ワラサ!?
僕が本当に釣りたいのはランカーシーバスではなくて、青物。
まさに、ワラサが釣りたいんです。
やっぱりキャッチ&イート派の僕からすると、鱸さんより青物なんですよね(笑)。
だから今年こそはチャンスをモノにするしかないと思っていました。
三浦半島のランカーシーバス実績場サーフで勝負!
そしてすぐ予定表を確認すると、まだ噂があってから何日も経ってない時に、運良く仕事の休みが入っていました。
“釣りはタイミング”です。
本来、魚を釣りたかったら、人間の都合ではなく魚の都合、魚のタイミングに合わせて人間が行動しなくてはいけないんですよね。
サンデーアングラーの方には耳の痛い話かもしれませんが…。
そう思うと今回はホントに良いタイミングで休みが取れたので、早速、次の釣行予定はコノシロ付きの青物&ブリ祭りに参加することに決めました。
向かったポイントは三浦半島のサーフ。
去年ランカーシーバスを連発させたところです。
暗い内はどうせ釣れないだろうとゆっくり準備してから入砂しました。
少し気になるのは天気は小雨、そして強風のナナメ向かい風。
これがやり辛くてしょうがない。
こんな状況ではアングラーも少ない…?
と思いきや先行者は5〜6名!?
意外といるやん!
むしろ焦るぐらい人がいて驚きました。
ま、でも何人かはいた方がパターンがわかったりするからいいんだけど。。。
コノシロ付き巨大魚乱舞祭り終了!?
そして待望の朝マズメ。
まだ薄暗いうちに何かに当たる感触2発。
しかし、、、。
それ以降、、、。なーーんにもナシ(笑)!
マジか〜。
周りも誰も釣れてないけど、これってもしかして、、、。
早くも祭りは終了してしまったのか…!?
とにかくもうこの状況では釣れる気がしない。
そこで早めにこの場に見切りをつけて切り上げ、周りをちょっと見に行くことにしました。
そして移動していると、別のアングラーが向こうからやってきたのでお声掛けさせていただくと、、、。
先日釣れていたエリアが今朝は撃沈で全然ダメなのでこっちの様子を見に来たとのこと。
そこで僕が状況を説明すると「こっちもダメですか…」その方は戻っていきました。
「こっちも」ってことは向こうもダメということだし、そのお話を聞いた僕は、今日はダメなんだなとUターン。
そして帰ろうと思っていたら1本の電話が…。
大先輩から連絡があり、なんとまさかの「そっちじゃないよ」とお知らせいただいた。
これが運命を変えた一言になろうとは、この時は知る由もありませんでした。
青物&ブリ祭り会場のポイントは?
ポイントが違った。
そう。
さきほど向こうから来たアングラーがもともといた場所、そして「今朝は撃沈で全然ダメ」と言っていたまさにその場所が、青物&ブリ祭りの会場だったのだ。
でもさっきのアングラーは今日はダメだったと言っていた。
まさか嘘を言っている雰囲気はなかったんですが…。
とにかく、マズメ時はとうに過ぎていたし、帰ろうと思っていた時だったし、どうせダメだろうとは思いながらも様子を見に行ってみることにしました。
お祭り会場に到着すると、大先輩と先ほど遭遇したアングラーがおしゃべりしている。
どうやら知り合いだったみたいです(笑)。
そしてそのアングラーが「あれから戻ってきたらおっ始まってました」と。。。
そしてまさにこの時この今も、このちょっと会話している最中にも、あそこで、またあそこでと、、、!?
ランカーシーバスが次々と上がっているのが見える!!!
これは尋常じゃない。。。
これ、かなりヤバイ光景です…。
そんなこんな僕が驚いていると、大先輩は知り合いがたくさんいるみたいで、ササッとポイントにINしてしまいました。
しかし僕は完全なるアウェイ状態…。
人が多くて入る隙間はわずかだし、でもこのままだとどんどん入れなくなってしまうかもしれないので、一応入砂。
そして何やら初心者さんがおもちゃ竿で遊んでいる方の隣にINさせていただいた。
どうやらこの初心者さんが狙っているのはコノシロのようだ。
ものの10分くらいで2匹釣っていた。
こちらは時々コノシロにルアーが当たる感触はあるものの、シーバスや青物からの反応はない。
シーバスも青物もとにかく魚が巨大!
だが周りの釣果は凄まじい。
ふと見ると沖合に飛沫が上がり、その陸側を見るとエラ洗いファイトをしているアングラーがいる。
そして上がってくるのはまたしてもランカーシーバス…。
そしてまた向こうでランカーシーバス、、、。
この怒涛のようにランカーシーバスが釣れまくっている状況が、マズメを過ぎても余裕で続いているのがとんでもなく異常な光景…。
さらに20mぐらい隣のアングラーが、さらに強烈なファイトをしてると思ったら…。
上がってきたのはまさかの…!?
巨大デカンパチ!!!
70cm〜80cmぐらい?
そんなカンパチがこんな浅い砂浜で釣れている現実…。
もう世界が信じられません…。
聞くと連日1本はワラサ、1本はデカンパチが上がっているような状態らしい。。。
コレって超異常事態でしょ!?
釣れるのはコノシロがいるピンポイントの範囲だけ
しばらく釣りをしていると気付いた。
釣れているのは限られた範囲だけだということを、、、。
そう。
釣れているのはコノシロの群れがいるそのピンポイントの範囲だけだったのです。
海面を広く見てみると、周りと違って沈み根のように薄黒くなっているゾーンがあります。
これがコノシロの群れで、この下にフィッシュイーターの大型魚が付いているのです。
地元アングラーに話を聞きましたが、このゾーンを撃てるか撃てないかでは天と地の差。
外してしまうとほとんど釣れないらしい。。。
ファーストフィッシュはコノシロ
じゃあ自分のところにコノシロが回ってくればチャンスなのか?
と言うと、これがそう単純なものでもなくて、なぜかコノシロの群れは思っているほど移動しない。。。
もちろん、少し移動した程度はあるけど、基本的にはほとんどそこに留まっている感じなので、黒くなっている群れから10m、否、たった5mでも離れるともう投げても無駄感が漂う感じです。
つまり“場所取りが運命を左右する”ということ。
僕が入れた位置はと言うと、コノシロにゴツゴツ当たったり当たらなかったしていたので、運良くコノシロの群れの端っこに入れていたようでした。
そしてちおも投げ続けていたルアーにアタリが!?
ググッ!
と重くなり、きたかー!と思ったらコノシロにフックがぶっ刺さって釣れてくる。
これは嬉しい外道と言うか、本当はお持ち帰りしたかったんですが、クーラーを車に置いてきているのでお持ち帰りはなし。
でもお隣の初心者さんがコノシロを狙っていたのでプレゼントしました。
そして徐々に出勤前ロコアングラーの方々が帰還され、隣の初心者も帰られたので、人が少なくなった分、コノシロの群れの近くに寄ることができました。
コレが良かったです。
まだ群れが残ってくれている間に近くに寄ることができたから、これから起こる壮絶なバトルを繰り広げることができたんだと思います。
- 1
- 2