三浦半島に訪れた空前のショアブリ祭り。
ショア、、、。
そうです、陸っぱりからのブリフィーバーです。
思い返せば“あの時”はサーフで自身も90cmのラグビーボール型ブリも釣り上げ、周りではオフショアでしか見ないようなデカンパチも上がる爆裂祭りが開催されたが、、、。
今年、今度の舞台は「磯」だ。
磯と言えばもうひとつ、“あの時”も激アツの磯だったけど、あれはワラサ止まりだったし、今年釣れまくっているのは「ブリ」。
そんな地磯からの巨大青物ブリとの格闘に、まさか本当に自分が遭遇するとは、、、。
そしてそれがあそこまでのパワーがあるとは考えてもいなかった。
三浦半島の磯で巨大青物ブリが爆釣中!
季節は2022年春。
地元ロコアングラーが連日80cmオーバー、90cmオーバーという、とんでもないサイズの「ブリ」を陸っぱりから釣り上げていた。
そしてそれと同時に、多くの方が“ラインブレイク”されまくっていた…。
当然ながら地元の情報網で対策は十二分にできているにもかかわらず、それでもことごとくラインを切っていくほどの巨大な青物。
もしかしたらまだ見ぬスーパーサイズがいるのかもしれない。
はたまたブリではない、別の大型魚の可能性すら感じさせる話に、三浦半島SNSは盛り上がっていた。
青物ブリが爆釣しているショアジギングのポイントは?
そうとなれば、行きたくなるのはルアーマンの性。
じゃあ一体ドコで釣れてんのよ?
ってのがみんな一番知りたいところだと思うんだけど、、、。
僕自身、わかったわけじゃないんだけど、色々なヒントからも、おそらく釣れているのは三浦半島の有名ショアジギングポイントだということ(笑)。
なんだよーと思うかもしれないけど、おそらく、どこかの秘境とか、特別変わったところじゃないと釣れないということではなさそうです。
三浦半島の有名なショアジギングポイントっていうと、いくつかイメージできると思うけど、そのいくつかのポイントです。
そう。
1箇所じゃないことは確かです。
なので、もしポイントに悩んでいる人がいたら、そんなに考え込むことはなく、例年通り、青物で有名なポイントを目指そう。
どこかできっとチャンスはあるはずだ。
三浦半島の地磯で巨大青物ブリとの超バトル勃発!!!
そんな気持ちで僕も、あるポイント1箇所に決め込んで出発した。
そこは過去に自身の青物実績があるポイント。
ここならきっと出てくれるはず…。
▶巨大青物ブリ出現予想ポイントに到着
ポイントに到着したのが早かったのか、まだ先行者は1名。
遠目に待機している姿を見て、青物狙いだなと一瞬でわかりました。
と、同時に、ここで間違いないと思いました(笑)。
勘ですよ、勘で。
だけど、あのたたずまいを見たら「青物獲ります」的な雰囲気が凄かったので、おそらくここで釣れているんだろうなと感じました。
▶磯場の邪魔者が…
釣り座を決めたら早速準備を始めました。
ちょうどルアーをセットし終わった頃、後攻者の方が来て隣の釣り座へ。
その後もしばらくしたら後行者が…。
おー来るねくるね。。。
もう少し遅かったら思うような釣り座に立てなかったかもしれないと思うと、危なかったな、、、。
そして準備万端、時は来た。
そろそろ始めますかと、まずはトップのルアーからスタート。
たぶんアレだろうなとは思ったけど、やっぱり…。
コースによっては大丈夫だけど、結構海藻ゴミが引っ掛かってくる。
磯場だと結構これが多くて邪魔者なんだよね…。
そこに根があって海藻が浮いて引っ掛かる場所もあるし、千切れた海藻が流れてきて引っ掛かってくる場合もあるので、一概にこのコースは大丈夫とはならないんだけど、投げるたびに海藻が絡まってくると、釣りにならないんじゃないかと思って、ちょっと気落ちしてしまいます。
そうは言っても来たからにはやるしかない。
海藻が絡んでくると言っても、着地ですぐに絡まる場合もあれば、途中での場合もあれば、手前に来て引っ掛かる場合もある。
ノー海藻はほとんどないけど…(笑)
でもその1投の中で、海藻が絡まっていない瞬間に賭けるしかない。
その思いで投げ続けていました。
▶潮目と鳥とベイトと。
潮の流れはかなり良い。
刻々と潮目が変化しているのもわかる。
届く距離ではないけど、鳥の群れが円を描くように回っている姿を見れば、その下に“何か”があるのは確実。
さらには海面ザワつきでベイトが入っているのもわかる。
そういった状況の変化が飽きることなく続いていたから、もう今か今かと期待していたんだけど…。
なぜか誰の竿にも青物が食ってこない。
これだけイイ感じの雰囲気なのに、、、。
▶巨大青物ブリとの超バトル勃発!
しかしそれは突然訪れた。
もう予想していた時合い的にはラストチャンスの時間帯。
本当にもう今日はダメじゃない?って思い始めた頃でした。
ルアーが着水し、逃げまどうベイトを演出するように動かしていたその時。
ゴンッ!
と重く衝撃的なバイト!!!
すぐさま強めの合わせを一発ブチかました!!!
その瞬間ロッドは大きく弧を描いた。
相手が何かわからないので、とにかく潜られないように一気にTAKちゃんファイトでポンピングしながら必死にリールを巻いた。
それでも10mも寄せられなかったと思うけど、その時点での魚の強烈な抵抗で巻き上げをストップさせられた。
グリップエンドをお腹に当て、ロッドは思いっきり天に向かっておっ立たせ、とにかく潜られないように堪えてる…。
竿先がクンクンしてるけど、ラインが出ていかない。
これはもしかしたら、、、と、危険な香りがしてすぐにドラグを少し緩めた。
するとやはり、、、。
ギイイイィイイイーーー!!!
と、奴は猛ダッシュ!!!
ああぁ、、、いつ切れてもおかしくない、頼む、切れないでくれ!と祈りながら、ロッドを必死に立てて耐えるのみ。
ドラグが唸りまくりで一気に10mは走られた。
だけど、耐えた。
もうとにかく巻くしかない。
だけど、全然巻けねぇし、怖くて竿が下げられねぇ、、、。
ハンドルは半回転、いや、、、1/4回転ぐらいずつしか巻けない…。
たぶんオレのパワー不足もあるだろう。。。
だけど、ものすげぇパワーなんだよ…。
そして、そこからは何度もドラグが唸り声を上げ、あの固いロッドがバットの先からブチ曲がりながらの壮絶なバトル。
ラインを出されては寄せを何度も繰り返した。
少しずつ、ちょっとずつ寄ってきたと思ったら、今度は奴はまさかの横へ横へと走り出した。
右に向かっている奴を、左に行かせようと思ってもビクともしない。
その先には頭を出している岩が沈んでいて、もう切られそうだ…!!!
という場面も、なんとかギリギリ切り抜け、とにかく必死で巻いて巻いて、そしてやっと、、、ついにもうすぐ目の前というところまで寄ってきた。
その時だった。
そこまで必死に巻いてきたのに、その瞬間、奴は急にスーッ…と近寄ってきた。
そして水面に見えた姿は、、、とんでもないデカさのブリ!!!
おそらく90cmは超えていたであろうメーター近い巨大ブリ。
キャッチしてないので何とでも言えるが…
一瞬、唖然としてしまったその瞬間だった。
急遽反転して沖へ走った瞬間に…!!!
ブチッ!
まさかのラインブレイクでした…。
巨大青物バトルの末に突き付けられた大物との壁
本当に一瞬でした。
一瞬のスキを突かれた感じ。
それまでずっと集中してこれてたんだけど、あの一瞬だけ油断しちゃったんです。
何故かというと、それまでは寄せる寄せるでガンガンやり合えてたんだけど、いざ手前まで来たら急に奴がコッチに向かってきたもんだから、最後の5m位をスイスイ寄せられたんです。
あの切り替わりが油断を生みました。
最後まで一気に寄せ寄せで、そのままズリ上げちゃえば良かったものの、コッチに寄ってきて、しかもあの巨大な姿に唖然としちゃったもんだから、竿もいつの間にか下向いてたもんね。
そう。
今思うと、そんな感じだった。
磯で大物を釣るのってやっぱり相当難しいことなんだって。
単純にパワーだけじゃなくて、そういったやり取りの技術、テクニック、集中力もないとキャッチできない。
もちろんそれに見合ったタックルもだけど。
これは想像以上だった。
自慢するわけじゃないけど、ラグビーボールブリもそうだし、ランカーシーバスも磯ヒラも、シイラもカツオもキハダも、三浦磯のワラサも外房の磯でヒラマサも釣ってきた経験から、大物相手にちょっとナメてたかもしれない。
これまでのどの相手よりも難しかったし、もし、今もう一度あのHITした瞬間に戻れたとしても、獲れるかどうかはわからないぐらい。
それほどこの釣りは難しい。
俺にとってこの一戦は、また大きな壁が立ちはだかった気がする。
三浦半島の春磯で巨大青物ブリと戦うタックルについて
巨大青物ブリとの戦いに敗れたオレ。
そんな俺がタックルについてうんちく言うのはどうかと思うけど、そこまでファイトできたタックルを記しておこう。
ついでに言うと、街中シーバスタックルで行けるべ?的な安易な考えを持っている方はやめておいた方がいいです。
感覚的だけど、ワラサならまだしも、あのモンスターブリはまず間違いなく獲れないから。
だって見てくださいよ、僕のファイト姿勢。
コレですよ(笑)!
いや、笑い事じゃなくて、マジでこの体勢だったから!
この体勢で思いっきり体重をのせないと持ってかれそうなんだから。
隣のアングラーの方が「めちゃくちゃぶち曲がってましたよ」と言ってたけど、自分もめちゃくちゃ感じてた。
MHのショアジギングロッドがあれだけブチ曲げられるんだから、あの戦いにこれから挑む方は本当に舐めたタックルはだめよ。
しっかりとガチンコのショアジギングタックルで挑もう。
▶巨大青物ブリと戦ったロッドは?
僕が使っていたのはダイワのジグキャスターMX106MH。
ルアーwtは25~90g、ラインは1.0~3号。
残念ながらこれはもう廃盤しています…。
ただ、これと同じぐらいのスペックの現行品だとオーバーゼアの106MHHぐらい。
「MHH」はミディアムヘビーのハイパワーチューンで、強引なファイトに対応できるようにブランク強度が向上。
グリップやリールシート位置もパワフルなファイトのために変更、オールダブルフットガイドで引きの強い青物重視な設計、抜き上げにも対応しています。
リーズナブルなモデルだと、2022年モデルのショアジギングエントリーモデル、22ショアジギングXがおすすめです。
Kガイド仕様に加えて、Sicリングほどではないものの、実釣では十分な素材高度や放熱性を持ったアルコナイトリングを搭載しています。
初めて磯のショアジギングに挑戦するならこれで十分です!
▶巨大青物ブリと戦ったリールは?
僕が使っていたのはこれまた廃盤になった16ブラスト4000。
一応まだネットでは売っているみたいで、比較的リーズナブルなのでもし同じ型が良ければコチラ。
僕は安く手に入れたのがノーマルギアだったのでそのまま挑みましたが、買うならハイギアが良いです。
ただもうちょっと上乗せすれば現行の18ブラストがあります。
16ブラストよりも軽いしドラグ力もあるのでおすすめです。
最新が良ければ22カルディアSW。
さらにギアやボディが強くなっている最新式なので、これなら安心です。
シマノなら絶対コレ!!!
なめらか&剛性を高次元で実現!
予算に余裕があるなら一番候補ですね。
ちょっと予算を下げるならこっち。
ワラサもブリも、十分やり取りできます。
でもこういうのはお値段が、、、だから汎用スピニングリールの大きめで行けるっしょ!
というのは危険です。
かなりのパワーファイトになるので、剛性のあるギアやボディじゃないと、ギアが即ゴリゴリになったり、ボディがたわんでうまく巻けない可能性があります。
やっぱりこういうのは“相応の”というのが大事です。
▶巨大青物ブリとの戦いに耐えたラインは?
そしてラインはPEラインの2号です。
最近メインラインは評判の良いYGKよつあみを使っています。
リーダーは今回50lbを巻いていきました。
最後はPEから切られましたが、途中のやり取りであれだけ磯周りを走り回られて切れなかったのは、この太さがあったからかもしれません。
▶巨大青物ブリに食いつかせたルアーは?
そしてそして、、、。
巨大青物ブリに食いつかせたルアーも気になりますよね?
メタルジグ?
シンペン?
なんだと思いました?
答えはコレ!
僕が今回、巨大青物ブリをかけたルアーはジャクソンのピンテールサワラチューンです。
サワラチューンは35gと42gの二種類あります。
35gが105mm、42gが120mmです。
どちらも飛距離があって釣れますが、ベイトが小さいなら35g、更なる飛距離+アピールなら42gで使い分けてます。
前々からこのブログでも対青物で推してましたけどね。
これ「サワラチューン」ってネーミングがね、初心者はサワラしか釣れないと思っちゃうからあまり売れなかったりするんだよね。
僕はもう青物といったらジャクソン推しですから。
マジで釣れます。
使い方はノーマルリトリーブでも良し、高速でも良し、ストップアンドゴーでも良し、軽くジャーク入れても良しです。
三浦半島で巨大青物ブリを釣るためにとても重要なこととは?
最後にひとつだけ。
三浦半島で巨大青物ブリ祭りに参加したい!って方は多いと思うけど、それを釣るためにとっても重要なこと。
それはズバリ!“釣れている時に行くこと”です。
三浦半島で青物が釣れると言っても、いつも巨大なブリが釣れるわけではありません。
その年によって、その季節によって、釣れたり釣れなかったりするし、今釣れている状況が明日には終わっているかもしれません。
本当にそんな一瞬の時もあるので、今、釣れている時にすぐに行くことが大事。
もちろん仕事の都合で行きたくても行けなくて、仕方ないこともあるんだけど、少なくとも、明日行こうかな?でもまた来週でもいいかな?なんて気持ちだったら、獲れるチャンスも逃してしまうでしょう。
あーだこうだ言っても、行かなきゃ釣れないから。
まずは行動、ACTIONです。
まとめ
ということで今回は、僕の撃沈釣行記。
三浦半島の磯で巨大青物ブリとの超バトル!突き付けられた大物との壁!ということでお話させていただきました。
釣れてないくせに、長々と偉そうにしゃべっててすいません(笑)。
お付き合いありがとうございました。
※サムネイル写真は昨年のワラサでした(笑)
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