老舗釣具メーカーがシーバスルアーから撤退!?
そんな声が聞こえてきたあの日から、薄々感じてたものがついに確信に変わろうとは…。
シーバスアングラーなら誰もが知るあのメーカーから、釣れるシーバスルアーがどんどん消えている…。
単純に消えていくだけじゃなくて、新しいシーバスルアーが販売されない。
ソルトルアーフィッシングと言ったら「シーバス」と言えるほど、一番人気の釣りで、No.1ターゲットのはずじゃなかったのか?
今回はあの有名な老舗釣具メーカー「ヤマシタ」のソルトルアー用ブランドMariaから、シーバスルアーがどんどん消えていっている真実を追ってみました。
釣具ブランドMariaとは?
釣具ブランドのMaria(マリア)とは、釣具メーカー「ヤマリア」社のソルトウォーター用ルアーブランドのこと。
釣具メーカーのヤマリアと言えば、もともとは神奈川県の三崎の山下釣具店からスタートして、昨年6月に創業80周年を迎えた老舗メーカーです。
社名がヤマリアになったのは2005年ですが、その前の1989年、もう今から30年以上前にMariaがスタート。
第一弾に発売されたのは、今では当たり前となったルアーの“重心移動システム”の先駆け的存在だった「ザ ファースト」ですね。
ちなみに、重心移動システム自体の原案はタックルハウスと言われ、それを搭載されたルアーがタックルハウスは「K-TENブルーオーシャン」、Mariaが「ザ ファースト」。
形は一緒ですが、内部に鉛を使っていたのが「ザ ファースト」で、“マグネット重心移動”を採用したのが「K-TEN」と言われています。
余談ですが、僕が初めて買ったルアーがまさしくMariaの「ザ ファースト」でした。
なので個人的にMariaのシーバスルアーには思い入れが強いんです(笑)。
釣具屋からMariaのシーバスルアーが消えた!?
そんなMariaのシーバスルアーが最近、全然売ってない…。
釣具屋では全然見かけないし、ネットショップにもあまり売ってないですよね?
これ、薄々感じていた方も多いかもしれませんが…。
実はMariaのシーバスルアーは次々と廃盤になっているんです、、、。
ホームページを見てみると未だ掲載されているシーバスルアーがあるんですが、実はもうほとんどが廃盤になっています。
※2022年3月11日現在
現行として残っているのはポップクイーンぐらいかも?
青物系ルアーは新製品も出してきていますが、“シーバス部門”というか、シーバス系ルアーは新製品が登場するどころか、全く生産しなくなっていってるんですよ。。。
Mariaのシーバスルアーには、たくさん釣らせてもらってきた僕としては、悲し過ぎますが…。
Mariaがシーバスルアーを生産中止にする理由とは?
ところで、Mariaはなぜシーバスルアーを次々と廃盤にしていってしまっているのでしょうか?
ファンが少な過ぎるって訳でもないと思うので、採算が合わないほど売れてないって訳じゃないと思うんですが…。
(当人じゃないので内情はわかりませんが…)
そんなこんな気になっていたとある日、別件で問い合わせた際にこういったお話を聞くことができました。
「時代の流れと言うか、今はロックショアに力を入れています」
そうだったんですか…。
やはり、そうだったのか、、、。
確かにロックショア系のルアーは今も時々、新製品が発表されています。
オフィシャルムービーも青物ばかりですもんね。
これがつまり“時代の流れ”。
シーバス製品よりもロックショア製品のほうが需要があると判断したということでしょう。
それは業界的なソルトルアー全般での需要を見ての判断かもしれないし、同メーカー製品の中だけの話かもしれません。
いずれにせよ、Mariaの方針としては、今はシーバスルアーの生産を止めているということは間違いないようです。
そういうことでしょ!
「ルアーフィッシング」は30年で一気に進化した!
確かに『ルアーフィッシング』というもの自体、ここ30年前ぐらいで一気に進化したことは確かです。
僕がルアーを手にした当時はまだシーバスルアーの種類も全然なくて、もちろん扱うメーカーも今よりも全然少なかった。
シーバスルアー自体が少ないんだから、ヒラメ向けだとかヒラスズキ向けとか、青物用とか、当然今みたいに対象魚向けのルアーなんてないし。
そもそもルアーフィッシング自体にそういったジャンルの幅がなかったですから。
単純にルアーのカラーリングもそうだし、先ほどの重心移動システムもそうだし、タングステンウェイトを使うようになったり。
ミノーやバイブレーションといったド基本の形だけじゃなくて、リップレスのシンキングペンシルとか、ダイビングペンシルだとか、新しい形のルアーも、新しい動きのルアーもどんどん登場した。
思い返すとこの30年で本当にルアーって進化しましたね。
そういうことを考えると、元祖ソルトルアーターゲットのシーバスをいつまでも一番に考えるのではなく、今、そしてこれからのルアーフィッシングというものにMariaが目を向けたのは、必然なのかもしれませんね。
生産中止なら“再開”はある!?
ただここでちょっと気になるのは、メーカーは『生産中止』という言い方をしていたところ。
「廃盤」と「生産中止」。
この言い方を比べると、廃盤と言われればもう完全に終わった感がありますが、“中止”なら「再開」があるような気もしますよね。
実はこれについても聞いてみたんですが、例えば、年に一度の限定カラー生産で復活!みたいなことは考えられるそうです。
ただし、、、。
現状SNSを含めた情報にそのような話がなければ、残念ながら予定はないとのこと…。
僕的には「NL-1」も「フラペンS85」も「エンゼルキッス140」も、全てNEWカラーを引っ提げて再販して欲しい気持ちが山々ですが…。
でも、そんな少数の意見ではどうにもなりませんし。
残念ですが、今残っている愛機たちを大事に使っていきたいと思います。。。
Mariaの釣れるシーバスルアー3選!
そんなMariaのシーバスルアーには、他に類を見ない“釣れるシーバスルアー”が存在しました。
見た目のカッコ良さやデザイン性に関しては、他社に比べるとちょっと物足りないところがあるMariaルアーですが、、、(笑)。
そんな顔とは裏腹に、名機と呼ぶにふさわしい実力を持った“釣れる”ルアーたち。
当ブログでもその釣魚力とともに特集してきた最強のシーバスルアーBEST3を改めてご紹介します。
「フェイクベイツNL-1」、「フラペンS85」、「エンゼルキッス140」。
これらのルアーたちも残念ながら全て廃盤となってしまいます。
もう新品で見掛けることはかなり難しくなっていますが…。
どこかで見かけたら是非買って使ってみてください。
釣れますよ〜!!!
フェイクベイツNL-1
超シャローレンジ攻略:通常のミノープラグでは、攻略が困難であったシャローレンジの攻略の最終兵器。ロッドポジションにもよるが、最大深度約40cmという超シャローランナープラグです。ローリングアクションに潜む、究極の喰わせのアクション「静」:追い求めたアクションは、水平姿勢で泳ぐローリング。これを、ボディの重心を前後に分散させることで、本体の中心を軸に左右にフラつく「ローリングアクション」を実現。一見、全く泳いでいないと思われるアクションだが、ヘッド部に受ける水中の流れの変化において突然ローリングを発生します。「不安定」が生むオートマチックな食わせの瞬間を生み出すことで、シビアな状況下において絶対的な効果をもたらします。
フェイクベイツNL-1のスゴさはコチラで解説しています!
フラペンS85
初体験する後方波動!新カテゴリー「フラップペンシル」。フラペンは普通のペンシルベイトではない。リトリーブ速度を単純にあげると、浮き上がる特性があること。ロッドの操作でこの特性をうまく使うと、中層から表層まで、アングラーの意のままに狙ったレンジを手中にすることができる。また、フラップは一種の安定板でもある。この可動式で、リトリーブ中は131.4°となるフラップがついていることで、アングラーのリトリーブとロッド操作で狙ったコースと、レンジをとることができるようになった。従来のペンシルベイトでは潮流などに流されるままだった状況でも、ロッド操作とラインメンディングをすることで、フラペンはイージーに狙ったコース、ポイントへと導くことができる。またフォーリング時、フラップは閉じているが、ボディ左右に張り出す形状により、フラペンは揺らめくようなアクションを出す。
フラペンS85のスゴさはコチラで解説しています!
エンゼルキッス140
ランカーシーバス対応ミノー。シーバス専用に設計されたフローティングミノー。横風にも負けない重量と重心移動システムにより、抜群の飛距離を実現し、強風時等のタフコンディションにも対応します。アクションは、スローリトリーブでもアクションし易い本体設計されているため、複雑な流れの中でもしっかりと水を噛み、狙ったポイントから飛び出ることなくファーストリトリーブにおいても高いバランスを実現しました。遠くの魚にもアピールし、ランカーシーバスに捕食スイッチを入れ易い、ワイドウォブリング仕様で、ヒラスズキから、ナイトゲームのマルスズキまでをカバーする厳選のカラーを採用しています。
エンゼルキッス140のスゴさはコチラで解説しています!
まとめ
ということで、Mariaのシーバスルアーがなぜ最近見かけなくなっていたのか?
その理由がお分かりになりましたね。
僕自身、Mariaのシーバスルアーにはかなりお世話になってるし、なくなるのは悲しいけど、今あるストック分は大事に使っていきたいと思います。
またいつの日か、Mariaから新しいシーバスルアー、いやリニューアルして再販でもいい。
発売を楽しみにしています。
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