皆さんはルアーよりも青物が釣れる伝統漁具の存在を知っていますか?
「伝統漁具」と聞いてピンときた方はきっとその威力を知っている方だと思いますが、認知度としてはまだまだ知らない方も多い。
そうです。
それは「弓角(ユミヅノ)」です。
これ、ちょっと興味を持ってやってみようと思う方はいるものの、ちゃんと下調べをしないで適当にやって、使い方を間違えちゃう方が多いみたいなんです。
伝統漁具というだけあって特殊な形状をしているものなので、正しいセッティングをしないといけません。
ということで、今回は弓角の正しい付け方&結び方、そして使用するリーダーの素材や太さなんかも一緒に確認していきましょう。
正しい使い方をすれば、青物爆釣はもう間違いなし!?
青物が爆釣する伝統漁具「弓角」
夏が近づくと青物が釣れる早朝のサーフでよく見かけるようになる光景。
投げ竿で弓角を遠投する大勢の釣り人の姿です。
ルアーと呼ぶにはちょっと違うような気もするけど、でも疑似餌なのでルアーになるのだろう。
サバ、ワカシ、ソーダガツオは本当によく釣れるし、メタルジグなんかより圧倒的に釣れると言われています。
釣り方も特にアクション付けたりする必要はなく、早巻きだったり遅巻きだったりの緩急ぐらいでOK。
簡単に入れ食い&爆釣を味わえてしまうが、伝統漁具の弓角です。
弓角の正しい付け方「8の字結び」とは?
そんな弓角のセッティングですが、弓角本体の結び方を間違えている方が意外と多いみたいです。
弓角はちょっと特殊な形状をしていて正しい付け方をしないと本来の動きをしてくれません。
なので、今回は弓角の正しい付け方&結び方を確認していきましょう。
弓角の付け方は「8の字結び(=エイトノット)」を使用します。
8の字結びは、応用パターンも含めて色々な釣りに使われている結び方です。
小物釣りのハリス止めに引っ掛けるようなコブを作ったり、カワハギ釣りの替え針の端にもコブを作りますよね。
チチワを作ってサルカンに繋いだりもします。
その他にも実は釣りだけでなく、登山者の方や消防関係者が安全装備を繋ぐ際にも使用されてるみたいですね。
今回の弓角の場合もこの8の字結びでコブを作って繋いでいきます。
超簡単!弓角の結び方
それでは弓角の結び方を確認していきましょう。
弓角にラインを結ぶと言うより、弓角にラインを通し、その先にコブを作って抜けないようにするイメージです。
- リーダーを弓角に通す
- リーダーの端を折り返してループを作る
- ループに指を入れて2回転ねじります
- 端糸をループに戻し通す
- 締め込んでいきます
- 角の穴でもう一度締める
- 端糸をカットして完成!
①リーダーを弓角に通す
まずはリーダーを弓角に通します。
向きは必ず角のカーブの内側から外側へと通しますので注意してください。
②リーダーの端を折り返してループを作る
弓角に通したリーダーの端を折り返してループを作ります。
10cmぐらいあればやり易いと思います。
③ループに指を入れて2回転ねじります
右手は端糸と本線をつまんだまま。
左手人差し指をループに入れて、くるくると2回転ねじります。
④端糸をループに戻し通す
右手でつまんでいた端糸をループに戻し通します。
形が「8の字」になっていればOK!
⑤締め込んでいきます
両端を引っ張って締め込んでいきます。
⑥角の穴でもう一度締める
角の穴部分でラインを引っ張って、もう一度しっかり締め込んでいきます。
すっぽ抜ける様子がなければ大丈夫です。
⑥端糸をカットして完成!
最後に余分な糸をカットすれば完成です!!!
お疲れさまでした。
弓角に結ぶリーダーの素材は何がいいのか?
弓角の正しい結び方がわかったところで、一応確認です。
弓角に結ぶライン、つまりリーダーの素材のお話です。
間違えると大変なことになるので、覚えておきましょう。
弓角に結ぶリーダーの素材は「フロロカーボン」を使いましょう。
フロロカーボンは仕掛けのハリスなんかに使われる素材で、張りがあり、擦れに強い特徴を持っています。
ショックリーダーとしてはナイロンを使うこともあるのですが、弓角においてはフロロカーボン一択です。
それはなぜか?
理由は張りのあるフロロカーボンじゃないと仕掛けが絡みやすいからです。
弓角は本体自体がくるくると回転するので、ラインが絡みやすく、下手したら毎投絡んで釣りどころじゃなくなってしまう可能性もあります。
こういうことにならないために、弓角のリーダーは必ずフロロカーボン素材を使いましょう。
弓角に結ぶリーダーの号数に注意!
それともう一つ。
弓角に結ぶリーダーの号数についても確認しておきましょう。
弓角に結ぶリーダーは、5号~7号を推奨しています。
サワラやタチウオ等がいて、ラインが傷付きやすい可能性がある時は7号。
あんまり太い糸だと、ライン通しの穴に通らなくなってしまうので、ドリル等で穴の径を広げる必要が出てきます。
逆にこれ以上細い糸だとすっぽ抜ける可能性が高くなります。
また、素材間違いのように、ラインが絡むトラブルになりやすいです。
なので弓角のリーダーは、6号前後のフロロカーボン素材のものを使用しましょう。
おすすめの弓角向けリーダー
それではおすすめの弓角向けリーダーのご紹介です。
特に専用品は販売されていないので、フロロカーボン素材のものなら何でも大丈夫です。
ライン ≪クレハ≫シーガー船ハリス/6号
ハリスと言えば安心のシーガー。船用の大きいスプールのラインは持ち運びには不便ですが、糸癖がつきにくいというメリットがあります。絡みが気になる弓角だからこそ、船用を推奨。100m巻きで気兼ねなくたくさん使えます。
ライン ≪クレハ≫シーガーフロロショックリーダー/25lb
100m巻きのような容量がいらないし、持ち運びを優先したいという方は、コンパクトで短い容量のシーガーもあります。リーズナブルなのでとりあえずという方はコチラで。
おすすめの弓角
それではおすすめの弓角のご紹介です。
弓角はそこまで多くのメーカーが扱っているものでもないため、市販品の代表的な商品をご紹介します。
アイテム
おすすめの弓角のご紹介です。
弓角 ≪ヤマシタ≫サーフ弓角Ⅱ40
一番よく使われている人気の弓角。2本セットで価格もリーズナブルでよく釣れる。低速~高速で巻いても水中からの飛び出しを抑えるために本体にエッジを利かせることで安定した泳ぎを実現。
弓角 ≪フジワラ≫弓角EXフィン付
弓角にフィンが付くことで更なるナブラ(魚群)を演出。フィンはナブラを演出するだけではなく、アピール面が広がったので更なる釣果を期待させます。
弓角 ≪鹿島屋釣具店≫45mm弓角5色セット
釣具店オリジナル弓角。5本セットでとってもリーズナブルな弓角です。耐久性がイマイチという評価があるので、人気の釣りメーカー品が手に入らない時に。
トレーラー ≪ヤマシタ≫遠投マウスⅡF20
遠投マウスのフローティング20号。基本的にはこれで遠投して使います。ナブラを演出する飛沫をあげて青物を寄せちゃおう!
トレーラー ≪ヤマシタ≫遠投マウスⅡセットF10
遠投マウスと弓角がセットになっています。仕掛けもセットされているので取り出してすぐ使えます。ルアーロッドでも投げれる10号仕様。
まとめ
ということで今回は、弓角の正しい付け方&結び方!超簡単な8の字結びをご紹介させていただきました。
簡単なので一瞬で覚えられましたね!
他の釣りでも使用する機会があると思いますので、頭の片隅にでも記憶しておいてください。
夏は青物シーズン。 青物を狙う釣り方として陸っぱりで人気なのは、やっぱりメタルジグなどをルアーを使ったショアジギング。 エサ釣りでは遠投カゴ釣りなんかでも狙えますよね。 ですが、それ以外にも疑似餌を使った人気の釣[…]
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ご質問はお気軽に『お問い合わせ or Twitter』までお寄せください。
Follow @TActionzTwitterフォローからご質問コメントお待ちしてます!