近年、釣具が盗難に合う事件が多くなっているのをご存知でしょうか?
置引きは、持ち主が釣りをしている背後だったり、船宿の入口付近に出船前に置いておいたらなくなっていたなんてこともあります。
自宅の侵入盗、自宅の駐車場への侵入盗もあります。
また、釣り場での車上荒らしも多く聞かれるようになりました。
こんなご時世で、もし、あなたの大切な釣具が盗まれてしまったらどうしますか?
泣き寝入りしたくない!
取り返したい!
そんな時、すぐにやるべき手順があります。
ということで今回は、万が一釣具が盗まれてしまった時の警察への届出と釣具店の対応について、徹底解説をしていきたいと思います!
釣り人は窃盗犯に狙われやすい!?
最近テレビのニュースでも時々見かける、釣り人が被害にあう窃盗事件。
先日、車上狙いを繰り返したとして逮捕された犯人の容疑は、ある池の近くの駐車場など20か所で、釣りに訪れていた人らの車から、現金計約33万円などを盗んだ疑いというものでした。
調べに対し、「釣りをする人は車内に貴重品を残すことが多く、大金があると思った」と供述していたといいます。
一般人から見ると、釣り人はそういう目で見られていることもあるんですね。
この事件では、車内のお金等が目当てだったのかもしれませんが、“知っている人”からすれば、釣具自体を狙ってくる可能性もあります。
釣具は高く売れる!窃盗犯の目的は換金?
釣具を狙う窃盗犯の目的は何なのか?
これは犯人が釣り人であれば、自分が欲しいから盗むということもありますが、そうでない場合は“換金目的”で盗むのでしょう。
実は釣具は意外と高く売れるのです。
リサイクルショップに洋服や本を売りに行ったことがある方は身に覚えがあると思いますが、、、。
ちょっと汚れていたり、ほつれていたり、痛んでいる場合、まさかの0円を叩きつけられたことはありませんか?
まだ着れるのに、全然使えるのに、と思ったでしょうが、実際そんなもんなんです。
ですが、釣具はそうでもないんです。
※売る場所によりますが
某有名中古釣具店の場合は、古くても傷だらけでも、壊れていなければ基本的には買取してもらえます。
0円ショックを知っている身としては、全然ありがたい値段で…(笑)。
近年はそういった状況をよく知っている犯罪者が釣具を狙っているんでしょう。
なので釣り人の僕たちは、大切な釣具が盗難被害に合わないよう、気を付けて管理しなければいけません。
釣具が盗難被害にあってしまったらやるべき手順!
もし、自分の大切な釣具が盗難被害にあってしまったらどうすれば良いのか?
そんなことは起きて欲しくはないのですが、、、。
万が一そうなってしまった時、大切な釣具を取り戻したい時、奇跡の生還のために“やるべき手順”があります。
重要なのは“スピード感”。
とにかく早く行動することが大事なので、それを踏まえて手順を頭に入れておきましょう。
※もしくはいつでも見れるようにブックマークしておいてください。
釣具が盗難被害にあってしまったらやるべき手順
- 警察への通報
- 警察署への届け出
- 釣具店への協力依頼
- オークション・フリマのチェック
- SNSへの協力依頼
▶警察へ通報
まずなにより一番はじめにやるべきことは「警察への通報」です。
被害にあったことがわかったら、すぐに警察へ通報をすることが重要です。
その場では焦っていたり、動揺していたりするかもしれませんが、一旦落ち着いて、冷静かつ素早く行動しましょう。
通報先は、現場に一番近い警察署に連絡しましょう。
スマートフォンがあれば、「Google Maps アプリ」を入れて置くと、検察窓に「警察署」と入れるだけで、最寄りの警察署が出てくるので便利です。
※位置情報はON
警察が到着したら現場検証を行ってもらい、被害にあった状況を説明し、その事実を記録として残しましょう。
▶警察署への届け出
そしてそのまま警察署へ行って「被害届」を提出します。
この被害届を出すことによって“被害に合った証拠”ができるので、面倒臭がらずに必ず提出しましょう。
被害届を提出すると、追って「受理番号」というものが発行されます。
この受理番号は、数ある被害届の中から該当の案件を探し出すための、警察署での管理番号です。
つまり、この番号があれば、「受理番号〇〇番の件で」と言えばすぐに案件を把握してくれるため、最初からいついつのどこどこでの釣具の盗難被害の件で~と、改めていちいち一から説明する必要がなくなります。
受理番号の発行は後日になる場合もありますが、早めに確認して控えておくと良いでしょう。
※ちなみに自分の過失で置き忘れてきたり落としてしまったものは「遺失物届」で提出しましょう
▶釣具店への協力依頼で見つける
警察への被害届の提出が済んだら次に行ったほうが良いのが、釣具店への協力依頼です。
釣具店には中古釣具を買取しているところがあります。
そういった中古品の取り扱いのある釣具店に、被害品が持ち込まれていないか、確認の協力をお願いするのです。
釣具を盗んだ犯人側にとっては、ネットで売りさばくよりも、実在する買取ショップに持って行くほうが“すぐに現金化できる”という点をはじめ、その他諸々でメリットがあるのでしょう。
一般的な盗難被害品が買取ショップに持ち込まれることが多いのと同じように、釣具の盗難事件においても、その被害品が釣具店に買取で持ち込まれることも意外と多いんです。
もしかしたらすでに持ち込まれているかもしれないし、これから持ち込まれるかもしれません。
なので、そういった場合に被害品を発見してもらえるように、買取を行っている釣具店に協力をお願いしておきましょう。
釣り人にとっては、切っても切れない関係の釣具店。
ある時はとても便利にお買い物をさせてもらうのに、ついつい散財してしまう時もあるから“魔界”なんて言われ方もしてしまう可哀想な釣具店ですが…(笑)。
実はこういった有事の時に協力をしてくれるんですよね!
※釣具店によっては、先ほど警察署へ提出した被害届や遺失物届の「受理番号」が必要になります
▶オークション・フリマのチェックで見つける
後は自力で探していく方法です。
『Yahoo!オークション』や『メルカリ』といったフリマサイトで、個人売買で盗んだ釣具を販売している可能性もあります。
犯人からすると、すぐに売り切ってしまいたい気持ちがあるかもしれませんので、被害に合った日は数時間おきに見て、その日以降も毎日チェックするしかないでしょう。
もし、それっぽい疑いのある釣具が出品されていたとしても実物を手にできないので、本当に自分の物かを見分けるのが難しいパターンが多いと思いますが、カスタムパーツや傷の状態等で特徴があれば見分けることもできると思います。
場合によっては、一般客を装って、商品の状態について詳しく質問したり、新たな写真を追加してもらうことも可能です。
できる限り自分自身でも努力をして、なんとか発見できるよう頑張りましょう。
▶SNSへの協力依頼で見つける
そして今やコミュニケーションツールの枠を超えて、国同士の戦略にまで力を発揮しているSNS。
この力を使わない手はないでしょう。
SNSで被害状況を拡散させて、新たな情報を得られる場合もありますし、犯人の目に留まらせることによって、それ以降の犯罪を放棄させることにも繋がるかもしれません。
そのためには、SNSで自身の思いを、正しく熱意をもって協力をお願いすると良いかもしれません。
釣具店が協力してくれる!「盗難被害」対応方法
それでは、実際に釣具店に協力を依頼する場合、どのようにお願いをしたら良いのでしょうか?
またそういった場合、各釣具店の対応はどうなっているのでしょうか?
ちょっと気になったので、中古の買取を行っている各釣具店の対応方法をまとめてみました。
それぞれ店舗に問い合わせして確認したものです。
質問した内容は…。
「釣具が盗まれてしまった場合、探してもらえると聞いたけど、どうすればよいですか?」
という質問に対して各釣具店が回答した答えは、、、。
▶タックルベリー店舗の対応
釣具専門店のタックルベリーです。新品・中古を問わず各種メーカーの釣具を取り扱っています。釣具の下取り、高額買取も行ってお…
タックルベリーは全国47都道府県に200店舗以上展開する、日本最大釣具チェーン。
※2022年4月1日現在
釣具の買取と言えば知名度No.1!
全ての店舗で買取を行っています。
タックルベリーの対応について、回答は下記のとおりでした。
回答
必要な情報
- 被害届を提出した警察署の連絡先(担当者含む)
- 被害届の受理番号
- 被害品リスト(商品名、型番、傷、特徴、数量)
- 被害状況(日時、場所)
必要な情報を伝えるとタックルベリー全店舗へすぐさま共有され、該当商品が持ち込まれた場合、タックルベリーから警察署へ通報。
以降、タックルベリーは警察の指示に従い対応する。
▶釣具のキャスティング店舗の対応
キャスティングは、『釣りがつなぐ笑顔の先へ…』を企業理念に掲げ事業展開する釣り具チェーンです。ルアー・船・磯・堤防から鮎…
国内に50店舗以上を展開する釣具のキャスティング。
買取を行っている店舗はその内40店舗以上です。
※2022年4月1日現在
釣具のキャスティングの対応についても、回答はタックルベリーと全く同じでした。
回答
必要な情報
- 被害届を提出した警察署の連絡先(担当者含む)
- 被害届の受理番号
- 被害品リスト(商品名、型番、傷、特徴、数量)
- 被害状況(日時、場所)
必要な情報を伝えると釣具のキャスティング全店舗へ共有され、該当商品が持ち込まれた場合、釣具のキャスティングから警察署へ通報。
以降、釣具のキャスティングは警察の指示に従い対応する。
▶フィッシング遊店舗の対応
三重・愛知・静岡に20店舗以上を展開するフィッシング遊。
※2022年4月1日現在
中古釣具の他に、レンタルタックルを取扱う店舗があるのが特徴です。
フィッシング遊の対応についても、回答はタックルベリー、釣具のキャスティングと全く同じでした。
回答
必要な情報
- 被害届を提出した警察署の連絡先(担当者含む)
- 被害届の受理番号
- 被害品リスト(商品名、型番、傷、特徴、数量)
- 被害状況(日時、場所)
必要な情報を伝えるとフィッシング遊全店舗へ共有され、該当商品が持ち込まれた場合は、フィッシング遊から警察署へ通報。
以降、フィッシング遊は警察の指示に従い対応する。
▶かめや釣具店舗の対応
かめや釣具の公式サイト。全国チェーンの釣具販売店です。エサ釣りからルアーまで幅広いジャンルの商品を取り揃え、皆様の釣りを…
日本国内に40店舗以上を展開するかめや釣具。
※2022年4月1日現在
かめや釣具の対応について、回答はちょっとあっさりしたものでした。
回答
必要な情報
- 被害品リスト(商品名、型番、傷、特徴、数量)
被害品の詳細について教えていただければ対応する。
▶釣具のポイント店舗の対応
日本国内に70店舗で釣具・アウトドア商品を販売する『釣りのポイント』です。新鮮な釣り情報、商品情報満載!釣りのことなら釣…
日本国内に70店舗以上を展開する釣具のポイント。
※2022年4月1日現在
買取は全店舗で行っていますが、販売は一部の店舗のみです。
釣具のポイントの対応についても、回答はあっさりしたものでした。
回答
警察に行き、被害品について、いつどこで盗まれたか状況を伝えていただければ、警察から指示があれば対応する。
▶つり具のブンブン店舗の対応
日本国内に10店舗以上展開するつり具のブンブン。
買取は全店舗で行っていますが、販売は一部の店舗のみです。
つり具のブンブンの対応については、またちょっと回答が違っていました。
回答
盗難被害があった時期に、それと同じものが持ち込まれたかどうか、というのは回答できる。
但し、全く同じものかは断定できないと思うので、そこまでしかできない。
▶釣具店それぞれでの対応について…
これらを見てみると、おおよそ方向性は皆同じ感じもしますが、具体的な対応方法については、釣具店それぞれでバラつきがありました、、、。
細かく丁寧に説明してくれる釣具店もあれば、結構あっさりした回答をする釣具店もありましたね(笑)。
まぁ、そんなことより、もし被害にあってしまった場合、こちら的にはお願いをする立場ですから、できる限り協力していただけるよう、頭を下げてお願いをしましょう。
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