横浜リアル型フィッシングショー衰退の影と2021年釣りフェスティバルの評価は?

2021年1月24日(日)業界初のオンライン釣りフェスティバルが終了しました。

参加した皆さんはどういった感想をお持ちになりましたか?

『意外と良かった』

『リアルの方が良かった』

など、色々な思いがあると思いますが、この機会に過去のリアル型フィッシングショーの状況を振り返りながら、今後、どうなっていくのか、考えていきたいと思います。

順調だった横浜リアル型『フィッシングショー』

かつてのリアル型フィッシングショーは、回を重ねるごとにファミリー向けの施設や参加型イベントも多く行われるようになり、幅広い層からの来場者を順調に増やしてきたように思います。

ジャパンフィッシングショー来場者数
2017inパシフィコ横浜38635名
2018inパシフィコ横浜41,501名(前年対比107.4%)
2019inパシフィコ横浜41,758名(前年対比100.6%)
釣りフェスティバル202044,293名(前年対比106.1%)

会場外には無料で楽しめるマス釣り場も設置され、寒い中、多くのファミリーで賑わっていたのが印象的でしたね。

TAROU
太郎
マグロの解体ショーとかもやってたワンね!

このように、“来場者に注目”すれば、順調にきていたように思います。

しかしその裏で、実は多くのアングラーから不満の声も大きくなってきていたのです。

裏では横浜リアル型『フィッシングショー』衰退の影も?

「新型コロナウイルスによる中止」。

2021年はこれによりリアル型のフィッシングショーの開催は中止となってしまいました。

しかし、実は「新型コロナウイルス」以前に、リアル型フィッシングショー自体に衰退の影が見え始めていたのはご存じでしょうか。

▶︎人気メーカーの未出展

そうです。

一般アングラーから段々と不満の声が大きくなってきていた理由は、「人気メーカーの未出展」が原因でした。

まだメーカーの社名もほとんど知らないような入門者は別として、ある程度経験を積んだ中・上級者の方々は、段々と好みのメーカーが出てきていると思います。

フィッシングショーの開催が決まり、出展メーカーが発表されると、「あのメーカーはあそこら辺だ」「あそこの○○は絶対手に入れたい」等、自分のお気に入りのメーカーを見に行くのがとても楽しみですよね。

でもいつしか、自分のお気に入りメーカーがなくなっていませんでしたか?

また、初めて行った方も、気になっていたメーカーがなくて残念な思いをしませんでしたか?

例えば、ルアーメーカーだけ見ても、超有名な人気のima(アムズデザイン)、APIA、ジャンプライズ、ブルーブルーなども出ていないんですよ?
※2019inパシフィコ横浜時

TAROU
太郎
そう言えば大好きな“あの”メーカーもなかったワン!

そうなんです。

実は意外にも“人気メーカー”でも出展していないメーカーがあったんです。

横浜フィッシングショーに出展しない理由

さて、ここからが気になるところです。

先ほどのように、人気メーカーでも出展しない、また、以前は出ていたけど近年はやめてしまったという企業があるのはなぜなのでしょうか?

何かトラブルでもあったのでしょうか?

おそらく違うでしょう。

数社の関係者に聞いたところによると、、、。

ズバリ『費用対効果がない』という一言でした。

そうです。

出展費用が高すぎて、それに見合うリターンがないということです。

ダイワ・シマノ・がまかつみたいな巨大企業は別として、、、。

その他出展しなかった人気メーカーは、決して出展自体は無理ではないんだと思いますが、別の方法を検討したり、そういったところもシビアに捉えて、自社の場合はむしろやらない方が良いという判断に至ったのでしょう。

TAK
TAK
小さなブースで出すぐらいなら、イメージ的にもやらないほうが良いといった場合もあるかもしれないですね。

▶︎出展費用一覧

フィッシングショー出展費用について、こんな資料がありました。
※ジャパンフィッシングショー2017横浜のもの

3m×3mの小さなブースでも非会員なら21万円。

TAROU
太郎
確かに高いワン!

人気メーカーとなるとそこそこの広さは欲しいでしょうから、そうなると費用も莫大になってしまいますね。

確かにこの費用を回収するのにどれだけ商品を売ったら良いかとか考えると、何となくでも、一般人からしたら高額な感じがしますね(笑)。

横浜リアル型『フィッシングショー』衰退の可能性

もし今後リアル型フィッシングショーが再開されるようなことになっても、こういった流れのまま、人気メーカーの不参加が増えていってしまうようであれば、中・上級者層の来場もそれに合わせて減っていってしまうかもしれませんね。

そしてそれは、リアル型フィッシングショーの衰退が始まる合図かもしれません。。。

2021年オンライン型『釣りフェスティバル』開催

そんな最中、2021年は新型コロナウイルスをきっかけにオンライン開催となる運びになりました。

リアル型フィッシングショーの楽しみは、新製品を間近に見て、手で触って、一足早く感触を確かめられることや、ファンのプロスタッフに生で会えること等も楽しみの一つだったのではないかと思いますが、オンラインとなると残念ながらその楽しみはなくなってしまいました。

もちろん、主催者側はそんなことはわかった上での開催だったと思いますが、このあたり、結局どういう結果になったのでしょうか?

▶︎新製品情報

まず多くの釣り人が気になっていたのは新製品情報。

これが思っていたより残念な感じで、始まってみればビックリするぐらい情報量が少なく、注目度が高かった「ダイワ」「シマノ」なんかは特に、普通に各メーカーのサイトへ直接見に行ったほうが良く、釣りフェスティバルサイトでの公開はほぼ意味なかったのではと思うほどの辛口評価です。

TAROU
太郎
これはちょっとひどかったワンね。。。

今考えれば、そりゃそうだという感じですが、ただ、何か特別な物を期待してしまっていた方もいたのではないでしょうか。

やっぱり、そもそもがリアルに新製品を手にとって見れるという点がこのイベントの大きな魅力でしたからね。

それができずにネットで情報公開するなら、気になるメーカーに直接見に行ったほうが早い。

釣りフェスティバルの今後を考えるとしたら、メーカー未発表のものをたくさん公開するとかじゃないと意味ないでしょうか。
そんなことをする意味があるのかどうかはわかりませんが…。

▶︎通信トラブル

また、開催前から懸念されていた通信問題も、やはり多少繋がりにくくなっており、何度もリロードしたりして頑張れば繋がるような状況が見れました。

しかし先ほどの話どおり、当たり前なことですが、メーカーサイトのほうが内容が充実してるので、スタート直後からフェスティバルサイトよりもメーカーサイトの方が全然繋がらないといった事態が起こっていました。

釣りフェスティバルの感想とフィッシングショーの影
シマノはエラーで繋がりませんでした

当時スマートフォンからシマノのHPは全然繋がりませんでした。

トークショー

一方、比較的評価が良かったのはトークショーなどのイベント関係。

そもそも、これまでリアルのフィッシングショーに参加したくてもできなかった、参加したことがなかったといったような方々にとっては、オンライン開催で自宅でゆっくり見れるというメリットはあったんだと思います。

リアルの場合の人込みは嫌だという方もいるでしょうし、そういった意味では、オンラインの強みが発揮されたところかなと思います。

▼関連ページ:釣りフェスティバル2021

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ひらけ、釣りの新しい世界。 釣り業界がひとつになる3日間。…

※2021年2月25日(木)までアーカイブ配信中

▶︎オンライン開催についてのアンケート結果

そんな釣りフェスティバルですが、終了少し前にTwitterでアンケートを取ってみました。

結果はこんな感じでした。

ご回答いただいた皆さんありがとうございました!

僕レベルなので回答総数は少ないですが、結果は大方予想通り、『おっぱい』が優勝でした(笑)。

TAROU
太郎
何してるんだワン…。
TAK
TAK
ごめん、、、ついつい。

いやいや、まぁそれはホントに、予想通りだったんですけど、、、。

おそらく、2番目に票が多かった「あまり面白くなかった」「やっぱりリアル型の方が良い」というのが、本来一番多かった感想なのかもしれないですね、、、(笑)。

そういうことで…。

そう考えると、やはりリアル型のフィッシングショーの復活が待ち遠しいところです。

まとめ

しかしながらリアル型のフィッシングショーとなると、完全に“密”。

今のような世界状況だと、新型コロナウイルスの餌食になってしまう可能性が高く、開催は難しい。

そしてもし、新型コロナウイルスのワクチン摂取により、感染を防ぐことができるようになって、開催できるようになったとしても、人気メーカーの出展が少ないようであれば、魅力は低下。

各イベントが楽しみな初心者は増えたとしても、メーカー目的な中・上級者の来場は減っていってしまうのではないでしょうか?

逆にオンライン開催も、前述のとおり、今回の開催で良かった面、課題も色々と見えてきたと思います。

どちらにとっても課題は多いと思われます。

果たして来年2022年の開催はどうなるのでしょうか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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