堤防や小磯で最も手軽に楽しめる釣り。
そして一度ハマると無限に釣れてしまうという「ウキ釣り」入門に最適なターゲット、それがウミタナゴ釣りです。
これから釣りを始めたいという初心者の方に、釣りの楽しさを知ってもらうという意味でも、バッチリおすすめできる釣りです。
引きも強いし、釣り味も良し、食べても美味しいウミタナゴ。
今回はそんなウミタナゴの釣り方について解説していきたいと思います!
ウミタナゴとは?
ウミタナゴは、スズキ目のウミタナゴ科に属する魚。
北海道中部以南の日本各地に分布し、沿岸地域の岩礁帯や藻場に生息しています。
サイズは20cm前後が多く、大きいものは30cmを超える個体も釣れることがあります。
サビキ釣りやウキ釣りで釣れてくる魚で、可愛いおちょぼ口をしていて、釣り人には割りとポピュラーな魚です。
ウミタナゴがよく釣れるシーズンは?
ウミタナゴが釣れるシーズンは、冬から初春。
大体2月~6月ぐらいが釣れやすいシーズンです。
特に早春となる3~5月は、産卵のために浅場に乗っ込んでくるので、数型ともに楽しめるのでおすすめです。
春休みやゴールディンウィークの時季にも重なり、ファミリーフィッシングにも最適です!
ウミタナゴが釣れるポイントの選び方
それでは、ウミタナゴが釣れる場所とは、具体的にはどういったところなのでしょうか?
釣れるポイントの選び方をご紹介していきます。
ウミタナゴがいるのは、潮が早い荒磯よりも内湾の小磯や堤防周りを好んで生息しています。
外海じゃなくても良いので、ハードルも低く、初心者向きですね。
堤防のヘチ際やテトラ周りはもちろん、砂地の中に岩礁や海藻が生い茂っているようなところもGOODです!
海水浴で行くような砂浜の横にある小磯なんて最高ですよ!
大漁に釣れる!「ウキ釣り」入門に最適なウミタナゴ!
ウミタナゴは初心者でも釣るのはとっても簡単!
釣れる時は大漁に、入れ食いに入れ食いで無限に釣れちゃうことも結構あるんです(笑)。
しかも、魚の大群が仕掛けに集まる姿を見ながら釣ることができるので、お子様も興奮間違いなしですよ!
そんなウミタナゴ釣りの釣り方は「ウキ釣り」で狙っていきます。
かんたんシンプルな固定ウキ仕掛けでも、本格的なウキフカセ仕掛けでもいいんですが、別に難しい仕掛けじゃなくても釣れるので、本命で狙っていくなら簡単な固定ウキ仕掛けでOKです。
そういった意味では、ウミタナゴ釣りはウキ釣り入門に最適な釣りと言えますね。
ウミタナゴ釣りのタックル図解
ウミタナゴのウキ釣りのタックルは大きく分けて2通り、仕掛けは3種類あります。
タックルは、リールを使わない『のべ竿』かリールを使った『振り出し竿』。
仕掛けは『玉ウキ』『シモリウキ』『フカセ用ウキ(円錐、棒)』。
どちらでも、どういった組み合わせでもOKですが、ウキ釣り入門の初心者の方には、簡単な玉ウキ仕掛けがおすすめです。
※リールを回して遊びたいというお子様にはそれでも全然OKです
ウミタナゴの釣り方
それではウミタナゴの釣り方を解説していきましょう。
全然難しくないので、軽くイメージしておくだけで大丈夫です!
▶集魚剤のコマセを作る
まずは集魚剤のコマセを作っていきます。
コマセは「メジナ用の配合餌」+「オキアミブロック」の組み合わせが基本です。
ケチるなら配合餌のみ、冷凍アミブロックのみ、アミ姫のみ、みたいな戦法もアリですが(笑)。
そうすると、場合によっては集魚効果が悪かったり、食いに差が出たりする可能性があります。
▶ウキの浮力の調整
次にウキの浮力の調整をしましょう。
初心者の方は要注目ポイントです。
ウキ釣りをする場合、ウキは基本的に水面に浮くギリギリに浮力を調整しなくてはいけません。
そうすることにより、小さな引きでもウキが沈んでくれるので、アタリがわかりやすくなるからです。
逆にウキの抵抗が大きいままだと、魚がエサを食べているのにウキが沈まなかったり、魚が食べたのに違和感を感じてすぐにエサを離してしまったりするんです。
そのため、ウキには使用する最適なオモリが表示されていることが多いですが、もし書いてない場合は、現地で色々なサイズを試して、ベストな浮力となるオモリを選びましょう。
「オモリなんて適当でOKだろ」という初心者の方は多いと思いますが、こういう所を面倒臭がると釣果に差が出てしまいます(笑)。
ちなみに参考としてナカジマ製玉ウキの適合オモリ一覧を記載しておきます。
規格 | 適合オモリ |
3号 | ジンタン7号 |
4号 | ジンタン7号 |
5号 | 割ビシ小 |
6号 | 割ビシ中 |
7号 | 割ビシ大 |
例えば玉ウキ5号に対しては割ビシ小を1個付けるとちょうど良いですよという意味ですね。
▶コマセを撒いて仕掛けを放り込む
ウキの浮力調整ができたらいよいよ釣り開始です。
コマセを撒いて魚を寄せていきましょう。
臭いに釣られてワラワラとウミタナゴが集まってきたらチャンスです。
コマセの場所に仕掛けを放り込んでいきましょう。
▶ウキに反応が出たらアワセを入れる
魚が食いついた反応は、ウキが一気に海中に消し込んだり、ウキがプルプル震えたりします。
ルアーフィッシングのように思いっきりガッツーーーン!と合わせる必要はありません。
ひと呼吸おいてから竿を立てる感じでOKです。
あんまり遅すぎると針を飲まれてしまうこともあるので、何度かやってみてタイミングを覚えていきましょう。
▶足元まで寄せてから抜き上げる
魚が掛かったら元気に走るウミタナゴの引きを堪能してください。
竿を立てたまま、竿の弾力を活かして突っ込みを耐えながら、ゆっくり足元まで寄せてきましょう。
無理に慌てて水面から引き抜かないで、水面を滑らせるような意識を持っていると、スムーズに手前まで寄せてこれます。
足元近くまで寄せてきたら最後にスッ!と抜き上げればOK!
あとはこれの繰り返しです。
ポイントにもよりますが、コマセに群れが付いてしまうと、もう後は入れ食い状態で釣れ続きます。
後はしっかりクーラーで保冷してお持ち帰りしましょう!
▶釣れなければ仕掛けのタナを調整する
ウキ釣りのコツは“タナ調整”にあります。
結局、魚がいるところにエサが届かないと釣れないし、そこを通り過ぎて魚がいないところで待っていても釣れない。
狙っている魚がいるタナにエサを置かないと釣れないわけです。
なので、ウキからエサまでの長さを調整する、つまり、水面からエサまでの水深を調整して、本命のいるところにエサを送り込むのです。
魚が見えていればそのぐらいの水深にウキを合わせていきましょう。
ウキにアタリが来る前に、いつの間にかエサが取られているという場合は、落ちていく途中で食われているということが多いので、ウキ下の長さを短くしましょう。
特にウミタナゴ釣りの場合は、30cmとか40cmとか、水面からすぐのところで釣れる場合もあります。
釣れない場合は色々と調整してみましょう。
ウミタナゴの美味しい食べ方
釣れたウミタナゴは美味しくいただきましょう。
メジナ釣りに来ている方は外道としてリリースする方も多いですが、食べるととっても美味しい魚なんです。
ただ、ウミタナゴって実は小骨が多い魚で、それが嫌で敬遠する方も多いんですよね…。
特に小型になると食べるところも少ないですから。
ある程度のサイズであれば、骨もそれほど気にならないと思いますので、大きめのウミタナゴが釣れたら、是非美味しく食べてみてください。
僕がおすすめするのは塩焼き。
日本酒、焼酎のお供に、チマチマつまんで食べるのが美味しいんです(笑)。
ちなみに、三浦半島三崎のお宿の亭主さんによると、フライに炙りに天ぷら等で美味しく食べれるそうですよ!
ウミタナゴ釣りのおすすめタックル
それでは最後に!
ウミタナゴ釣りのおすすめタックルを紹介します。
ロッド
ロッド ≪ダイワ≫波路硬調45
淡水でのオイカワ(ハエ)・ウグイ・ヘラ・コイ・フナ・ハゼ・テナガエビや堤防でのサビキ釣りでのアジ・サバ・イワシ・サッパ狙いなど、食い込みのよい穂先としっかりした操作性で幅広いシーンで様々な対象魚に使えるハイパフォーマンス万能竿。便利な尻手リング付き。操作性に優れた7:3調子。食い込みの良いソリッド継穂先を採用。ウキ釣り、ミャク釣りなど釣り方を問わない万能性が魅力。仕舞寸法98cm。
ロッド ≪ダイワ≫リバティクラブ万能小継硬調43Q
ヤマメやニジマスをターゲットにした渓流釣りはもちろんのこと、清流でのウグイやオイカワ、小川や池でのフナ、河口付近でのハゼ、防波堤ではサヨリやアジ、サバなど多彩なターゲットを手軽に狙える小継竿。アタリから合わせ、引きを味わったあとの取り込みまで1対1のやり取りが楽しめる一本バリ仕掛けでの使用がおすすめです。仕舞寸法56cm。
ロッド ≪浜田商会≫VSやすらぎ450
どこでも誰でもかんたんに使える、釣り入門用グラス小継万能振出竿。値段重視ならこれ。仕舞寸法56cm。
ロッド&リール
ロッド&リール ≪タカミヤ≫スマイルシップサビキ釣りセット450
堤防でのちょいサビキ釣りに最適なコンパクトロッドとリール、仕掛けが全て入ったお買い得セット。竿とリールはファミリーやお子様にオススメのお手頃価格なコンパクト竿。
ロッド&リール ≪浜田商会≫PG極光サビキ釣りセット450
アジ・イワシ・サヨリetcを釣ろう!サビキ釣りに最適なプロマリンの釣り竿&リール&仕掛けセット。
アイテム&用品
ライン ≪DUEL≫カーボナイロン/2号
フロロカーボン×ナイロン=カーボナイロン。ナイロンの操作性と遠投性能、直線・結節強度、 これにフロロカーボンの低伸度性と高感度性能を兼ね備えたハイブリッドライン。ビギナーから上級者までのアングラーにおススメ。
ライン ≪ダイワ≫ジャストロンDPLS/2号
サスペンドタイプ。お買い得な500mボビン巻き(円筒クリアーケース入り)(4カラーズのみ600m巻)。優れた結節強力。糸グセがつきにくくしなやか。平行巻(DPLS)だから直線性が良く糸本来の品質を維持。
ウキ ≪ナカジマ≫蛍光玉ウキ/5号前後
超ロングセラー、ナカジマの「蛍光玉ウキ」。淡水、海釣りの様々な釣りにご使用頂けます。各サイズ、ゴム管付きです。
ウキ ≪ナカジマ≫蛍光シモリ/2号前後
インパクトスチロール製。シモリ玉の連結のほうがわずかなアタリを取りやすい。
針 ≪オーナー≫海タナゴ白/3~6号
超ロングセラー、ナカジマの「蛍光玉ウキ」。淡水、海釣りの様々な釣りにご使用頂けます。各サイズ、ゴム管付きです。
まとめ
ということで、今回はウミタナゴの釣り方をご紹介させていただきました。
ウミタナゴ釣りは「ウキ釣り入門」には最適なターゲットです。
なんならウキ釣りというだけでなく、釣り初心者にも、何でもいいから魚が釣りたい!といった場合にも、本当におすすめできる釣りです。
だた、、、。
もしかしたら釣れ過ぎて飽きちゃうかもしれませんけどね(笑)。
春の釣りシーズン。
釣り物に迷ったらウミタナゴで遊んでみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ご質問はお気軽に『お問い合わせ or Twitter』までお寄せください。
Follow @TActionzTwitterフォローからご質問コメントお待ちしてます!