江ノ島には通称『裏磯』と呼ばれる一級磯の釣り場がある。
※正式には稚児ヶ淵と呼ばれています
ウキフカセで狙うメジナや、投げ釣りのキス、ぶっ込みのカサゴ、そしてなかなか釣れないけど石鯛、その他ルアーではヒラスズキや青物といったターゲットも良く釣れるポイントです。
湘南で本格的な磯釣りが楽しめるとあって非常に人気の釣り場ですが、「聞いたことはあるけど行ったことがない」「行き方がわからない」といった方もいると思います。
まさに僕もそんな一人でした。
なので、今回は“江ノ島の裏磯への行き方”をわかりやすく写真付きで解説していきます。
一通り見ていただければルートを覚えられると思いますので、是非ご活用ください!
江ノ島の『裏磯』全景
まずは目的地の「裏磯」の全景を見ておきましょう。
稚児ヶ淵と呼ばれる磯場が、釣り人の間では『裏磯』と呼ばれています。
その中でも大きく分けて「大平&ボラ場」と「トウロウ&大黒の鼻」周辺にポイントが分けられます。
▶裏磯の釣り場「大平&ボラ場」
裏磯の本命ポイント「大平&ボラ場」です。
写真の左側が「大平」、右側の一段低い一帯が「ボラ場」です。
青物はどこでも釣れていました。
▶裏磯の釣り場「トウロウ&大黒の鼻」
手前の離れ岩がある周辺がトウロウ、奥の出っ張った岩場が大黒の鼻です。
トウロウはワンド状に奥まっているので、青物を狙うなら大黒の鼻周辺が良いです。
ただ、どちらかと言うとやっぱり「大平&ボラ場」の方が釣れるようで、釣り人も集中して集まっています。
江ノ島の『裏磯』への行き方
それでは裏磯への行き方を確認していきましょう。
江ノ島の一級釣り場『裏磯』への行き方は2通りあります。
商店街を通りって山を越えて行く通常ルートと、渡船の「べんてん丸」を利用して手軽に渡ってしまう楽ちんルートの2つ。
渡船の場合は時間に縛りがあるのと、当然有料になるので、それを踏まえてどちらで行くか決めると良いでしょう。
ただ、超人気釣り場ゆえに、週末の釣り座を確保するには渡船の運行開始を待ってる時間はないかもしれません。
なので基本はやっぱり山越えルートです。
裏磯への山越えルート
それでは、裏磯への行き方、「山越えルート」を見ていきましょう。
▶裏磯への行き方/山越えルートの確認
それではまず裏磯への行き方を大まかに確認していきましょう。
- スタート地点「江の島弁財天仲見世通り」入口
- 江の島弁財天仲見世通り
- 藤沢警察署 江の島駐在所(江島神社 大鳥居)
- 相模湾の景色
- 御岩屋道通り【Point!】
- 江島神社奥津宮【Point!】
- 江ノ島魚見亭
- 稚児ヶ淵レストハウス前
- ゴール地点「裏磯入口」
▶山越えルート完全ナビ!
それでは大まかな行き方がわかったら、ここからは細かく説明していきます。
要所要所で写真を撮っていますので、参考にしていただくとわかりやすいと思います。
①スタート地点「江の島弁財天仲見世通り」入口
スタート地点の「江の島弁財天商店街」入口ですね。
ここを入って行きます。
すぐに鳥居があるので、くぐって仲見世通りを歩いて行きましょう。
②江の島弁財天仲見世通り
上り坂を歩いて江島神社の方へ向かいます。
③藤沢警察署 江の島駐在所(江島神社大鳥居)
江島神社の大鳥居の右横にある道をさらに上っていきます。
ここからしばらく上り坂が続きます。
頑張って上って行きましょう!
④相模湾の景色
途中で木々が開けてくるところでは、広大な相模湾の海が見渡せます。
江ノ島に渡る前にある片瀬漁港も見えます。
一部だけ釣り可能で、ファミリーはこちらがおすすめです。
⑤御岩屋道通り 【Point!】
御岩屋道通りにぶつかるT字路に出ます。
ここを右へ曲がります。
間違えると全然違う方向に行ってしまうのでこの景色を覚えておきましょう!
右です!
ここは階段が連発します。
あと少し!
ここを上り切ったら、上り道は終了!
お疲れ様です(笑)。
奥津宮方面へ向かいましょう。
⑥江島神社奥津宮【Point!】
江島奥津宮前に来たら左へ曲がります。
ここも一瞬道を間違えたか?と思ってしまいますが、左に行く道がありますので、景色を覚えておきましょう。
⑦江ノ島 魚見亭
江ノ島の魚見亭前に下り階段が見えてきます。
ここからは下りです。
見えてきたワンね!!!
どんどん階段を下っていきます。
帰りのことは今は考えないでおきましょう(笑)。
⑧稚児ヶ淵レストハウス前
稚児ヶ淵レストハウス前には男女トイレがあります。
一級磯の側にトイレなんてあまりないシチュエーションですが、女性アングラーにとってはかなり有難いですね!
ここまでくればゴール目前です。
⑨ゴール地点「裏磯入口」
ゴーーール!!!
稚児ヶ淵『裏磯』到着です。
この階段を下って磯に入ります。
▶山越えルートは怖くない!
この山越えルートですが、写真なしで行こうとすると所々迷ってしまうポイントがあります。
Pointの2箇所に注意して進んできてもらえると大丈夫だと思います。
それで、早朝のまだ暗い時間帯に磯入りする場合。
ここまでのルートは真っ暗でちょっと怖い…?
と思いがちですが、さすが観光ルートだけあって、暗い時間帯でも通り道は照明がついているので意外と明るいです。
階段の足元を照らすためにヘッドライトはあったほうが良いですが、怖い怖くないで言えば、真っ暗ではない分、そこまで怖くはなかったです(笑)。
裏磯へ行く際に便利アイテム
裏磯へのルートを見ていただきましたが、結構アップダウンがある険しいルートだということがわかりましたか?
特に階段がヤバいですね。
なので一番良いのは軽装備で行くこと。
…なんですが、僕みたいに持ち帰る魚の鮮度を気にする方はクーラーも持って行きますよね。
そういう方にはこんなのがあると便利です。
ハンドキャリー
実際、僕はクーラーを積んで持って行きました。
スタート地点から最後の下り階段まではかなり楽でしたよ!
帰りもそう。
あるのとないのでは全然違うと思いました。
背負子+キャリー
それ以外でも磯師がよく使う背負子なんてのも良いと思います。
タイヤ付きで、キャリーになる2WAY仕様は便利そうですね!
ただですね…。
いずれにせよ、帰りの階段は地獄です。。。
僕の場合、ハンドキャリーに空っぽのクーラーでしたが、それでさえ、かなりの重量。
それを持って階段を上っていくのは超きつかったです。。。
それを越えた平坦な道は最高でしたけど、あの階段は本当にきつかった。
なので、これは本当にどうするかしっかり考えて行った方が良いですよ。
裏磯への渡船「べんてん丸」利用ルート
江の島弁天橋の中腹から稚児ヶ淵までをつなぐ遊覧船「べんてん丸」を紹介します。この公式サイトでは、その他に神奈川県藤沢市(…
さて、もう一つの裏磯への行き方として、渡船の「べんてん丸」を利用するルートがあります。
「べんてん丸」は、江の島の弁天橋から稚児ヶ淵までをつなぐ遊覧船で、約6分で裏磯まで連れていってくれます。
あのキツイ山を上る必要がないので快適です(笑)。
しかし、観光目的で運行しているので、10:00~15:00と時間が限られているのがネックですね。
※季節・当日の気象状況により異なります
所謂“朝マズメ”には間に合いません。
なので早朝から釣りしたいという方は使えないですね。
▶帰り道に利用するのはアリ!
裏磯からの帰り道。
釣りの帰りに魚の入ったクーラーを持って、山越えするのはかなりの修行!
キャリーや背負子があってもとにかく階段がかなりキツい…。
そう考えると、帰りだけ渡船ルートを利用するというのはアリです。
クーラーに魚が大漁に入っていても、これなら楽に帰ることができますね!!!
べんてん丸料金
大人(中学生以上) | 400円 |
小人(6才以上) | 200円 |
満5才以下 | 無料 |
※障がい者手帳提示 | 大人半額(介護者1名 半額)/小人無料 |
※運行情報は毎日、午前10時頃に確定
※詳細は午前10時以降に藤沢市観光センターまでお問い合わせ
【運行時間は午前10時頃~午後3時頃】
※季節・当日の気象状況により異なります
安全装備は確実に!
『裏磯』と聞けばカッコイイ磯場に聞こえますが、「磯」はとても危険な場所です。
特に外海に面した「裏磯」は、波やウネリをまともに受けるので、突然大きな波が磯上まで這い上がってくることが頻繁にあります。
膝の高さぐらいの波が足元を洗っていけば、その強烈なパワーで転んで飛ばされ、全身を打って骨折したり、そのまま海へ流されてしまう可能性があります。
それを防ぐためには、安全な立ち位置、そして命を守る安全装備が大事です。
浮力材入りのフローティングベストとスパイクブーツは絶対必須です。
※膨張式ライフジャケットは岩場で穴が開くので不可
それを忘れるんじゃないワンよ。
たかが数千円で両方とも揃います。
必ず安全装備は万全にして行きましょう。
まとめ
ということで、今回は江ノ島の一級磯『裏磯』への行き方をまとめてみました。
ルートの確認はもちろん大事なんですが、荷物をどうまとめるか、特に重くなるクーラーをどうするか?
事前にこれを考えておくのが重要だし、逆に言えばノープランで行ってしまうとヤバイことになるので、事前準備はしっかりして行きましょう。
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