『大衆魚』と言われ、みんなに愛されている魚、『アジ(マアジ)』。
お刺身はもちろん、塩焼き、干物、フライ、なめろう等、色々な料理で食べられるのもその魅力の一つですよね。
そんなアジをお刺身にして食べる時、みなさんはきれいに捌けていますか?
キレイに捌いて見た目も良くなれば美味しさも倍増!
ということで今回は、魚を捌く工程の中でも結構重要な、皮むきのシーンに注目。
「覚えるとさらに美味しくなる!」
アジの皮引き、皮むきについて確認していきましょう!
皮引きは“銀皮”を残すと美味しさ倍増!
アジに限らず皮を引いた時に残る“銀皮”の部分を残して皮むきができると、見た目も美しくなって、美味しさが倍増しますよね。
でも見た目だけじゃなくて、皮と身の間部分にある皮下脂肪には栄養が多く含まれているとされていて、綺麗に皮をむくことはすごく重要な工程なんです。
▶脂のノリ判定もできる!
アジは皮目にも脂がのる魚。
皮をむいた時、さっぱりした感じの個体と、べとべと脂の個体があるんです。
意外かもしれませんが、大きければ必ず脂がノっているという訳ではなく、大きくてもさっぱりした皮目の個体がいるんですよね。
その皮を引けば高確率で脂ギットリ!
めっちゃ美味いアジに間違いないです。
ということでアジの皮を引く際は、銀皮を残すように綺麗にむいていきましょう!
アジの皮は手でもむけるが失敗しやすい
「アジの皮むきには包丁はいらない」「手でもむける」なんて話を聞いたことはありませんか?
確かにアジは包丁なしでも皮がむけるので、包丁が苦手な人には便利かもしれないです。
何を隠そう、僕も最初は手でむいてましたから(笑)。
でもしばらくして疑問に思ったんです。
「どうしてもココが取れたちゃうんだよな」と…。
▶アジの皮は手でもむけるが失敗しやすい
そうです、実はアジの皮を手でむくと「腹身」が取れやすいんです。
よりによって、魚の部位で一番脂がノっている「腹身」ですよ。。。
試しに小アジを使って手むきをしてみましたのでご確認ください。
包丁を使わず簡単にむけると言っても、さすがにこれでは、、、これまでの苦労が台無しと言わざるを得ませんね。
超簡単アジの皮引き!お刺身にする時におすすめのむき方
それではいよいよ本題です。
これを見れば絶対に失敗しない!
『アジの皮を超簡単に綺麗に引くためのおすすめのむき方』をご紹介します。
▶100均包丁がおすすめ
まずは用意する包丁です。
実はなんでも良いんですが、刃に厚みのある鋼の出刃包丁は少しやり辛いです。
なので僕は、ウロコ落としと皮引き専用に100均包丁を用意しています。
厚みが薄いスレンレスの出刃包丁か万能包丁とかがおすすめです。
▶包丁の部位名称
ここで一旦、包丁の部位名称を確認しておきましょう。
皮を引く際には「切っ先」と「みね」の2箇所を使います。
そしてこの、包丁の背中側にあたる「みね」部分を使うことがとっても重要なポイントになりますので、よく覚えておいてください。
▶超簡単アジの皮引きの手順
それではアジの皮引きの手順を確認していきましょう。
- 切り身を用意します
- 100均包丁を用意します
- 包丁の切っ先を使って頭側の皮を少し剥がします
- 【Point】包丁のみねを使って皮を引いていきます
- みねで皮をしっかり押さえつけながら引いていきます
- 右手はそのまま包丁をぐりぐりしながら、左手は皮を少し引っ張っていきます
- 完成!
①切り身を用意します
②100均包丁を用意します
③包丁の切っ先を使って頭側の皮を少し剥がします
④【Point】包丁のみねを使って皮を引いていきます
⑤みねで皮をしっかり押さえつけながら引いていきます
⑥右手はそのまま包丁をぐりぐりしながら、左手は皮を少し引っ張っていきます
⑦完成!
以上で完成です!
どうですか?
とっても簡単だし、綺麗に皮が引けましたよね!
一番右は手でむいたやつですが、今回の方法だと一番美味しい腹身部分も100%残っています!
これで美味しいお刺身が食べれますよ!
早く食べたいワン!
▶アジの皮引きのコツ
ちなみにポイントとしてアジの皮引きの際のコツが2つあります。
包丁のみねをしっかり押し付けてしごく
手順④からの包丁のみねを使って皮を引いていく時、しっかり包丁で皮をまな板に押し付けないといけません。
浮いている部分があると、その部分の身は皮に残ってしまうので注意しましょう。
ゼイゴは取る
アジの皮面についている“ゼイゴ”と呼ばれる骨。
どうせ皮を引いてしまうので、敢えてここを取る必要はないのでは?と言う方もいますが、僕は先に取っておくことをおすすめします。
なぜならアジは、皮を引く際にウロコが結構飛び散っているんですよね。
ゼイゴも良く飛びます。
これを放っておいて、そのまま身をおろしていってしまうと、身に細かいウロコやゼイゴが付着してしまい、味わいが非常に悪くなります。
せっかく血抜きや下処理を完璧にしてきても、最後の最後でこうなってしまっては勿体ないですからね。
なのでこの2つを意識してやってみるとイイですよ!
まとめ
ということで今回は、「アジをお刺身にする時におすすめの皮のむき方」をご紹介させていただきました。
大きい魚には必要ない技ですが、アジに限らず小型魚には使える技なので、是非試してみてください!
最後におまけ画像です…。
ごちそうさまです(笑)。