夏の楽しい釣りのひとつ、『ちょい投げ』。
普段ルアーフィッシングをしている僕でも、シーズンになると必ずやるエサ釣りです。
普通はエサ釣りが面倒だからルアーをやるとか、ルアーにハマったらエサ釣り卒業とか、ルアーフィッシングをやっているとそういう風に思われることもありますが、それでもなお、“ちょい投げ”釣りをするのは、そこにはいつまで経っても忘れられない楽しさがあるから。
朝マズメ狙いのルアーフィッシングの帰りがけや、ちょっとだけ釣りをしたい時に、近所にサクッと出掛けて“ちょい投げ釣り”を楽しんでいます。
今回はそんな「ちょい投げ釣り」の魅力をお伝えしていきたいと思います。
ちょい投げ釣りの魅力
ちょい投げ釣りの魅力は、タックルの「手軽さ」とアタリの多さと、それに伴う「釣果」。
釣り方だって、ちょいって投げて、置いておいたり、ゆっくり引いてきたりするだけ。
お子様だって女性だって初心者だって簡単。
要するに“手軽で簡単で釣れる”ってことです。
もう素晴らしいとしか言いようがないですね(笑)。
ちょい投げ釣りの人気ターゲットNo.1はキス
ちょい投げで釣れる魚は、キスにハゼ、メゴチ、時にはタコや黒鯛、スズキだって釣れちゃうこともあります。
食べたら美味しい魚ばかりですよね!
その中でも、やっぱり1番人気で、メインターゲットとなる魚と言えば…。
「キス」。
海の女王、シロギスですね!
本州以南の大体のサーフには生息していると言われているほど身近な存在です。
ふわふわ具合がハンパないです!
釣りたての天ぷらは絶品ですが、食味だけでなく、その小気味良い引き味、釣り味も人気の理由の一つですね。
夏休みはちょい投げ釣りのベストシーズン!
ではメインターゲットをキスとした場合、ちょい投げのベストシーズンはいつなのか?
キスは春~夏(6月~10月ぐらい)の間に砂地の浅場にやってきます。
想像以上に岸近くに寄ってきていて、サーフでは波打ち際にまで寄っていることもよくあるので、小学生低学年生のキャストでも十分です。
もちろん、漁港や岸壁周りでも砂地なら問題ありません。
キスが深場に落ちてしまっている時は、本格的な投げ釣りで遠投しないと厳しくなりますが、この時期の浅場にキスが寄ってきている間は、ちょい投げのベストシーズンと言えるでしょう。
そんなベストシーズンには、ちょうど子供たちの夏休みとも重なります。
是非、お子様とご家族で、手軽にちょい投げを楽しんでみてはいかがでしょう?
ちょい投げ釣りのタックル
それではちょい投げのタックルを見ていきましょう。
▶︎ちょい投げ釣りの竿
ちょい投げの竿は、長過ぎず硬過ぎなければ、大体の竿で楽しむことができます。
ただ、やはりそれぞれ竿の特徴があって、そのシチュエーションに合った竿を使うことによって釣果を伸ばすことができます。
特に“ちょい投げ”においては、時として“竿の違い”だけで、隣は全然なのにコチラは入れ食いという程、差がついてしまうことがあります。
もう一度言いますが、『竿の違い』だけでです。
決して高い竿を使うわけではありません。
では、どんな竿でそこまで違いが出るのか、確認していきましょう。
コンパクトロッドのちょい投げ釣りの竿
ちょい投げの竿として一般的なのは、よく釣具屋さんに置いてあるコンパクトロッド。
振り出し式でコンパクトになるので、お子様が持ちやすいっていうのと、電車釣行の方や自転車釣行の方も、バッグに入るサイズで持ち運びやすいという意味でおすすめです。
モノにもよりますが、10号前後のオモリを中心に投げられるので、ヘビー過ぎずに扱いやすいでしょう。
ルアーロッドのちょい投げ釣りの竿
ルアーロッドでも“ちょい投げ”はできます。
『シーバスロッド』『エギングロッド』『バスロッド』etc。
基本的にはそれぞれのロッドに記載されているルアーウェイトを参考に、背負えるオモリを使用して投げていきます。
ただ、多少オーバーしても平気なので、穂先の曲がり具合を見ながら、感覚で調整していく必要があります。
シーバスロッドなんかは、ちょい投げにしてはウェイトを載せれるほうなので、少し飛ばして良型を狙っていきたい時なんかは良いと思います。
アジングロッドのちょい投げ釣りの竿
ちょい投げシーズン初期の、所謂「ピンギス」と呼ばれる小さめのキスを釣る時、また、食いが渋い時、アタリが小さい時などに力を発揮するのが、アジングロッド(メバリングロッド)です。
竿先が細く繊細のため、小さいアタリも明確に捉えることができ、食い込みも良くしてくれます。
魚のサイズが大きくて、そこまで繊細な釣りにならない時はそうでもないですが、魚が小さめの時は通常のロッドに比べて、圧倒的な釣果の差をつけることができます。
僕が一番おすすめするスタイルです。
▶︎ちょい投げ釣りのリール
ちょい投げで使うリールは、誰でも簡単に使いやすいスピニングリールが良いでしょう。
高級なリールは必要ありません。
ですが、あまりに古いリールよりも、最近のもので安価なものが良いでしょう。
リールにお金をかけるより、竿かラインにかけたほうがメリットがあります。
▶︎ちょい投げ釣りのライン
ちょい投げ釣りのラインは、ナイロンライン・フロロカーボンライン・PEライン(+ショックリーダー)のどれでも大丈夫ですが、一番扱いやすいのはナイロンライン、一番感度が良いのはPEラインです。
おすすめはPEライン+ショックリーダー。
ショックリーダーを結ばないと絡みやすくなるのであった方が良いです。
ただ、昭和時代の超古いスピニングリールには、PEラインと相性の悪いリールもあります。
使えないことはありませんが、ライントラブルになったり、ラインが傷つきやすかったりするので、PEラインにする場合は、できれば最近の年代の物で安価なものを選ぶと良いでしょう。
面倒な方はナイロンラインまたはフロロカーボンライン直結でもOKです。
▶︎ちょい投げ釣りの仕掛け
ちょい投げ釣りの仕掛けですが、針数は1本針がシンプルでおすすめです。
アタリをしっかり取って、1匹ずつ丁寧に釣って数を増やしていきましょう!
天秤式か中通しオモリ式かは、それぞれのシチュエーションで選ぶと良いでしょう。
天秤式(固定式)
天秤式は仕掛けが絡みにくいというのと、針掛かりが良いという特徴があります。
基本的にはこのスタイルが良いと思いますが、根が多めだと根掛かりのリスクがあるので、ポイントに応じて中通しオモリ式に変えてみても良いでしょう。
中通しオモリ式
中通しオモリは天秤式よりも若干根掛かりにくいという特徴があります。
※若干というだけで根掛かり地帯をすり抜けるという意味ではありません
ですが、誘導式なので、食い込みは良いが掛かりはイマイチという感じる場面も比較的多いので、即合わせするよりも1テンポ2テンポ待って、じっくり食わせてから合わせると良いでしょう。
▶︎ちょい投げ釣りのオモリ
ちょい投げのオモリは、基本的にはロッドのオモリ負荷に合わせて選択します。
ロッドケースやロッドに直に背負えるオモリの号数(ルアーwt)が記載されています。
10号負荷のロッドなら10号+αまでのオモリを投げることができます。
ルアーウェイト(wt)の場合はg(グラム)を号数に換算すれば良いです。
1号=3.75gです。
+αの部分は多少オーバーしても平気という意味ですが、答えはないので、もしオーバーさせて使うならちょっとずつ重くしながら感覚で掴んでいきましょう。
ちなみに僕がちょい投げに使っているアジングロッドは7g(=1.87号)までの表記のロッドですが、6号(=22.5g)ぐらいのオモリまで投げることがあります(笑)。
でも6号とか重めのオモリを使う時は、フルに思いっきりキャストせず、優しくソフトに投げ入れているので、そういった調整は必要でしょう。
失敗すると破損の恐れもありますので、自己責任で、怖かったら指定ウェイトまでで抑えましょう。
▶ちょい投げ釣りの最強のタックル
まとめてみると、僕がおすすめする最強のちょい投げタックルは…。
ロッド | アジングロッド(メバリングロッド) |
リール | 小型スピニングリール |
ライン | PEライン+ショックリーダー |
仕掛け | 天秤式(根掛かり多めなら中通し) |
オモリ | ロッドに合わせて軽め |
と言う感じでしょうか。
ロッドについては、安い入門アジングロッド(メバリングロッド)で十分ですよ!
是非一度、このタックルセッティングで挑んでみて欲しいです。
ちょい投げ釣りのエサ
ちょい投げのエサは青イソメやジャリメが一般的ですが、キスにはジャリメの方が良いです。
ジャリメの方が細くて、キスの小さい口にも入りやすいですし、それにジャリメの方が臭いが強いらしいです。
老舗釣具屋さんのおじいちゃんが言ってたので間違いないでしょう。
僕はそれを聞いた時から、ちょい投げにはジャリメばっかり使ってます。
キスだけでなく、ハゼもメゴチも普通に釣れますよ!
まとめ
今回はちょい投げ釣りについて色々とまとめてみました。
誰でも簡単に楽しめる“ちょい投げ”。
ですが、適当なタックルでも釣りができる反面、ちょっぴり拘ってみると、周りとは圧倒的な差をつけて爆釣させることも可能になります。
「数釣がしたい」「アタリが取れない」「掛かりが悪い」。
そんな時にはちょっと工夫したタックルで勝負してみてはいかがでしょうか?
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