「アジング」そして「メバリング」。
どちらライトソルトゲームの代表的存在の釣りで、これから始めたいという方も多いでしょう。
そしてロッドを選ぶ際に、両方揃える予算はなく、できればアジもメバルも“両方使える”兼用のロッドが欲しいと思っている方も多いと思います。
そこで今回は、「アジング」と「メバリング」のそれぞれの釣り方の特徴から、それぞれに合ったロッドを踏まえつつ、兼用に使えるロッドをご紹介していきましょう。
「アジング」と「メバリング」の釣り方は似ているようで別物だった！？
いきなりですが、、、。
「アジングもメバリングも同じでしょ？」
と、使っているタックルやスタイルが似ていることから、そう思っている方って非常に多いと思いますが、実はこれを言われてしまうと、「あっ、アジングをやったことないな」ということがバレてしまいます。
※アジングをやり込んでいないなという意味
なぜなら、アジングとメバリングは一見してものすごく似ているようで実は全然違う釣りで、アジングをやり込んでいる人からは絶対に出てこない言葉だからです。
意外かもしれません。
でも、これを知るときっと納得していただけると思います。
一体何が違うのか？
それは、「アクション重視で掛ける釣り」と「タダ巻き重視で乗せる釣り」という釣り方の違いです。
▶アクション重視で掛ける釣りのアジング
アジングはアクション重視で自分から掛けていく釣りです。
アクション重視のアジング
アジングは基本的にワームにキビキビしたアクションを与えて、その誘いによって食わせていく釣り方です。
場合によってタダ巻きも有効ですが、基本的にはアクションを入れて誘います。
掛ける釣りのアジング
アジは食いついたワームをすぐに吐き出す習性があります。
なので、ワームを吸い込んでアタリが出た時に、アングラー側が瞬時に合わせを入れて、口にフックを掛けていかなければいけません。
合わせが少しでも遅れると掛かりません。
まれにアタリと同時に思いっきり引っ張っていってくれることもありますが、ほとんどのアタリがこちらから合わせていかないとフッキングしません。
▶タダ巻き重視で乗せる釣りのメバリング
メバリングはタダ巻き重視で魚を乗せていく釣りです。
タダ巻き重視のメバリング
メバリングはアクションを入れて誘うよりも、ただゆっくり巻いているだけで、追ってきて食いついてくれます。
ゆっくりラインテンションを与えながら落としていくだけのフォールにも反応があり、あまりアクションを与えない方がよく釣れます。
乗せる釣りのメバリング
メバルは、その口が広く大きいことからも想像できるとおり、アジよりもエサの吸い込み力があるため、ジグ単の場合は比較的オートマチックに掛かります。
※ブラグの場合は合わせは重要
こういったそれぞれの違いから、本来ならやはり専用ロッドが好ましくなってくるのです。
アジングロッドに必要なのは“操作性”の良い【掛け調子】
アジングにはキビキビした“アクション”を与える必要があって、アタリに対してアングラー側から瞬間的に掛けていかなければいけない。
そうなると最適なロッドはどんなロッドなのか？
それは“操作性”が良く、掛け調子で掛けやすいロッドです。
掛け調子とは言い方を変えれば先調子気味の竿のことで、ロッドの先っちょに曲がる支点がある竿のこと。
船釣りの「エサ取り名人」と言われるカワハギ釣りも同じで、小さいアタリに自分から掛けていくために先調子の竿が使われます。
メバリングロッドに最適なのは“粘り”のある【乗せ調子】
メバリングは“タダ巻き”でよくて、掛けていくというより乗せていくイメージのロッドが好ましい。
というとどんなロッドが良いのかというと？
それは“粘り”があって、食い込みの良い乗せ調子なロッドです。
割合的には7：3とか6：4ぐらいの、胴調子気味のロッドが良いでしょう。
近距離戦であれば、トラウトロッドのようなぺにょんぺにょんの竿でも流用が可能です。
アジングもメバリングも兼用で使うなら『アジングロッド』！
アジングとメバリングの違いはよくわかった。
それでもやっぱり「兼用」で使いたい！
そうですよね。
今回のテーマはそもそも、アジングもメバリングも兼用で使いたいロッドですからね。
では、これまでの特性や違いを把握した上で、兼用で使うとしたらどちらの竿が良いのか？
それぞれイメージしていただければわかると思います。
タダ巻きでも釣れるメバルに先調子の竿だとどうなのか？
掛けていかなければいけないアジに胴調子の竿はどうなのか？
どちらかと言えば、やはり「アジングロッド」です。
アジングロッドでメバリングをやった場合、食いが渋い時などは、専用ロッドに比べればアタリを弾いてしまう場合もあるかもしれませんが、使えないと言うほどではありません。
※あくまでジグ単での釣りの場合
メバリングロッドでアジングはできない！？
では逆に、メバリングロッドでアジングはできないのか？
これはアジンガーからすれば「使えない」と言ってもいいぐらい、向いていません。。。
それはなぜか？
まず、アジングにはキビキビしたアクションを与える必要があると言いました。
そこに胴調子気味な、少し大げさに言えばぺにょんぴょんなロッドを使用することをイメージしてみましょう。
手首はキビキビ動かしていても、ロッドのしなりがそれを吸収してしまい、ワームはそれほど動いていなかったりします。
それと同様に、アタリに対して瞬時に掛けていったつもりでも、ロッドのしなりが合わせの力を吸収してしまうため、合わせが遅れてしまいます。
なので、メバリングロッドでアジングをやるのは、あまり向いていないんです。
どうしても兼用！ということであれば、アジングロッドをおすすめします。
「アジング＆メバリング」兼用おすすめルアーロッド！
それではアジングもメバリングも兼用で使いたいという場合のおすすめのルアーロッドを見ていきましょう。
本来、アジングをするなら5ft台のショートロッドがおすすめです。
※基本的なジグ単の場合
そしてメバリングで遠投したい場合はなるべく長い7ft～8ft台のロッドが向いています。
ただここでは、あくまで“兼用”ということで選んでいきます。
となると、中間の6ft～7ftのロッドになってくるでしょう。
おすすめのロッドはコチラ！
ROD ≪ダイワ≫アジングX68L-S
ジグヘッド専用モデル。1g～2gがベスト。レングスも若干長めに設定してあるためスプリットやキャロの釣りにも対応。
ROD ≪ダイワ≫月下美人AJING68L-S
漁港でのアジングにおいて最もスタンダードとなるはじめの1本。ジグヘッドリグを中心にスプリットショットやメタルジグなどの幅広いルアーに対応する。足場の高い堤防などでも操作が行いやすい。
ROD ≪シマノ≫ソルティーアドバンスアジングS610L-S
アジに効果的なフォールの釣りが得意で、積極的にアタリを感じて掛けにいけるシャープなロッド。様々なリグを扱える「S610L-S」。
ROD ≪シマノ≫ソルティーアドバンスアジングS64UL-S
アジに効果的なフォールの釣りが得意で、積極的にアタリを感じて掛けにいけるシャープなロッド。軽量ジグヘッド用の「S64UL-S」。
ROD ≪シマノ≫ソアレBBアジングS64UL-S
ジグヘッド単体での釣りが特に得意なアイテム。常夜灯周りなどの近距離での繊細な釣りにもオススメ。小型サイズのバイトを弾きにくく、抜けアタリや居食いなどの難しいアタリにもしなやかに対応することが出来ます。
ROD ≪シマノ≫ソアレBBアジングS610L-S
アジングを楽しむ為の中心アイテム。幅広い重量のリグを扱うには6’10″は非常に魅力的です。ジグヘッド・スプリット・キャロライナリグ・軽量メタルジグ・プラグ、ありとあらゆるリグを駆使しようと思うならこのアイテムを。
まとめ
先日、★プレゼント企画★で行ったボートアジング＆メバリング釣行で、僕も久しぶりにメバリングロッドでアジングをしたんですが、ものすごい違和感でやり難いのなんのって、、、。
アタリがあっても掛けられないんですよ。
やっぱりアジングは専用ロッドじゃなきゃダメだと思いました。。。
でも、やはり人それぞれ、予算の兼ね合いもあったり、どうしても1本しか持てないという方もいると思います。
なので、今回はこれからロッドを買おうと思っている方で、そういった悩みを持っている方へ。
アジもメバルも兼用で狙いたいという方に向けてのお話でした。
是非参考にしてみてください。
▶関連記事：アジングでジグ単におすすめのロッド
皆さんは「アジング」にはどんなロッドを使っていますか？ また、これからアジングを始めてみたいという方、どんなロッドを買おうと思っていますか？ アジングロッドと言っても、様々なものが販売されているので、初心者の方はどれを[…]
最後まで読んでいただき、ありがとうございました！
ご質問はお気軽に『お問い合わせ or Twitter』までお寄せください。
Follow @TActionzTwitterフォローからご質問コメントお待ちしてます！
