2019年9月の台風15号によって甚大な被害を受けた旧福浦岸壁。
かつて釣り人の間でも愛されていた護岸は、約3年半の歳月をかけて嵩上げや消波ブロックの設置がおこなわれ、今後想定し得る高潮・高波による浸水を防護する、強固な護岸が造り上げられました。
護岸が造り上げられている途中で見た壁の高さは、以前と比べると3倍ぐらいの高さで、とてもその場所で釣りなんかできない絶望の壁『ウォールマリア』と呼ばれたほどでした。
しかし、蓋を開けて見ればその壁の上が遊歩道として歩けるようになっており、釣り場と遊歩道の共用場所として運用することが決まったのです。
新しく生まれ変わった福浦岸壁、それが「金沢水際線緑地」。
2023年春にいよいよオープンします。
今回はその金沢水際線緑地（旧福浦岸壁）のオープン直前情報について、詳しく解説していきたいと思います。
金沢水際線緑地（旧福浦岸壁）は横浜市にできる新たな釣り場
横浜市にできる新しい釣り場、金沢水際線緑地（旧福浦岸壁）。
場所は横浜市金沢区福浦二丁目。
釣り人にとってはお馴染みの旧福浦岸壁の場所になります。
あの台風で甚大な被害を受け、ずっと工事中だった岸壁がいよいよ復活の時を迎えました。
ただ、間違えてはいけないのは、釣り場と言っても‟釣り専用施設ではありません”のでご注意ください。
あくまで釣り場と遊歩道の共用で運用されていく場所になります。
安全面においても、この意識が非常に重要になってきますね。
圧倒的行動力！横浜市会議員の竹野内市議より資料提供
そんな金沢水際線緑地（旧福浦岸壁）ですが、すでに竹野内市議のTwitterよりオープン情報が発信されているのは、皆さんご承知のとおりです。
圧倒的行動力！をモットーに、つい先日の選挙で2015年4月の初当選以降、3期連続の当選を果たしたばかり。
それから初の釣り人向けの情報発信でしたが、それがこのBIGニュースで堪らない一報でした。
そして今回の記事についての資料も、竹野内市議より特別にご提供いただいております。
それに加えて、僕自身の釣り人目線での解説も入っていますので、色々と参考にしていただけたら嬉しいです。
新釣り場誕生！金沢水際線緑地（旧福浦岸壁）のオープン日は4月28日（金）に決定！
ずっとこの時を待っていた！
金沢水際線緑地（旧福浦岸壁）のオープン日がいよいよ正式決定しました！
オープン日は2023年4月28日（金）！
GWゴールデンウィーク前にオープン予定ということで話を聞いていましたが、予定どおりといったところですね。
本当におめでとうございます！！！
当日のスケジュールですが、まずは地元小学生によるセレモニーがおこなわれ、その後一般開放となります。
一般の方々は早く行っても入れないので注意しましょう。
▶地元小学生による渡り初め
14:00ぐらいから、地元小学生約140名が招かれ、くす玉割りや渡り初めなどのセレモニーがおこなわれます。
▶一般開放時間
一般の方々への開放はオープニングセレモニー終了後、夕方頃の開放予定となっています。
新釣り場の正式名称は「金沢水際線緑地」
いよいよオープンとなる金沢水際線緑地。
新しくできる釣り場として、横浜のみならず、関東の釣り人のみなさんから多くの注目を浴びています。
ここの名称は当初工事している段階では「金沢海釣り施設（仮）」と呼ばれていました。
しかし、釣り専用施設ではないということと、あくまで遊歩道を利用する一般の方々との共用で運用していく場所だというイメージが大切ということなのか、予定名称が変わって「金沢海釣り遊歩道（仮）」に変更。
しかししかし、いよいよオープン直前となったこのタイミング。
最終的な正式名称は『金沢水際線緑地』ということで決定となりました。
もはや「釣り」という単語は消えてしまいましたが、やっぱり「釣り施設」といったイメージをなくしたかったんですかね…。
でも確かにそういうイメージが前面に出てしまうと、なんだかんだ釣り関連のことで突っ込まれますからね。
我々釣り人から（笑）。
まーだからある意味、そういったことも含めて『金沢水際線緑地』になったんでしょう、きっと。
ただ、今後釣り場として安全な運用が続いてイメージが浸透してきたりすれば、もっと親しみやすい名称に変わる可能性もあるそうです。
なのでとりあえずは『金沢水際線緑地（かなざわすいさいせんりょくち）』。
カナスイ？カナリョク？それともリョクチ？
どれもわかり難ぃ～（笑）。
オーシャンビューの休憩所設置
護岸の中央付近にある管理棟の２階には休憩スペースが設けられています。
お散歩に来た方々が海を眺めながら休憩するのに最適ですね！
釣り人的には雨の日の雨宿り？
…う～ん、、、ちょっとあんまり汚したくない感じもするし、お散歩の方々に煙たがられそうですね（笑）。
1階は飲料、食料の自販機コーナーになっているようです。
トイレは2箇所完備
トイレは全部で2箇所、南側寄りと中央寄りに設置されています。
男性用、女性用、多目的用のトイレが2箇所に設置されているので、安心してご利用できます。
釣り場はキレイに！トイレも綺麗に！
イベント活用スペースあり
護岸下の北側には、芝生広場とアスファルトの広場があります。
キッチンカーなどを入れて、多目的なイベント等での活用が想定されています。
ここを拠点にして釣りメーカーや釣具店の釣り大会やプレゼントじゃんけん企画などがあっても良さそうですね！
金沢水際線緑地（旧福浦岸壁）で気になる！釣り人目線の情報を公開！
そんなこんなの金沢水際線緑地ですが、ここからはより釣り人目線での気になる点をご紹介していきましょう。
個人的に思うこともどんどん言ってっちゃいます（笑）。
▶夜釣り可能の24時間オープン！入場無料も正式決定！
金沢水際線緑地は管理されている釣り場としてはあまり類を見ない24時間営業。
安全面での照明設備も完璧で、夜釣りも可能となっています。
しかも入場は無料！
以前から予定されていたことですが、正式に決定しました。
ただし！
運用していく上でルールが守られなかったり、トラブルが起きたり、問題が深刻化するようであれば夜間の閉鎖などはすでに検討されています。
最悪の事態として、近年問題となっているような‟釣り禁止”となることだってありえるんです。
せっかくみなさんのために配慮されていることが、自らの間違った行動でふいにならないように、ルールを守って正しく利用させていただきましょう。
▶水道は護岸上部にはなし
手洗い可能の水道はトイレ2箇所の他に、管理棟の側にも設置されています。
ここで塩っ気が付いた釣り道具を軽く洗い流すことはできそうです。
しかし、アミコマセが付いた釣り道具を洗ったりすると、異物が詰まったり匂いが発生して問題になる可能性があるので控えたほうがよさそうです。
釣り人的には護岸上にコマセも洗い流せるような水道や排水溝があったら最高だったんですけど、おそらく予算的にも難しかったんでしょうね…。
そう。
これはちょっと問題なんです。
護岸上に排水溝がないので、サビキ釣り等で使ったコマセがこぼれ落ちた際に汚れたところを流しきれない可能性があるんですよね。
だから壁より内側になるべくコマセを落とさないようにしないといけないのがちょっと面倒ですね。。。
ちなみに後ろには波が被った際に排水する役目の敷石があるんですが、そこにアミコマセなどを流すのもよろしくないです。
ネットが被せてあるし、そこらに引っ掛かったアミコマセから異臭が漂ってきてしまいますから。
なので、できるだけ内側を汚さないように。
そして汚れはなんとかして外側へ…。
▶安全対策の浮き輪設置
金沢水際線緑地の護岸上の壁にはかつての福浦岸壁にはなかった救命浮き輪が設置されています。
さすが管理施設といった感じがしますね。
岸壁には一定間隔で設置されているので、いざという時は浮き輪と輪っかになっているロープを外してぶん投げるのみですね。
でも一度も使うようなことが起きないのが一番です。
▶もしもの時のはしごも設置
さらにはもしもの時のために護岸外側に、はしごがいくつか設置されています。
ルールを守っていれば起きないのですが、万が一転落した場合にはこのハシゴを使って登ってきたり、救助することも可能になっています。
ちなみに旧福浦岸壁の時代は外側の段差に降りて釣りをする方もいましたが、今度はもう段差はありませんので、緊急事態以外の時は勝手に降りたりしないようにしましょう。
▶足場持参がおすすめ
金沢水際線緑地の護岸上の壁の高さはパイプを除いておよそ100cm～110cm前後です。
そうなると小さいお子様などは背伸びしても海面を見ることはできない高さだと思うので、必要に応じて小さい足場があると便利です。
あんまり高いのを持って行くと逆に危険になってしまいますので、大人なら1段、子供でも2段ぐらいを目安にしてみてください。
▶護岸沿いの手すりはパイプ用竿受けが装着可能！
それから、金沢水際線緑地の護岸沿いにある手すりはパイプ型になっており、サイズは直径50mmほどとのことです。
これなら市販の釣具メーカーのパイプ用竿受けが一部装着可能です！
使用可能な竿受けをご紹介しておきますので、よければご利用ください。
| メーカー | 製品名 | 取付可能径（mm） |
| 第一精工 | スーパーパイプ受太郎 | 約Φ40～Φ100 |
| 第一精工 | スーパーパイプ受太郎プラス | 約Φ40～Φ100 |
| 第一精工 | スーパーパイプ受太郎W | 約Φ40～Φ100 |
| ダイワ | BK-130W | 約Φ20～Φ100 |
| ナカジマ | パイプ用竿受け | 約Φ20～Φ60 ※ギリギリ？ |
※ナカジマのパイプ用竿受けはサイズがギリギリで危ういかもしれないので注意してください。
これらパイプ用の竿受けは、サビキ釣り等で置き竿スタイルで釣りをする場合には必須アイテムですね。
1個もっておくと便利です。
▶‟投げ釣り”は禁止
さて、それでは釣り人の皆さんが一番懸念しているところ、投げ釣りについてのお話です。
結論から言うと、残念ながら投げ釣りは禁止です。
釣り人にとっては残念なお知らせではありますが、一般歩行者への安全配慮のためには致し方ないことかと思います。
そもそも金沢水際線緑地は、釣り専用施設ではなく遊歩道と共用する場所であり、むしろ遊歩道の横で釣りをさせてもらえる場所ぐらいの気持ちを持っているぐらいがちょうど良いんだと思います。
ただ、皆さん気になるのは「投げ釣り禁止」という表現についてでしょうが、キス釣りやカレイ釣りといった所謂“投げ釣り”も、ルアーでのキャスティングについても、特別な表記がなければどちらも含まれるというのが一般的な認識でいいのではないでしょうか。
これは振りかぶって投げる行為が後ろを通る歩行者に危険が及ぶ可能性が高いためで、どちらにも共通しているからです。
でも、そういった考えをもとにすると、個人的には唯一アンダーキャストや下からのちょい投げ程度はこれに当たらないのではないかという考えもありますけどね、、、。
※ここをもう一歩考慮していただきたいというのが釣り人の願いかな…
でも公式に「じゃあいざアンダーはOKですよ！」なんて言ってしまえば、もしかしたらその他の禁止事項にある『護岸からの乗り出し禁止事項』にかかってしまうような体勢で投げる方も出てくるかもしれないですし、アンダーが上手くできる人もできない人もジャンジャンやるわけで、キャストが失敗して上や後ろにルアーが飛んでくるってことだってあり得ますからね（笑）。
アンダーキャストと言いつつ、じゃあ壁より上ぐらいの脚立の上に立った状態で斜め下気味でフルキャストしたらどうでしょう？
ほぼオーバーキャストと同等の力を持つ角度なのに、下投げだからアンダーだとか言い出す人もいるでしょうし、そういう屁理屈を考えたらキリがないくらい面倒くさいですよね（笑）。
おそらく、そういったことも含めて簡単にこの投げ方はOKとかは言えないんでしょうね…。
僕はそう思います。
もちろん、これが‟釣り専用施設”であれば別ですよ。
そうであればキャスト方法の明確なルールがあるべきです。
しかし何度も言いますが、ここは釣り専用施設ではなく遊歩道との共用場所ですから、そういった細かい釣りルールとかではなく、単純に周囲に迷惑をかける恐れのある投げ釣りは禁止ということなんでしょう。
それともう一つ。
沖合100ｍにはノリ棚が設置されているようです。
この高い護岸からフルキャストすれば、慣れている方なら100mぐらい飛ばすことはそんなに難しくはないでしょう。
そうなれば今度は漁師さんに迷惑が掛かりますから、これも理由の一つにあるのでしょう。
かつての福浦岸壁の状況は、ある意味何でもありのところもあったわけじゃないですか。
それを見ている一般市民の方々からしてみても、安全上の問題で釣り場自体への反対意見などもあったのではないでしょうか？
そう考えてみると、残念ではありますけど、簡単に投げ釣りOKとはいかないってのも理解できる気がします。
現場では、安全確認のための警備員さんも巡回するようなので、なにか注意されたり指示があれば従うようにしましょう。
釣りのルールは今後の改善に期待！
ただひとつ。
先ほどこの場所の名称について言ったのと同じで、‟まずはこれでスタート”するけども、より良い環境への改善は考えられるとのことです。
つまり、まずはこれで運用を始めてみて、どういった問題が起きるのか、どんな意見が出るのか、そして安全に安定的に運用していけそうか、などなど今後の状況を見つつより良く変わっていく可能性はあるんです。
釣り人からの要望や意見はすでに十分すぎるほど伝わっているはずです。
なので、まずは現状のルールを守り、正しく使わせていただくことが、今後の釣りルール改善への一歩かなと思います。
その他「金沢水際線緑地（旧福浦岸壁）」の利用上の注意
その他金沢水際線緑地の利用上の注意点です。
▶迷惑行為の禁止
ここには色々と重要事項が明記されています。
釣りエサの放置、ゴミのポイ捨て、球技、喫煙、火気の使用、スケートボート、占有行為（テント、場所取り）など。
夏の時期に花火をやってしまったり、冬の時期に暖をとるために火を焚いてしまったり、テントを張ったり、そういった行為は禁止されているので注意しましょう。
▶ペットの放し飼い禁止
ペットのお散歩は可能ですが、放し飼いは禁止です。
意図しない行動もありますし、苦手な方もいますからね。
▶営業行為の禁止
許可なく物品の販売、イベント、商業的な撮影などは禁止されています。
▶二輪車の侵入禁止
自転車やバイクなどの護岸上への侵入は禁止されているので、旧福浦岸壁のようにブイブイと走り回ることはできません。
護岸は全長約1kmにも及ぶ長さなので端から端まで歩くのは結構時間が掛かりますが、いい散歩だと思いましょう（笑）。
▶護岸から乗り出し禁止
これも旧福浦岸壁の時にはひとつの問題になっていました。
護岸の壁に上って釣りをする人、上に座って釣りをする人をいつも見かけていましたが、こういった行為は大変危険なので禁止です。
それを防止するためにも手すりパイプが設置されていますが、万が一事故が起こったら自分だけでなく、周りの人に大きな迷惑を与えますので、体の半分以上が乗り出すような危ない行為は絶対にやめましょう。
金沢水際線緑地（旧福浦岸壁）駐車場の料金
それでは金沢水際線緑地の駐車場についてのご案内です。
駐車場の収容台数はなんと全部で254台！
週末の混雑にも対応できるキャパシティーを誇っています。
▶駐車料金がリーズナブル！
そして気になる料金は、通常料金が40分/200円で最大料金が24時間以内600円となっています。
ちょこっとお散歩する程度なら200円、朝から晩まで釣りしても600円と、かなりリーズナブルな設定でありがたいですね！
▶バイク・自転車の最大料金は？
バイクや自転車の料金はいくらになっているのかというと、、、。
- バイク/入庫後6時間以内 200円
- 自転車/入庫後6時間以内 100円
となっています。
最大料金は、、、。
なんと、バイクと自転車の最大料金設定はなしでした…。
つまり、バイクで24時間以内入庫となると800円ということで、車の最大料金600円を上回るパターンが発生することがわかりました。
これはちょっとバイカーにとってはなんとも言い難いお話でしたが、、、でも24時間近く停めることがあるかどうかっていうと、そんなにないレアケースだとも思います。
一応、今後の利用状況等によって見直しは検討してくださるそうですよ！
横浜に誕生するさらなる新釣り場情報にも期待！
横浜に誕生する新たな憩いの場、金沢水際線緑地（旧福浦岸壁）についてのオープン直前情報は以上となります。
しかしまだこれで終わりではありません。
横浜にはまたこの後に新たに計画されている「新本牧海釣り施設（仮）」のオープンが予定されています。
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近年、釣り場減少が釣り業界の問題になっているご時世に、新たに釣り場を増やす取り組み。
素晴らしいですね！
こちらの速報も、いずれ竹野内市議のTwitterから情報があると思います。
Follow @Takenouchi_T
フォローしておいて釣り場情報をGETしちゃいましょう！
まとめ
ということで今回は、横浜にオープンする金沢水際線緑地（金沢海釣り施設/遊歩道）の最新情報をお届けいたしました！
現地資料をご提供してくださった竹野内市議、本当にありがとうございました。
今回の記事については別途『タケタクFishing』のデジタル紙面でも掲載しております。
気分気ままに発行してTwitterでぶっ放すことがありますので、購読を希望の方はTwitterのフォローをお願いします（笑）。
それでは、オープンまでもう間もなく！
釣りに行かれる皆さん。
みんなでルールとマナーを守って、釣りができる環境を末永く、大切にしていきましょう！
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