ルアーフィッシングの人気ターゲット『シーバス』。
皆さんはシーバスを釣ったらリリースする派ですか?
それとも、お持ち帰りして食べる派ですか?
僕はキャッチ&イート派なので、もちろん基本的にはお持ち帰りするんですが、ここ数年迷っていることがあるんです。
それは、ランカー級の大型のシーバスが釣れた時です。
実は、大型のシーバス(ヒラスズキ)には寄生虫の確率が高いという話があるんです。
寄生虫が入っていると、食べるのには躊躇しますよね…?
それなら最初から持ち帰るのはやめておきたいですし、、、。
てことで、今回はシーバスにいる寄生虫のこと、そして大型のシーバスから出てきてしまった寄生虫について。
そんなお話をしていきましょう。
シーバスとは?
シーバスとは、主にルアーフィッシングで通称として呼ばれている魚で、一般的な名称としては「スズキ」のことを指します。
小魚を中心に捕食するため「フィッシュイーター」と呼ばれ、疑似餌のルアーを良く追いかけるので、ルアーフィッシングの人気ターゲットとなっています。
ちなみにスズキは出世魚で体長に合わせて呼び名が変わっていきます。
全長 | 呼び名 |
~29cm(30cm未満) | セイゴ |
~59cm(30cm以上) | フッコ |
~79cm(60cm以上) | スズキ |
80cm~(80cm以上) | ランカーシーバス |
80cm以上の大型のシーバスのことを、ランカー級のサイズという意味を込めて“ランカーシーバス”と呼び、シーバスルアーマンの間では目標のサイズとされることが多いです。
身は透明感のある白身で、刺身や洗いの他、塩焼き、フライ、ムニエル等、色々な料理で食べられます。
シーバスはお寿司が美味い!
そんな色々な食べ方のあるシーバスですが、僕のおすすめの食べ方と言えば、、、やっぱりお寿司!
西京焼きとかカマの塩焼きとかも美味いんだけど、生で食べる場合は刺身よりも洗いよりも、お寿司ですね。
これが誰に食べさせても高評価。
「寿司なんか握れねぇーよ」って人もいるかもしれないけど、自分も料理は全くダメなド素人だけどそれなりにはできちゃうし、ちょっとYouTubeでも見れば、素人レベルの仕上がりなら誰でも簡単にできるはず。
以前記事にした「アジのお寿司」と「ヒラメのお寿司」にすし酢の黄金比などのコツを書いているので、もしよければ見てみてください。
是非、シーバスが釣れたらお寿司で食べてみてほしいです。
※もちろん外洋系だったり、回遊系の個体がおすすめで、釣った時にすでにオイニーが嗅い港湾系はその場に応じて…
※注)ここからは寄生虫の画像が出てくるので閲覧注意です!!!
シーバスによく見かける寄生虫
そんな感じで、シーバスは釣るのも楽しいけど、食べても美味しい魚。
だけど、魚を“生”で食べるとなると、心配になるのは『寄生虫』ですよね。
シーバスもフィッシュイーターと呼ばれるだけあって、様々な魚も甲殻類も捕食します。
当然、すでに寄生しているエサを食べることもあるでしょうから、シーバスが寄生してしまう確率も高くなっていくと思うのですが…。
はい。
シーバスに寄生虫が入っていることは珍しくもなんともないこと、普通にあることなんです。
特にシーバスの仲間であるヒラスズキには寄生虫が入っている可能性が高いと言われていますよね。
▶︎ヒラスズキは寄生虫がいる確率が高い!?
ソルトルアーアングラーなら誰しもが一度は釣ってみたいと思っているであろう魚、ヒラスズキ。 銀鱗で美しいその個体に魅了されている方は多いと思います。 しかしその一方で、すでに何度か釣ったことがあるアングラーからは残念な声[…]
では、シーバスにはどんな寄生虫が入っているかと言うと…。
粘液胞子虫=クドア・イワタイ
ウゲェエエエ~!!!
これはシーバスやヒラスズキ、それ以外にも黒鯛やキビレ、マダイなど、色々な魚に見られる寄生虫です。
実は他にもシーバス(ヒラスズキ)に付いている寄生虫がいるのですが、、、。
でも一般的によく見かけるのはこの粘液胞子虫=クドア・イワタイだと思います。
シーバスの大型は寄生虫の確率が高いって本当!?
さて、本題ですが、、、。
シーバスおよびヒラスズキの「大型」には寄生虫がいる確率が高いという説があります。
ここで言う大型とは主にランカークラスのことを指します。
これ、実際に僕自身も体験していて、これまで釣ったランカークラスのシーバスの内、4~5匹は寄生虫がいる個体でした。
“ランカークラス”を75cm以上としたイメージで言うと、大体40%以上ぐらいの確率はある気がします。
60cm前後の個体に比べると、確かになんとなく多いような気がしますね。
僕の周りのシーバスマンに聞いてみたんですが、大体皆ランカークラスを釣ってもリリースしちゃうんですよね(笑)。
なのでデータとしては少ないんですが…。
でも、ランカークラスともなるとそれだけ長生きしているし、それだけ色々な多くの食材を食べているわけだし、寄生虫がいる可能性も高いと言えばそうかもしれません。
▶大型のヒラスズキから出てきた寄生虫は?
ちなみに、以前釣った80cmのランカーヒラスズキ。
記念すべき魚だったのですが、これも寄生虫がいる個体でした。
これ、シーバス・ヒラスズキによく見かける粘液胞子虫ではないです。
同じように身の中に入り込んでいる寄生虫ですが、黒いゴマみたいな形をしていました。
調べてみると、ハタ類に多く見られる寄生虫と酷似しています。
確実ではないですが、おそらくこれだと思われます。
リリアトレマ・スクリジャビニ
その寄生虫の名はリリアトレマ・スクリジャビニ。
メタセルカリアという幼虫が入った黒いシストのことを言います。
粘液胞子虫ほどキモくはなかったですが、それでもやっぱりうわっ!ってなりますよね…。
もしかしたら形的に“粘液胞子虫の死骸”とか、そんな可能性もあるのかなという気がしますが、、、。
ちょっと正確にはすいませんがわかりません。。。
寄生虫が入っているシーバスは食べれるの?
それでは…。
ちなみに、寄生虫が入っているシーバスは食べれるのでしょうか?
これは入っている寄生虫の種類にもよります。
粘液胞子虫=クドア・イワタイ
粘液胞子虫=クドア・イワタイの場合。
実際に有症事例があり、一定以上の摂取で食後2~4時間で発熱や下痢、嘔吐といった症状が出てしまうことがあります。
でもこれは基本的には“生食”で食べてしまった場合なので、熱を通せば大丈夫。
お刺身やカルパッチョなどにする場合は注意が必要です。
リリアトレマ・スクリジャビニ
これもまた、人間には寄生しないので、食品衛生上の問題はないと言われています。
でもこれも食べたとしたら絶対につぶつぶした食感がありますよね?
舌触りなんかも想像がつきますが…。
やっぱりどちらも食えませんっ(笑)!!!
食べたい人はどうぞご自由に!
シーバスにアニサキスはいない?
ところで…。
魚の寄生虫と言われると一番最初に思い浮かぶのが“アニサキス”だと思います。
万が一アニサキス中毒になってしまうと、胃袋に穴を開けられるような激痛に襲われ、とても平常心でいられなくなってしまいます。
一時期はニュースで注目を浴びる時期があり、風評被害まで出てしまう年がありましたよね。
そんなアニサキスは、サバに生息している確率が非常に高く、サバのお刺身や〆鯖を食べた時に中毒になってしまうことが多いです。
※実は僕も鯖で2回やられたことがあります(笑)
そんなアニサキスですが、サバ以外の他の魚やシーバスにも寄生しているのでしょうか?
答えから言うと、アニサキスは全ての魚に寄生している可能性があるということです。
しかしながら、魚によって確率差はあって、シーバスの身がアニサキスに寄生されている可能性は比較的低いと言われています。
ちなみに僕自身の実績から言うと、シーバスを生まれて始めて釣ってからの25年間の内、シーバスの身にアニサキスが寄生していた確率は0%。
(ほぼ外洋系のシーバスの場合)
おそらく皆さんも滅多に遭遇していないんじゃないかと思われます。
もし、寄生しているとしても、内臓にいると思われ、サバのように筋肉まで入り込むことはそんなにないと思います。
が、、、。
それでも100%ないとは言えません。
気になる人はよくチェックしてから食べましょう。
魚にいる寄生虫は“天然魚”の証拠
そして、この寄生虫問題。
実は魚に寄生虫がいた場合、ほとんどが“天然魚”だと言われています。
意外に思われるかもしれませんが、養殖の魚には寄生虫があまり付かないらしいのです。
だから寄生虫がいた場合、“天然”だと思って良いでしょう。
ちなみに寄生虫がいてもいなくても、天然=美味いとは限らない。
魚に関しては養殖のほうが圧倒的に脂がノッていて美味いといった場合が多いですよね。
寄生虫が入っているか?入っていないか?外見で見分ける方法は…?
さて、そんな見た目はかなりグロテクスな寄生虫ですが、、、。
できれば見たくないし、お持ち帰りする前に、魚の外観から見分ける方法はないのでしょうか?
これは何と…。
残念ながら現時点では明確なものはわかっていません。。。
もし釣ったばかりの魚の外観から何かわかっていれば、不必要に持ち帰らないし、無駄な殺生をしなくて済む。
そう考えるアングラーも多いのではないのでしょうか?
これから時代が進んで、そういったものが解明されていくと良いですね。
ランカーシーバスもリリース!
大型のシーバスやヒラスズキには寄生虫がいる可能性が高いかもしれない。
美味しいか美味しくないかで言えば、どちらかと言えば、大きすぎると美味しくない魚…。
寄生虫は見たくないし、入ってる魚は正直食べたくないし、、、。
それにそもそも無駄な殺生はしたくないし。
なので僕は大型のシーバスに寄生虫をよく見かけるようになってからは、ランカーサイズのシーバスはリリースするようにしています。
一昨年のランカーはでっぷりデブデブだったので、「もしかしたらメチャ美味なんじゃないの?」なんて迷ったんですけどね…。
なんせキャッチ&イート派なんで(笑)。
でもランカーに届かなくても、コンディションを見て細身のやつとか、なんとなく疲れてるなって感じる魚なんかは可哀想な気もするし、結構リリースするようになりました。
また釣れてくれよって気持ちも込めて。
▶シーバスのリリース方法
ちなみにシーバスのリリース方法なんですが、プロはこうやってリリースしてました!ってやつ。
やらなきゃいけないのは「エラに酸素をいれてやる」ってことなんですが、僕の場合、バス持ちをして水の中でぐるんぐるんして…ってやってたんだけど、、、。
プロはやっぱり扱いが違いました。
優しくやさしく、、、。
とにかく優しいんです。。。
それまで全力で戦ってくれたシーバスに対して、ありがとうの気持ちを込めるように。
体力が回復するまでじっくり待って、最後は尻尾を持ってやさしく手を放してました。
これまでの僕の雑なリリースとは、漂う空気が全く違って、とても素敵なシーンでした。
まとめ
ということで、、、。
大型のシーバスやヒラスズキには寄生虫がいる可能性が高いかもしれません!
もし釣れた際、お持ち帰りするかしないかは、、、。
アナタ次第です(笑)!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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