神奈川県三浦半島の南端に位置する島、城ヶ島。
そしてそこに隣接するのは、日本有数のマグロ基地とも言われる三崎漁港。
どちらとも観光の名所であり、そしてどちらとも釣りの名ポイント。
関東の釣り人なら知らない人はいないと言っても過言ではないほど有名で人気の釣りスポットです。
特に城ヶ島と三崎漁港の間にある航路沿いの岸壁は足場も良いことから、初心者やファミリーフィッシングにもピッタリで、週末はいつも釣り人で賑わっているんですが…。
そんなところに突然舞い込んできた仰天ニュース。
なんと「城ヶ島と三崎漁港の岸壁がほぼ全面釣り禁止」といったような衝撃的な内容でした。
まさかというか、ついにというか…。
それは本当なのか、現場はどうなっているのか?
とにかく居ても立っても居られなくて、自分の目で真実を確かめるため家を飛び出し、まだ夜明け前の薄暗い時間帯に現地に到着しました。
そこで見た真相、得た真実。
そしてこれを機に、改めて釣り人の皆さんで共有したいことを、今回は記しておきたいと思います。
※構成上の物語的に煽り感を感じるかもしれませんが、元ツイート情報を批判する記事ではありませんのでご理解ください
城ヶ島&三崎漁港は「神奈川県最大級」の釣りスポット
今回の記事の舞台となるのは城ヶ島と三崎漁港。
ここが人気の観光スポットになっている理由の一つとして、自家用車がなくても、京急電鉄最終駅の三崎口駅からそのままバスへ乗り継いで行けるアクセスの良さがある。
三崎口駅から三崎漁港まではわずか15分、三崎口駅から城ヶ島までは30分程度で到着する。
三崎漁港では観光船も走っているし、うらりマルシェで新鮮な魚介類を買ったり、マグロ料理屋が立ち並んでいるので、好みのお店で美味しいご飯を堪能できます。
お泊りの場合は、宿の亭主が本格釣り師の「bed&breakfast ichi」がおすすめ。
三浦半島最南端・港町三崎の宿「ichi」の公式ホームページです。釣りや磯遊びなどのアクティビティと心のこもった朝ごはんが…
釣りたて新鮮な魚介料理が提供される他、人気釣具メーカーpozidrivegarageモニターの実力で、フィッシングガイドもしてもらえます。
城ヶ島では磯探索やハイキング、磯料理屋さんで食事も楽しめます。
関東では貴重な海上釣堀があるのも魅力ですね。
そんな城ヶ島と三崎漁港は周囲が海に囲まれており、各所に釣り場が点在。
城ヶ島の海上釣堀や三崎漁港周辺の岸壁など、一帯を合わせれば神奈川県内最大級と言っても過言ではないキャパシティーを誇っています。
もし釣れなくても美味しいマグロ飯を食べるか、お土産に魚を買って帰ればそれでOK!?
なんちゃって(笑)。
それでは本題にいきましょう…。
急遽浮上!城ヶ島と三崎漁港の岸壁「全面釣り禁止」情報
全てはTwitterの情報から始まりました。
タイムラインで流れてきたのは城ヶ島と三崎漁港の釣り禁止に関する内容でした。
そこに書いてあった内容をまとめるとこんな感じ。
・護岸にペンキで釣り禁止と書いてあったり、車が横付け出来ないようにロープがしてある
・西側の堤防も立ち入り禁止
・灘ヶ崎も釣り禁止
・三崎漁港内、城ヶ島内側の航路側、ほぼ全面釣り禁止の模様
※この内、西側堤防(城ヶ島岸壁)は以前から立入禁止
これを見た瞬間、相当ヤバイことになったと感じる内容でした。
ツイート情報を見た方の皆さんの反響も大きく、ビックリされた方も多かったと思います。
原因は何なんだろう?
所謂、近年の迷惑系釣り人にあるあるな問題が、積もり積もって限界が来てしまったのか、それとも他に何かよっぽどのことがあったのか…。
でも一部ならそうなることはあるかもしれないけど、そんなに急に全面釣り禁止なんかにする必要あるのかなと少し疑問に思いました。
城ヶ島と三崎漁港の岸壁「全面釣り禁止」の真相を現地調査で確かめる
少し振り返ると、僕が初めて三崎漁港に来たのは中学生の頃で、当時は家族で毎週日曜日に開催される『朝市』に何度か来ていて、青春時代は彼女とマグロ丼を食べに来たこともありました。
三崎漁港や城ヶ島で釣りをし始めたのは大人になってからだけど、そこからはもう数えきれないほど通い、今でも岸壁でのサビキ釣りや磯でのルアー釣りを楽しませてもらっています。
そんな思い出や思い入れもある場所が釣り禁止だなんて…。
そんなのを聞いたら、今、現場はどういう状況なのか気になって仕方ないじゃないですか。
自分の目で真相を確かめたい。
そう思って早朝から三崎へ向かったんです。
確認のポイントとしては『護岸にペンキで釣り禁止と書いてある』という話。
それ以外にも、立入禁止の表示があるかどうかというところも確認しようと思っていました。
▶三崎漁港の釣りスポット現地調査
まず向かったのは三崎漁港。
端から順番に見て回りました。
超低温冷蔵庫前~白灯台
このエリアの入口には『漁業関係車両以外進入禁止』の看板が設置されています。
これについては2021年に管理事務所に確認済みで一般車両の進入を禁止している表示です。
中に入って超低温冷蔵庫前の全景。
早速いらっしゃいました釣り人さん。
爆風の中、頑張っていました。
まずは左側の白灯台方面へ向かって見ていきます。
このまま真っ直ぐ行くと、そっちにも何人か釣り人さんたちがいました。
先端角の人気ポイントですね。
そして白灯台方面は…。
こちらの堤防は立入禁止です。
一旦戻り、ぐるっと回り込んで、今度はイケス方面へ向かいます。
この辺りは船が停まっていることが多く、邪魔になったり、迷惑をかけないように注意しないといけません。
すると奥に見えてきたのは、、、なんとバリケード。
イケス手前にバリケードがあり、そこにもさらに『漁業関係車両以外進入禁止』の看板が設置されていました。
このイケス周りでは、漁業者が引き上げた魚を入れ物に移したり、それをフォークリフトで運んだりする作業などが行われます。
なので、その付近に車を停められると危ないし、作業に差し支えが出るため、絶対にNGなんでしょう。
でもそこだけでなく、その手前の超低温冷蔵庫前でもマグロをフォークリフトで運んで走り回っているのを見かけますから。
駐車が原因で車や人と事故を起こすのはお互い避けたいですから、やっぱり素直に従いましょうね。
しかしながら当日も車は複数台停められており、残念ながらそこで釣りをしている人の所有車であることも見てわかりました…。
さらにここから対岸が見えるんですが、、、、。
先ほど行った白灯台のところですが、こんなところにも車が…。
車から出てきて釣り道具を運んでいる方がいましたので、漁業作業をしに来ている方ではないことは明白でした。
これね。
気持ちはものすごくわかるんですけど、ちゃんと看板が設置されてしまったんだし、もういい大人なんですからルールを守ってほしいですよ…。
しかもこの付近ってコインパーキングが一番近い釣り場なんですよ。
駐車場まで2~3分です。
入庫後12時間で最大640円。
釣り人のルール、釣り場を守るための代金と考えたら決して高くはないですよね。
てゆーか、横浜エリアと比べればむしろ安すぎるぐらいです(笑)。
なのでここらで釣りをする場合は、ちゃんとコインパーキングを利用しましょう。
もう一度確認すると、白灯台とイケス横の北防波堤は以前から立入禁止です。
郵便局の裏の岸壁も立入禁止です。
他、護岸に立入禁止とペンキで書かれているようなところはありませんでした。
花暮岸壁
続いて花暮岸壁です。
三井のリパーク三崎港第2駐車場からは徒歩1分。
うらり駐車場からは徒歩5分~10分。
ここは以前は海沿いに車が停められたのですが、今はバリケードがあり、『漁業関係車両以外進入禁止』の看板が設置されているため、車は入ることができません。
人間は横から入れます。
ここも高確率で大型船が停泊しているので、ロープとかに仕掛けや針を絡ませないよう注意しなくてはいけません。
そしてこの岸壁沿いの小道には、一般車が停められないようにロープ等が張り巡らされています。
僕が確認した時点で岸壁には誰一人もいない状態で、隙間に車が何台も停まっていましたが、これは地元の方々や漁業関係者の車なんでしょう。
そして実はここ、花暮岸壁には注目ポイントが二つあります。
一つ目は花暮岸壁の東側、北条湾沿いの船が停まる場所。
ここの足元の車留めみたいなところにはペンキでこう書いてあるんです。
「釣り禁止」と。
この辺りから角まで書かれています。
これ、まさに今回Twitterであがっていたそのものじゃないですか。
と、言いたいところですが、実はこれ、ずっと前からのものなんです。
だから今回の騒動とは関係ありません。
ここについての追加のお話と、あともう一つの注目ポイントは後程、、、。
北条湾
お次は北条湾。
うらり駐車場からは徒歩20分、三井のリパーク三崎港第2駐車場からは徒歩15分です。
特に人が集まる製氷所側の岸壁エリア。
ここには「駐停車禁止」のカラーコーンや企業の出入り口のための駐禁警告が設置されていました。
でもこれらは別にここだから起きている現象じゃありません。
街中でも同じですよね。
お店や会社の出入口の前に一般車が停められてたら邪魔ですから。
そして北条湾の岸壁には漁船や釣り船がたくさん停まっているんですが、、、。
実は、この辺りでは過去に船と釣り人とのトラブルが発生しています。
それはサビキ釣りで使うコマセが船の内側にまでたくさん飛び散っていたというものでした。
他にも投げ釣りの仕掛けが絡まっていたなんてこともあるでしょうね。
もし船を手繰り寄せるロープに針が刺さっていたら…。
相手の気持ちになればわかると思いますが、それと同じようなことがもしも自分の大切な愛車に起きてしまったらどう思うのか?
そんな思いをしたくない、させたくないと思うなら、十分気を付けて釣りをさせてもらわなければいけないし、ゴミは持ち帰り、しっかりコマセも洗い流して帰らなければいけない。
一番良いのは、できるだけ船の近くで釣りをしないことですね。
ちなみにこの辺りにも護岸に立入禁止とペンキで書かれているようなところはありませんでした。
※奥の方はわかりません
漁協製氷所前
続いて漁協製氷所前。
うらり駐車場からは徒歩20分、三井のリパーク三崎港第2駐車場からは徒歩15分です。
ちょっと曇ってて残念でしたが大橋を下から覗くのは良い景色ですね。
夜にはライトアップされるって話だけど、そういえば夜は最近来てないから見たことない。
そして釣り場はというと、、、。
岸壁の大部分を覆うほど大きな船が停まっていました。
以前はたまにしか見かけなかったこの場所での大型船。
最近は高確率で停まっている気がするので、その時は釣りスペースとしてはだいぶ減少してしまいます。
でも仕方ありません。
漁港は釣り場ではなくて漁師さんの仕事場ですから。
それからここにはこんな看板があるんですが、ここ、ゴミ捨て場じゃないからね。
ゴミは必ず持ち帰るのが釣りをしていい人のルール。
ちなみにこの辺りにはシーズンになると水揚げされた大量のヒジキが干されていることがあります。
他にも漁業用の網を干していたりすることもありますので、迷惑をかけないように注意しましょうね。
そしてちょっと異常にも感じるこの景色。
岸壁沿いの道路には漁業用の大きいパレットが敷かれ、絶対に車を停めないようにというメッセージが伝わってくる状況でした。
この製氷所には大型のトラックも来るため、付近に路駐されてしまうと通り抜けにくくなってしまい、最悪、事故になる恐れがあるから対策をしたのでしょう。
正面だけでなく、裏の公園へ抜ける道沿いにもパレットの山が…。
あとここらの護岸も見て歩きましたが、立入禁止とペンキで書かれているようなところはありませんでした。
通り矢岸壁
三崎漁港側の釣り場で最後のポイントは、通り矢岸壁。
うらり駐車場からは徒歩25分です。
そう。
ここは三崎漁港周辺の釣り場の中では駐車場から一番遠いポイントです。
なので逆に言えば、車で三崎漁港へ来た釣り人が路上駐車をする可能性が一番高いところ。
そのため、迷惑駐車対策も強めな印象を受けました。。
釣り人の路上駐車のせいで通りにくい、危ない、仕事に支障をきたす等の問題があるのでしょう。
カラーコーンがたくさん設置されています。
この辺りは企業も複数ありますが、一般住宅もたくさんあります。
そりゃー自宅の周りに見知らぬ車がたくさん駐車されていたら迷惑でしょうからね…。
でも岸壁に車は入れないけど、人は入れます。
そして岸壁では釣りが可能です。
ただし、突堤はダメ。
つまりはこの先の通り矢の突堤およびそのさらに奥、突き当りの田中堤防も立入禁止です。
この付近の地面もよく見て回ったんですが、護岸に立入禁止とペンキで書かれているようなところはありませんでした。
そして設置されていた看板。
何度も言うけど、、、。
ゴミは必ず持ち帰ろう。
▶城ヶ島の釣りスポット現地調査
続いて場所を大きく移動し、今度は城ヶ島岸壁の釣りスポットを現調してきました。
Twitterに上がっていた「釣り堀の横の護岸は全面釣り禁止」というコメントにあたる、今回注目の場所です。
城ヶ島岸壁
まず、この周辺の岸壁沿いの道路には駐車ができません。
でも大丈夫です。
城ヶ島には公共駐車場があり、1日何度も停めたり出たりできるワンデーパスを安く利用できます。
ワンデーパス利用料金 | |
二輪車 | 100円/日 |
普通車 | 450円/日 |
大型車 | 1,000円/日 |
利用可能車両 | |||
駐車場 | 二輪車 | 普通車 | 大型車 |
公園第1駐車場 | 〇 | 〇 | × |
公園第2駐車場 | 〇 | 〇 | 〇 |
第1駐車場 | × | 〇 | × |
第2駐車場 | × | 〇 | × |
第3駐車場 | 〇 | 〇 | × |
第4駐車場 | × | 〇 | 〇 |
しかも営業時間については、公園の駐車場以外は24時間営業なんです。
夜釣りや早朝からの釣りなんかもOKです!
城ヶ島公共駐車場の営業時間 | |
公園第1・第2駐車場 | 4月~9月:8:00~19:00 / 10月~3月:8:00~17:00 |
第1・第2・第3・第4駐車場 | 24時間 |
公共駐車場以外にも有料コインパーキングはありますが、城ヶ島公園~安房埼方面に移動したり、観光目的の方はこのワンデーパスを利用できる公共駐車場がめちゃくちゃ安くてお得です。
三崎漁港に比べて城ヶ島の岸壁はイケスが多数設置されているため、早朝の時間帯なんかは特に漁業関係者の作業が行われている可能性が高いです。
「邪魔にならないように釣りをする」という考えは大切ですが、そういう以前に、仕事の邪魔にならないよう周囲を歩くことすら注意が必要です。
例えばなんですけど…。
あ、この後ちょっとお魚さん達の血が写った写真が掲載されています。
閲覧注意です。
ちょうど水揚げ作業が行われていて、道路沿いに魚が集められていました。
僕みたいな釣り人には興奮して堪らない場面だったのですが、一般の方にはちょっと衝撃的かもしれません。
ルアーマンな僕にとってはめっちゃテンション上がるんですけど(笑)。
例えばですよ。
こういった付近をウロチョロしていて、「血が跳ねて洋服が汚れた、どうしてくれるんだ」みたいなことを漁業者の方にクレームを言うとか、そういうことはしないでくださいね。
もはや、やってることは当たり屋と同じようなことですから。
なんか今の時代、そういった常識外れがいそうなんで例えましたけど、むしろ作業場に入り込んできたオメーがいけねーんだろ!と言われるのがオチじゃないですか。
だって漁業関係者の仕事場なんですから。
僕ら釣り人はそこにお邪魔させてもらって、空いている隅っこで釣りをさせてもらっている立場だということを忘れないようにしましょう。
ちょっと話が逸れましたが、そんなこんなでここの岸壁一帯をくまなく見て回りました。
海上釣堀前からイケス方面へ。
写真撮影のため、一瞬だけ近くにお邪魔させていただきました。
この中には僕らが釣りたい魚がいっぱい入ってるんだろうなぁ~…。
釣りたいなー(笑)。
※ダメですよ
Twitter情報では、ここら一帯の地面にペンキで釣り禁止と書かれているという話なんですが、、、。
端まで見て回りましたがそのような場所はありませんでした。
で、この岸壁の両サイド。
城ヶ島岸壁西側から伸びる堤防。
そして反対側の東側の突き当り。
ここはもともと前から立入禁止となっています。
要するに以前から三崎漁港~城ヶ島では、こういった岸壁から飛び出ている突堤、堤防は全て立入禁止になっているので注意しましょう。
灘ヶ崎
それから岸壁ではありませんが、Twitter情報では灘ヶ崎も釣り禁止というコメントがありましたね。
なのでここもチェックしてきましたが、実際は灘ヶ崎の磯は特に釣り禁止にはなっていませんでした。
ただ、相変わらず迷惑駐車については厳戒態勢です。
灘ヶ崎入口の海鮮料理屋に行く小道にもカラーコーンが立っていました。
城ヶ島と三崎漁港の‟釣り禁止事情”を管理事務所に直接確認!
ということで、だいぶ長くなってしまいましたが、、、。
Twitter情報にあった
「釣り堀の横の護岸は全面釣り禁止」「護岸にペンキで釣り禁止と書いてあった」「灘ヶ崎も釣り禁止」「三崎漁港内、城ヶ島内側の航路側、ほぼ全面釣り禁止」
といった内容を感じさせるような気配は、一切感じることができませんでした。
言い方はアレですけど、まさかの「ガセ情報」かと思いましたよ(笑)。
でもって念のため、今度は裏取りのために管理事務所である神奈川県東部漁港事務所へ直接出向いてお話を伺うことにしました。
ここで聞けたことを3つにまとめてお伝えします。
▶今回の一連の騒動については一切関与していない
まずは今回の一連の騒動について。
Twitter情報にあったような釣り禁止のこと、それがペンキで書かれているようなこと等、護岸を管理しているはずの事務所は一切関与していないということでした。
もちろん、立入禁止(=釣り禁止)の場所はある。
それは岸壁から飛び出ているような突堤や堤防などですが、それは最近始まったものではなくて、もともと以前からそうだったもの。
なので、釣り禁止の場所がないわけではないけど、つい最近、突然エリア一帯を釣り禁止にしたとか、釣り禁止場所が増えたとかそういう話は一切ないということでした。
▶花暮岸壁は立入禁止ではない
それから記事の始めのほう、花暮岸壁のところで少し触れていた二つのポイントについて。
実は花暮岸壁沿いを歩いて戻る時に途中で気づいたんですが、ちょうど中央辺りに『立入禁止』の看板があったんです。
あ、、、やば…。
と思ったんですが、これについて確認したとところ、実は花暮岸壁は立入禁止ではないとのことでした。
この看板があったことも説明して2度3度確認したんですが、立入禁止および釣り禁止にはなっていないとのことです。
これは良かったんですが、そうならそうで、できたら近いうちにでもこの看板は外すなり取り換えてほしいですけどね…。
それから北条湾側の地面に書いてある「釣り禁止」についても、管理事務所が行ったものではないそうです。
なら良いのかということに関しては、漁船が停泊してる場所なので僕個人的にはトラブルにならないように‟注意したほうが良い”とは思います。
そこの無駄なトラブルから本格的な釣り禁止になってしまっては本末転倒なので、そうなってしまうようなことは避けましょう。
▶お互いの共存を願っている
それから管理事務所の思いとしては、釣り人と漁業関係者や地元住民の方々とは、良い関係での共存を願っているとのことでした。
なぜ一般車両進入禁止の看板があるのかというのは、過去に車が海に転落してしまったり、痛ましい事故が実際に起きているし、漁業関係者とのトラブルも発生しているため。
また、立入禁止にした場所の金網に穴を開け、侵入して釣りをするような事件も発生しているが、そういったルールが守れない問題やトラブルが続けば、いずれは全面釣り禁止だってありうると。
なので特に「ゴミ放置問題」「迷惑駐車問題」「立入禁止侵入問題」「漁業や漁船への迷惑行為問題」といったようなことには、本当に注意して欲しいとのことでした。
要厳守!城ヶ島と三崎漁港の「釣り禁止場所」マップ
城ヶ島と三崎漁港の釣り禁止場所マップを掲載します。
‟釣り禁止”とわかりやすく言っていますが、そもそも立入禁止なので釣り禁止という意味です。
赤色で塗りつぶした場所は、突堤と沖堤防。
斜線の部分は一帯の海沿いエリアがほぼ立入禁止で釣りができません。
一見ダメな場所が多いように見えますが、それでもかなり広い部分が釣り可能です。
赤い部分を避ければ大丈夫なので、ありがたく遊ばせてもらいましょう。
それから車は駐車場に停めましょうね。
城ヶ島のダイビングエリアにも要注意!
それから釣り人としてちょっと気をつけて欲しい場所があります。
城ヶ島岸壁の西側の端、海上釣堀の近くで灘ヶ崎の付け根にあるダイビングエリアです。
ここはその名のとおり、ダイビングの方々が日々海に潜っている場所になるので、この辺で釣りをするのはかなり危険な行為になります。
実際に潜っている時に、ドボンドボン釣具が飛んでくることもあるそうで、大怪我になってしまった事故もあったようです。
城ヶ島ダイビングセンターでは海中清掃の活動も行っており、釣り場環境が良くなることを願う我々釣り人にとっても、決して無関係な存在ではないはずです。
お互いに良い関係を保つためにも、この付近で釣りをするのはやめましょう。
「全面釣り禁止」情報は見間違いではなかった!新たな事実が判明!
現場の状況については以上です。
・・・と、大事なことがまだ一つ残っていましたね。
それでは、結局あのTwitter情報は何だったのか?ということです。
あんなに具体的な一報がただの見間違えかと言えば、そんな気はしません。
けど、実際にこの目で見たのは紛れもなく、何もなかったという真実。
そう思っていたら翌朝になって新たな事実が判明、ご連絡いただきました。
僕が現調して何もなかった翌朝、本当に「釣り禁止」の張り紙が貼り出されていたんです。
そこにはこう書かれています。
「船舶の支障、渡船&釣り船のお客様が乗り降りする為、釣り禁止」と。
ここに書かれている渡船とは、三崎漁港内にある沖堤防等への渡船のことですね。
しかし管理事務所からも聞いているとおりですが、沖堤防は立入禁止です。
つまり言っていることは‟立入禁止場所へ行く方の邪魔になるから”釣り禁止いうことですよね。
ということは、誰が貼ったのか知りませんがハッキリ言います。
この文言自体に説得力が全然感じられないです…。
最初に一報が流れた原因はこれだったんですね。
やるならちゃんと許可を取って正式にやって欲しいですよね。
※正式にできない理由があるのかもしれませんが…
それと大事なのは、この行為は管理事務所が行っているものではありません。
「東部漁協」の文字がなければ‟釣り禁止”という言葉は信用しなくて大丈夫でしょう。
釣り人にできることはルールとマナーを守ること
最後に、偉そうで大変申し訳ないのですが、今回の一件で僕が今一度皆さんにお伝えしたいことがあります。
それは「三崎漁港&城ヶ島エリアの釣り場の再確認」と、あらためて「釣り人のルールとマナーを守ろう」ということです。
今回はある意味誤報みたいなもので正式な釣り禁止にはなっていませんが、昨今の釣り場事情を考えると、いつ本当にそうなってもおかしくはありません。
特に気を付けたいのは今回のような足場のよい護岸や岸壁、漁港など。
一般の方が散歩したり、漁業関係者の方々が仕事をしていたりする場所で、我々は釣りをさせてもらっているんだという意識が大切だと思います。
釣り場を守るために釣り人にやれることは決まっています。
ルールとマナーを守るだけ。
俺流「釣りのルールとマナー7カ条」を貼っておきます。
言葉使いはあれですが、初心者の方はリンクからご一読してみてください(笑)。
「ゴミ放置」「迷惑駐車」「立入禁止侵入」「漁業や漁船への迷惑行為」はやめよう 。
一人ひとりが意識して頑張っていきましょう!
まとめ
ということで今回は、城ヶ島と三崎漁港の岸壁の全面釣り禁止情報についての真相をお届けいたしました。
まずは本当にそうならなくて良かったですよね。
そして、本当にそうならないように、一人ひとり、みんなで気を付けていきましょう。
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