2023年シマノ新製品リール。
ついにあの待望のリールが更なる進化を遂げ、姿を現す。
それは、、、。
『23ストラディック』!!!
ミドルクラスのリールとして評判の高かった19ストラディックが、いよいよ2023年にモデルチェンジで登場。
この夏、注目を浴びるシマノリールの全貌に迫ります!
23ストラディック登場!
ついに発表された2023年新製品「23ストラディック」。
前作19ストラディックの登場から4年。
出る出ると期待されていたリールが、いよいよ2023年にモデルチェンジで登場します!
詳しいことはこの後じっくり解説していきますが、、、。
敢えて搭載しなかった最新テクノロジーが逆に評価される…!?
そんなリールだと思います!
それでは詳しく見ていきましょう。
耐久性自慢のストラディックが更なる進化!
前作は4年前の19ストラディック。
ミドルクラスのリールとして位置づけられたストラディックは、当時のステラのテクノロジーを継承しつつ、実売価格20,000円前後で購入できるリーズナブルなリールとして注目を集めました。
そして発売後に実際にアングラーから声が上がってきた評価は『耐久性』でした。
当時、ライバル社のハイエンド機種よりも壊れにくいなんて声も上がるほどの強度は、この価格帯のリールとしては十分なものでした。
そう。
ストラディックは「この価格帯でこの性能」と感激を与えてくれるリールであり、初心者がステップアップとして選ぶリールとして最高のリールではないかと思います。
そのストラディックが再び進化して世に放たれる。
もはや注目せざるを得ないリールです。
23ストラディックが前作から進化したポイントは?
それでは23ストラディックの気になるところ、また、前作19ストラディックから進化したところはどこなのか?
23ストラディックに搭載されたシマノテクノロジーを見ていきましょう。
23ストラディックはシマノ最高峰リール「ステラ」から、4つのテクノロジーを引き継いでいます。
一部、耐久性テストの詳細もアナウンスされていましたので詳しく見ていきましょう。
インフィニティクロス
ギア歯面の設計・製造技術の進歩 によりドライブギアとピニオンギアの噛み合う接地面積が向上。その結果ギアの歯面にかかる負荷をより広範囲へと分散することに成功。集中的にダメージを受けて損傷することを防ぎ、従来設計と比べて耐 久性が約2倍に向上。
旧ストラディックのドライブギアと新ストラディックのドライブギアに一定の負荷をかけ続けた状態で、巻き上げを続けた時のドライブギア表面の摩耗度合いの比較。同条件での実験の結果、摩耗度合いには差があり、新ストラディックのほうが摩耗が少ないことがわかる。
インフィニティドライブ
軽い巻き上げを実現した従来のX-SHIP構造を、より進化させたインフィニティドライブ構造。
これまでピニオンギアで支持していたメインシャフトを特殊低摩擦ブッシュで支持することで摺動抵抗を大幅に軽減し、さらにメインシャフト自体に特殊表面処理を施すことで回転トルクを低減。高負荷時でも積極的に巻き上げられるリールへと進化しています。
アンチツイストフィン
ラインローラー部に近接するように弾性体のフィンを設置。
ラインのたるみを抑えることでスプール下部にラインが脱落する現象やラインがよれたままスプールに巻き付けられる現象を軽減します。
デュラクロス
新材料による新しいドラグワッシャー。従来のドラグワッシャーを構成する繊維方向に直交する形で新しい繊維を織り込み材料を強化。滑らかなドラグ性能はそのままに、耐摩耗性を10倍以上に高めることに成功。
旧ストラディックのドラグワッシャーと新ストラディックのドラグを過酷な状況で同時間出し続けた時のドラグワッシャーの摩耗程度の比較画像です。ワッシャーの摩耗程度に差が出ており、新ストラディックのドラグワッシャーのほうが耐久性が向上しているのがわかります。
23ストラディックのコレが良い!『インフィニティループ』が非搭載で最高のバランスへ!
それでは、今度は23ストラディックのコレが良い!と思う点をピックアップしていきましょう。
それはズバリ、、、。
敢えて搭載しなかった『インフィニティループ(スーパースローオシュレート)』です。
これが逆に搭載されなかったということが、むしろ現時点でのシマノミドルクラスのリールとして最高のバランスになったのではないでしょうか?
▶インフィニティループの良い点悪い点
22ステラや23ヴァンキッシュに搭載されてきたインフィニティループは、超密巻きによって抵抗が軽減され、キャストフィールや飛距離アップに貢献するテクノロジー。
しかしこれには弱点があり、一般的なリールのクロスラップされた巻き方に比べると下の糸を拾いやすく、ラインがまとまって一気に出てしまうライントラブルが起こりやすいのです。
これを防ぐためにはスプールにラインが緩く巻かれてしまわないようにすること。
キャストした際にサミングして着水させたり、しっかり糸ふけがない状態を目視してから巻き取りを開始するなど、上級者ならどんなリールでも当たり前にやっているようなことを気を付けてやらないとトラブルに見舞われてしまう可能性があります。
▶インフィニティループ非搭載で誰でも安心!
ですが、このインフィニティループが、今回の23ストラディックには搭載されませんでした。
ということは難しいライン操作も必要なく、トラブルに合いにくい。
最新テクノロジーを敢えて使わないことで、ベテランでも入門者でも関係なく安心して使えるリールになったということです。
これはインフィニティループに抵抗があったアングラーにとては、逆に評価されるポイントになることでしょう。
23ストラディックのココが残念…?
それでは逆に、23ストラディックの不満なところや残念なところはどうなんでしょう?
僕が気になったのは2点。
外観とドラグ性能です。
▶外観は変わらない?
まずはその外観。
モデルチェンジとは言えど、新しくなると聞くとどうしても外観の変化を気にしてしまいますが、今回のモデルチェンジにおいては、外観のパッと見はほぼ変わってない印象です。
細かく見ればちょいちょい違う点はもちろんあるんですけどね。
ただ、むしろそれが良いという方も多いでしょうから、一概に残念とは言えません。
▶リジットサポートドラグ非搭載
前々作の15ストラディックから19ストラディックにモデルチェンジした時もそうでしたが、今回の23ストラディックにも「リジットサポートドラグ」が搭載されていませんでした。
リジットサポートドラグとは、スプールを支える2点の支持をベアリングにすることによって、ドラグのスムーズな滑り出しをサポートしてくれる機構です。
これが相変わらずないというのはちょっと残念なポイントですが、ただ、これが上位機種との差別化になっているといえば納得できます。
なんでもかんでも入れ込んでしまえばハイエンドになってしまうので(笑)。
23ストラディックのスペック表
そんなこんなの23ストラディックですが、ここでラインナップとともにスペックを確認していきましょう。
23ストラディック スペック表 | |||||||||||||
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 自重(g) | スプール 径(mm)/幅(mm) | 糸巻量ナイロン(号-m) | 糸巻量ナイロン(lb-m) | 糸巻量(号-m) | 最大巻上長さ(cm) | ハンドル長(mm) | BB/ローラー | 夢屋ハンドルノブタイプ | 夢屋ハンドルタイプ | 販売価格 |
C2000S | 5.1 | 3 | 185 | 35/19 | – | 3-125, 4-100, 5-75 | 0.6-150, 0.8-110, 1-80 | 68 | 42 | 8/1 | A | BH-1 | 27,700 |
C2000SHG | 6 | 3 | 185 | 35/19 | – | 3-125, 4-100, 5-75 | 0.6-150, 0.8-110, 1-80 | 68 | 42 | 8/1 | A | BH-1 | 27,700 |
C2500S | 5.1 | 3 | 185 | 35/19 | – | 5-110, 6-95, 8-70 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 68 | 42 | 8/1 | A | BH-1 | 27,700 |
C2500SXG | 6.3 | 3 | 185 | 35/19 | – | 5-110, 6-95, 8-70 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 68 | 42 | 8/1 | A | BH-1 | 27,700 |
2500S | 5.1 | 4 | 220 | 35/19 | – | 5-110, 6-95, 8-70 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 68 | 42 | 8/1 | A | BH-1 | 28,300 |
2500SHG | 5.8 | 4 | 220 | 35/19 | – | 5-110, 6-95, 8-70 | 0.6-200, 0.8-150, 1-120 | 68 | 42 | 8/1 | A | BH-1 | 28,300 |
C3000 | 5.1 | 9 | 225 | 35/19 | 2.5-180, 3-150, 4-100 | – | 1-400, 1.5-270, 2-200 | 68 | 42 | 8/1 | A | BH-1 | 29,100 |
C3000HG | 5.8 | 9 | 225 | 35/19 | 2.5-180, 3-150, 4-100 | – | 1-400, 1.5-270, 2-200 | 68 | 42 | 8/1 | A | BH-1 | 29,100 |
C3000XG | 6.4 | 9 | 225 | 35/19 | 2.5-180, 3-150, 4-100 | – | 1-400, 1.5-270, 2-200 | 68 | 42 | 8/1 | A | BH-1 | 29,100 |
3000MHG | 5.7 | 9 | 245 | 35/19 | 1.5-165, 1.7-150, 2-130 | 8-130, 10-110, 12-85 | 1-190, 1.2-150, 1.5-120 | 68 | 42 | 8/1 | A | BH-1 | 30,300 |
4000 | 5.3 | 11 | 275 | 35/19 | 3.5-170, 4-150, 5-125 | – | 1-490, 1.5-320, 2-240 | 78 | 42 | 8/1 | A | BH-1 | 30,300 |
4000MHG | 5.7 | 11 | 275 | 35/19 | 2.5-160, 3-120, 4-90 | – | 1.2-250, 1.5-200, 2-150 | 78 | 42 | 8/1 | A | BH-1 | 30,300 |
4000XG | 6.2 | 11 | 275 | 35/19 | 3.5-170, 4-150, 5-125 | – | 1-490, 1.5-320, 2-240 | 89 | 45 | 8/1 | A | BH-1 | 30,300 |
C5000XG | 6.2 | 11 | 290 | 35/19 | 4-190, 5-150, 6-125 | – | 1.5-400, 2-300, 3-200 | 89 | 45 | 8/1 | A | BH-1 | 31,000 |
現時点では、ライトソルトやエリアトラウトを対象としたC2000番サイズから、ライトショアジギングなどを対象としたC5000番までの14機種のラインナップとなっています。
自重は19ストラディックに比べてもほぼ変わりませんが、4000番と5000番が5g軽量化されています。
23ストラディックの番手ごとの対象魚種おすすめ
どの番手が何釣りに向いているのか?
それぞれ番手ごとの用途や対象魚のおすすめ表はコチラ。
23ストラディック 番手と対象魚 | |
番手 | おすすめ対象魚 |
C2000S | 1000番サイズのボディ&ローターに2000番サイズ大径スプールを装着した、ライトソルト、エリアトラウトの定番モデル。ナイロン4lb-100mのラインキャパで幅広い釣りに対応。ライトソルト、エリアトラウトを始めるならまずこのモデルから。 |
C2000SHG | C2000Sのハイギアモデル。流れの中でルアーをアクションさせたり、遠投で手返しを重視するならこのモデル。45mmハンドル仕様で、ハイギアによる巻き重りも軽減。ナイロン4lb-100mのラインキャパで、ライトソルトまでの幅広い釣りに対応します。 |
C2500S | ストラディックに新アイテムC2500シリーズがラインナップ。PEライン0.8号150mのラインキャパを備えながら自重185gを達成。軽量・コンパクトで活躍の場がさらに広がります。 |
C2500SXG | 1000番サイズ最速の1回転87cmのハイスピードモデル。自重185gで2500番のハイギアと同等の巻上長。コンパクトですばやいラインスラック回収を活かして繊細な操作を行う釣りや、手返しを重視する釣りに適しています。 |
2500S | バスフィッシングに使うならまずこのモデルから。ノーマルギア比仕様、フロロ5lb-100mのラインキャパで、スローな釣りをメインに展開するのに最適です。 |
2500SHG | バスから本流トラウトまで使える2500番サイズ系ハイギアスタンダード。手返し重視のバスフィッシング、流れの中でのルアー操作にすぐれたモデルで、バス、トラウト、エギング、ライトソルト、なんでもこなせる一台です。 |
C3000XG | コンパクトでありながら、ハンドル一巻き94cmという巻上げスピードを搭載。高速巻上げが必要な釣り、手返し重視の釣りに最適なモデルです。 |
3000MHG | 4000番サイズ系ボディに2500番サイズ系のコンパクトなスプール&ローターを搭載した3000モデル。4000番サイズのパワフルな巻上げと、コンパクトなローターで、繊細な巻きとパワーを両立したモデル。スプールは2500、C3000と互換性があるため汎用性も高くなっています。 |
4000 | パワフルな巻き上げ力とナイロンまで対応した深溝スプール搭載で、4000番サイズでありながら不意の大物にもしっかり対応可能。巻き上げ力重視、スローな釣りに最適なモデルです。 |
4000MHG | 遅すぎず、速すぎないちょうどいい巻取り速度。幅広い釣種に使える汎用性の高いモデル。Mスプール搭載で1号から1.5号のPEラインを使用する釣りに最適。XGでの巻き重りが気になるアングラーにおすすめです。 |
4000XG | サーフをやるならまずこのモデル。ハンドル1回転101cmの巻上げスピードからくる圧倒的なラインスラック回収能力で、波にルアーを大きく手前に押された時や、横風でラインを大きく流された場合もタイムロスなくルアーを瞬時にアクション可能。ヒラスズキにも最適です。 |
C5000XG | ラウンドハンドルノブ、ロングハンドル、カーボンクロスドラグワッシャ搭載で、タフでコンパクトな5000番サイズ。青物をターゲットにして、操作性や自重を重視するならこのモデルです。 |
色々と考えるとどれも欲しくなっちゃいますが、自分がやりたい釣りに合ったリールを選びましょう。
23ストラディックの発売日は?
それでは、23ストラディックはいつ買えるのでしょうか?
メーカー発表によると発売予定は未定となっています。
ただこのタイミングでの発表なので、おそらく2023年秋ではないかと思われますが、、、。
近年の釣具製品の発売状況を見ると、秋に発売と言っても翌年になることは当たり前の状況なので、安定して手に入るようになるには2024年に入ってからと思われます。
23ストラディック予約
近年はロッドやリールの新製品と言っても、どこの釣具店にも必ず置かれるような時代ではありません。
その理由はメーカー側の生産的な問題もあれば、各釣具店が入れる入れないといったように厳選して仕入れている背景もあります。
ユーザー側からすれば、なるべく発売時に手に入れたいとなれば、予約をするのが当たり前の時代です。
23ストラディックに関しても注目度は高いリールとなっていますので、気になる方は是非、予約をしておきましょう!
まとめ
ということで今回は、2023年にモデルチェンジとなる新製品リール「23ストラディック」の新発売情報をお届けしました。
ストラディックの良さを知るアングラーの方は待ち遠しいと思いますが、発売時期の発表、そして予約が始まるのをもう少し楽しみに待っていましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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