2022年秋冬シーズン、シマノの新製品リールの一つ『22ミラベル』。
これまでになかった新機種が登場します。
22ミラベルとは一体どんなリールなのか?
そして使われているシマノテクノロジーは、どんな技術なのか?
さらには、22ミラベルと同価格帯現行品との比較や特徴、そしてちょっと残念なところなど、細かく深く掘り下げてみました。
ということで今回は、新製品『22ミラベル』について見ていきたいと思います。
『22ミラベル』とは?
22ミラベルは、2022年秋冬に新発売されるシマノの汎用スピニングリール。
これまでラインナップにはなかった、全く新しい新機種の登場です。
グレード的には中級者クラスのリールになり、見た目の評判も上々です。
後はどういったテクノロジーが、どのくらい採用されているのかというのが気になるところですが、、、。
どうやら上位機種を超える、とある“能力”を持っているそうなんですが…?
詳しく見ていきたいと思います。
シマノ2022年秋冬新製品『22ミラベル』の特徴
それでは、2022年秋冬新製品で注目の新製品リール『22ミラベル』の特徴について見ていきましょう。
まずは22ミラベル最大の特徴、そして採用されているシマノテクノロジー、最後にラインナップとスペック比較を見ていきます。
▶22ミラベル最大の特徴は「軽さ」
22ミラベルの最大の特徴は、なんと言っても「軽さ」にあります。
本体は、ボディなどの大型のパーツに、軽量カーボン素材CI4を進化させた新カーボン素材「CI4+」を採用し、クラスを超えた軽量化を達成。
さらに、操作性と感度の向上を求めて、回転に異次元の軽さを実現した左右非対称構造のマグナムライトローターを採用。
2500Sサイズで自重はわずか205gとなっています。
駆動関連部品でも、ギアやシャフトなどの部品間の微細なガタ、隙間、揺れを細部に至るまで徹底的に排除し、滑らかな巻き心地を手に入れるサイレントドライブを採用しています。
本体だけでなく回転にも徹底的に軽さに拘った、まさに世界戦略機種となるミラベルが誕生しました。
▶22ミラベルに採用されているテクノロジー
それでは今度は、22ミラベルに採用されているシマノテクノロジーを見ていきましょう。
「22ミラベル」採用テクノロジー
- HAGANEギア
- Xシップ
- マグナムライトローター
- コアプロテクト
- Gフリーボディ
- AR-Cスプール
- CI4+
22ミラベルには7つのシマノテクノロジーが採用されていました。
中級機種と言えど、色々なテクノロジーが搭載されている22ミラベルですが、やはりその中でも『マグナムライトローター』の採用には目が留まります。
このマグナムライトローターは、さらに上の機種であるヴァンフォードやエクスセンスといった上位機種に採用されているもので、この中価格帯のリールに採用されるというのは、かなりのポイントになるのではないかと思います。
▶22ミラベルはねじ込み式ハンドル採用!
また、22ミラベルにはねじ込み式ハンドルが採用されています。
下位機種にあるキャップ固定式に比べて、ハンドルのガタツキを抑えてくれるもので、とても嬉しい機能です。
最近のシマノリールには積極的に採用されてきていますね。
▶22ミラベルの“残念”ポイントとは?
いいポイントがあれば、その逆もある…。
22ミラベルには、ちょっとだけ残念な点がありました。
それが「ツーピースベール」。
シマノテクノロジーには、見た目に美しくてトラブルレスを実現した、まったく継ぎ目のない一体成型の「ワンピースベール」というものがありますが、中級機種以上に採用されているこの技術が、22ミラベルには搭載されていないことが発覚しました。
ツーピースベールだと何がダメかというと、継ぎ目があることによって、極細PEラインなどが引っ掛かってしまう恐れがあるということが考えられます。
PEラインは擦れや引っ掛かりには非常に弱いラインなので、そういったライントラブルの可能性を下げるためには、継ぎ目はあるよりないほうが良いのは明らかで、ワンピースベールなら完璧だったと思った方は多かったのではないでしょうか。
このツーピースベールの存在は、ミラベルの立ち位置を一つ下げてしまったかもしれません。
▶22ミラベルのラインナップとスペック比較
それでは22ミラベルのラインナップとスペックを見ていきましょう。
品番 | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 自重(g) | 糸巻量ナイロン(lb-m) | 糸巻量フロロ(lb-m) | 糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | ベアリング数BB/ローラ― | 本体価格(円) |
1000 | 5 | 3 | 175 | 1.5-130,2-100,2.5-85 | – | 0.8-240,1-190 | 66 | 5/1 | 14,400円 |
C2000S | 5 | 3 | 180 | – | 3-110,4-85,5-65 | 0.6-150,0.8-110,1-80 | 66 | 5/1 | 14,400円 |
C2000SHG | 6 | 3 | 180 | – | 3-110,4-85,5-65 | 0.6-150,0.8-110,1-80 | 79 | 5/1 | 14,400円 |
2500 | 5 | 9 | 205 | 2-170,2.5-150,3-120 | – | 1-320,1.2-270,1.5-220 | 73 | 5/1 | 15,700円 |
2500S | 5 | 4 | 205 | – | 4-130,5-100,6-80 | 0.6-200,0.8-150,1-120 | 73 | 5/1 | 15,700円 |
2500SHG | 6.2 | 4 | 205 | – | 4-130,5-100,6-80 | 0.6-200,0.8-150,1-120 | 91 | 5/1 | 15,700円 |
C3000 | 5 | 9 | 205 | 2.5-180,3-150,4-100 | – | 1-400,1.5-270,2-200 | 73 | 5/1 | 15,700円 |
C3000HG | 6.2 | 9 | 205 | 2.5-180,3-150,4-100 | – | 1-400,1.5-270,2-200 | 91 | 5/1 | 15,700円 |
4000 | 4.7 | 11 | 245 | 3.5-170,4-150,5-125 | – | 1-490,1.5-320,2-240 | 75 | 5/1 | 17,000円 |
4000XG | 6.2 | 11 | 245 | 3.5-170,4-150,5-125 | – | 1-490,1.5-320,2-240 | 99 | 5/1 | 17,000円 |
C5000XG | 6.2 | 11 | 270 | 4-190,5-150,6-125 | – | 1.5-400,2-300,3-200 | 105 | 5/1 | 18,000円 |
22ミラベルは全部で11種類のラインナップです。
管釣りやライトゲーム向けの1000番、2000番サイズから、青物系まで視野に入れたPEライン3号200mまで巻ける5000番サイズまで揃えています。
ナインナップが充実しているので、陸っぱりの釣りにはほぼぼ対応できると思います。
シマノ現行の同価格帯スピニングリールを比較!
それではここで、シマノ現行の同価格帯スピニングリールを比較していきます。
シマノの汎用スピニングリールの中で、中価格帯に位置する汎用スピニングリール。
「21アルテグラ」「22ミラベル」「21ナスキー」の比較です。
▶軽さ比較
まずは22ミラベルの一番のストロングポイントである“軽さ”の比較です。
この表を見ると、一つ下の機種の21ナスキーよりも自重が軽いのはもちろん、一つ上の機種で非常に評価の高い21アルテグラよりも軽いという数値になっています。
やはり、それだけ“軽さ”には拘りを見せている機種ということがうかがえます。
▶定価とテクノロジー比較
それでは今度は価格の比較です。
※定価で比較
機種名 | 定価 |
21アルテグラ | 16,800円~21,100円 (税別) |
22ミラベル | 14,400円~18,000円 (税別) |
21ナスキー | 10,700円~14,400円 (税別) |
価格的にはそれぞれの機種間で、大体2,500円~3,500円ぐらいの差になっています。
続いて、テクノロジー比較です。
21アルテグラ | 22ミラベル | 21ナスキー | |
HAGANEギア | 〇 | 〇 | 〇 |
マイクロモジュールギアII | 〇 | ||
Xシップ | 〇 | 〇 | 〇 |
サイレントドライブ | 〇 | 〇 | 〇 |
マグナムライトローター | 〇 | ||
Xプロテクト | 〇 | ||
コアプロテクト | 〇 | 〇 | |
Gフリーボディ | 〇 | 〇 | 〇 |
AR-Cスプール | 〇 | 〇 | 〇 |
ロングストロークスプール | 〇 | ||
CI4+ | 〇 | 〇 | |
S A-RB | 〇 | ||
ワンピースベール | 〇 |
比較表を見てみると、21ナスキーと22ミラベルの間には、軽さを意識した『マグナムライトローター』と『CI4+』の差があります。
そしてその上の21アルテグラには、滑らかなギアフィーリングを向上させる『マイクロモジュールギアII』、高い防水性能の『Xプロテクト』、キャストフィーリングと飛距離の向上に貢献する『ロングストロークスプール』などが採用されている。
やはり、テクノロジーを比較してみると、価格差の理由がはっきりとわかりますね…。
S-ARB未採用で海水対応?
しかし、もう一つ気になることがありました。
実は22ミラベルにはS-ARBが採用されていなかったのです。
S-ARBは、ベアリングに「特殊防錆処理」を施すことで、錆びに対する耐久性を大幅にアップさせたもの。
さらに側面を防錆素材でシーリングし、ベアリング内部での塩分再結晶化による塩ガミを大幅に減少させる技術です。
要するに、海釣りに使用しても錆びにくいベアリングのことです。
これが、22ミラベルには採用されていなかったのです。
それでも「海水OK」という22ミラベル。
一応「コアプロテクト」は搭載されているので、そういった防水機能があることによって“海水OK”と言っているそうですが、、、。
一昔前は『S-ARB=海水OK』の判断だったと思うので、なんかちょっと残念な気もします…。
ちなみに21ナスキーにもS-ARBは採用されていませんでした。
22ミラベルは“買い”なのか?
ということで、色々と比較してみた22ミラベル。
このリールは“買い”なのか、それとも“買いじゃない”のか?
この判断基準はそれぞれでしょうが、“軽さ”を求めたいなら22ミラベルを選択するのはアリでしょう。
そして価格を抑えたいなら21ナスキー。
高性能を求めるなら21アルテグラです。
しかし、先ほどの価格差をもう一度見てもらいたいのですが、、、。
22ミラベルを中心にして、21ナスキーとの価格差は3,600円~3,700円です。
そこそこ差があるので、軽さを犠牲にしてでも、安さを求めて21ナスキーを選ぶというのあると思います。
しかし、22ミラベルと21アルテグラの価格差は2,400円~3,100円です。
あと、わずか2,400円~3,100円を足せば、上位機種に迫る『マイクロモジュールギアII』、『Xプロテクト』、『ロングストロークスプール』、『S-ARB』、『ワンピースベール』が手に入るのです。
これ、もし、これらのテクノロジーだけを買うとしたら、2,400円~3,100円じゃ収まらないですよね。
そう考えると、個人的にはもう2,400円~3,100円出してでも、21アルテグラを選びます。
自重は15g重くなってしまいますが、それ以上の価値があると思いますが、皆さんはどう思いますか?
と言っても、21アルテグラの品薄はまだ続いていますからね。
もしかしたら、それを補う意味でも、とりあえずの意味で出してきた機種なんじゃないかって気もしてきちゃいますが。。。
22ミラベルの発売日は?
さて、そんな22ミラベルは、一体いつ買えるのでしょうか?
メーカー発表によると発売予定は10月となっています。
※1000、C2000S、C2000SHG:2022年11月発売予定
もうちょっと早ければもっと売れたかな(笑)?
なんて気もするけど、小さい番手は11月みたいなので、管釣りやライトソルトなどに使おうと思っている方は、ちょうどシーズンに入った頃になるかもしれませんね。
新しいのが欲しいって方は、もうしばらく待っていましょう。
22ミラベルの予約開始!
そんなこんなの22ミラベルですが、すでに予約を開始しています。
21アルテグラは手に入らないし、軽さは魅力だしって方は、確実に手に入れるために早めに予約をしておきましょう。
ネットショッピングではすでに予約受付中です!
まとめ
ということで今回は、シマノが2022年秋冬に発売する新製品リール、22ミラベルについて詳しく見ていきました。
購入に迷っている方に参考になれば嬉しいです。
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