今回は、三浦半島の磯メバリングの魅力と、釣行に際して絶対必須の安全装備品をご紹介していきたいと思います。
特に釣り初心者の方やこれから磯メバリングデビューをしたいと考えている方には、安全に楽しく釣りをしていただくために、ぜひ最後まで読んでいただきたいと思います。
▶なぜ磯でメバリングをするのか?
『メバリング』と言えば、港湾部や岸壁で釣るイメージをする方が多いでしょう。
足場が良くて安全な場所であれば、防寒着に竿・リール・ルアーだけという、とてもシンプルなスタイルで、お手軽に釣りができるのが魅力ですね。
釣果も比較的数が出やすいので本当に楽しい釣りです。
しかし、そこそこやり込んでいくとわかってきますが、数は出れど、なかなか“サイズ”が出ない。
サイズが出ないというのは、大きいサイズがなかなか釣れないという意味で、大体15cm前後がアベレージで、たまに20cm位といった感じでしょう。
そこで「もっと大きいメバルが釣りたい」と思ってきた中級者の方が考えるのが、エリアを変えた下記のような選択肢。
- 磯メバリング
- ゴロタメバリング
- サーフメバリング
- ボートメバリング
これらのポイントでは、港湾部ではなかなか釣れない25cm位のメバルがアベレージになっており、その引き味もさることながら、厳つくなったその顔つきにも魅了される方が多いです。
メバリンガーにとって夢の“尺メバル”=30cmオーバーも夢ではないフィールド、そのひとつが“磯”なんです。
それを聞いたら磯でメバリング、してみたくなりますよね。
▶夜の磯メバリングは天国と地獄
そんな磯メバリング。
早速行ってみて、デカメバルを釣ってみたいですよね。
でもそこは、楽しい夢のある場所であることの引き換えに、“怖い”、“危険”な場所でもあるんです。
真っ暗闇の中で海に落ちてしまえば地獄。
そこが水深のある場所だったら命が助かる保証はありません。
落ちたところを誰も見てくれていない。
助けを求めても誰にも聞こえていない。
想像してみてください。
ちょうどメバリングシーズンとなるこの時期は極寒の海なので、変に耐えたとしても、低体温症など、かなり苦しんでから最悪の事態を迎える可能性もあるでしょう。
『俺は泳げるから大丈夫』
なんてのは、防寒ウエアをガッチリ着込んだ状態で海にドボンしたことがある人だけが言えるセリフです。
水を吸ったウエアを想像してみてください。
なので初めて行くのであれば、最初は必ず通い慣れている経験者と同行して、装備を確実にし、安全には十分注意して釣行してくださいね。
▶磯メバリング必須の安全装備品
そんな三浦半島の磯メバリングですが、逆に言えば安全装備をちゃんとして、キチンとした行動をしてくれれば、そこらの岸壁・港湾部では味わえない『良型メバルラッシュ天国』が待っていたりします。
それを味わうため、安心して釣りの時間を楽しむために、下記の装備品は必ず準備していきましょう!
最低限必須な4アイテム
- ライフジャケット
- フェルトスパイクブーツ
- ヘッドライト
- チタングローブ
これらは磯のメバリングに行く際には『最低限必須な4アイテム』です。
現在持っていない方はしっかり準備してから釣行に行くようにしましょう。
①ライフジャケット
誰が何を言おうとまずはライフジャケットです。
持っていない人は磯に行ってはいけません。
いざという時に命を守るもの。
万が一の時に、あなたが自宅に帰るためのものです。
ちなみにライフジャケットには大まかに分けて2種類、『膨張式ライフジャケット』と『非膨張式ライフジャケット』があるので、磯釣りに行く際は必ず後述の『非膨張式ライフジャケット』を選んでください。
膨張式ライフジャケット
船釣りやボート釣りなどでの使用をメインに、陸っぱりでも周りに障害物がなければおすすめです。
※船の場合は桜マーク付=基本『タイプA』が必須です。

非膨張式ライフジャケット
磯釣りでも堤防釣りでもどこでもOK!ですが船釣りだと少しがさばります。
※船の場合は桜マーク付=基本『タイプA』が必須です。

磯においては『膨張式ライフジャケット』は不可です。
膨張式タイプのライフジャケットは膨らむと浮き輪のような状態になりますが、磯場などで落下した場合、そこに引っ掛かればすぐに穴が開いてしまうので、全く使い物になりません。
なので必ず『非膨張式ライフジャケット』を選んでください。
1つ持っていれば色々なシーンで使えますので、持っていない方はこの機会に購入しましょう!
必ず『非膨張式ライフジャケット』を選んでください。
購入する際は間違えないよう、もう一度上記を確認して、『非膨張式ライフジャケット』を購入してくださいね。
②フェルトスパイクブーツ
次にスパイクブーツです。
磯で転ぶことを舐めてはいけません。
なぜなら磯は“ギザギザに尖ったコンクリート”と同様なんです。
手をつけばすぐに出血、簡単にウエアは切れ、場合によっては骨折をしてしまうこともあります。
ただでさえそんな場所ですが、水が被っているような場所では、濡れた岩やコケの着いた岩の上を歩くことになるので、とても滑りやすいです。
そのような場所では滑りにくいフェルトスパイクタイプが最適です。
ただのスパイクタイプでも悪くはないですが、テトラのようなまっさらな場所の上を歩くと、スパイクのみのブーツは逆に滑ってしまい危険なんです。
ラジアルタイプはスパイクがないので、濡れた岩場より堤防や船向きです。
ということで、磯メバリングに行くなら『フェルトスパイクタイプ』を選んでください。
もし、ウェーダーで行くという方においても、同様に靴底はフェルトスパイクタイプを選んでくださいね。
③ヘッドライト
磯メバリングは“”夜釣り”になるのでヘッドライトは必須です。
近年省エネで明るいLED式が当たり前になっており、特に最近ではUSBタイプの充電式ヘッドライトが人気です。
僕も先日、乾電池式から乗り換えてこの充電式ヘッドライトを購入しましたが、かなり明るくて、単三電池を買い足す必要もないので、非常に便利に使っています。
ただ、充電式タイプは乾電池式に比べて、長時間使用に向いていません。
僕は移動時以外は点灯させてもすぐに消すようにしています。
ルアーチェンジの際などはなるべく魚に気づかれないよう、後ろを向くのは当然ですが、なるべく周囲を照らさないように注意しているので、消耗も少なく、充電式タイプが向いています。
そうではなく、使用の際に付けっぱなしにする時間が長い方は乾電池式が良いでしょう。
充電式
乾電池式
どちらにしても、中途半端な明るさのやつを購入すると後で絶対後悔します。
明るければ明るいほど動きやすく安心感が違います。
選ぶなら“明るさ”を重視して選ぶと良いと思います。
④チタングローブ
最後にグローブ。
これは寒さを防止するのと、岩場に手をつく際のけが防止に役立ちます。
万が一滑った際に岩場を掴んだ時、体重が乗った指先はグローブなしだと一瞬で血まみれになります。
これを防止するためには5本指タイプがいいですが、細かい作業をするメバリングに限っては3本指タイプがオススメです。
チタングローブは通常のグローブとは全く違い、その『保温力』は絶大です。
一度使えば手放せなくなるでしょう。
少し高価な物も多いですが、その分のメリットは十分にあります。
お持ちでない方は是非この機会に購入してみてください。
以上が磯メバリング釣行に際する『絶対必須の安全装備品』となります。
あくまで“最低限”必要なものです。
夜の磯場へ行くのにこれらがない場合、冗談ではなく、命を落とす危険性が非常に高くなるので、安全装備はしっかりして行きましょう!
それでは皆さん、楽しい釣行へお出かけください!